達人のひとりごと(JKLab)

達人のひとりごと(JKLab)

2006.01.07
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 アンプが試聴室から工作室に戻ってきた(といっても隣の部屋だが…)。実は完成の前に恐ろしいことが起こっていた…。主に片チャンネルに注目して、部品交換と測定を繰り返していたのだが、ふと他チャンネルも測ってみたときのことである。カソード抵抗は330Ω、60mA流して20Vに調整したはずだったのだが、測ってみると52.2V…何と160mA近く流れているではないか。プレート電圧も365Vと低いが(本来は390V)、計算するとプレート損失は50Wになっている! これには驚いた。よく見るとカソード抵抗が焼けて穴が空いているではないか…。

先日、アンプが転落した際にセンターガイドが折れた球であった。もっとさかのぼれば、初めからグリッド電流が流れやすく、プレート電流も多い球であった。ついにここでご臨終となった…。もっとも外見では分からない。このMullardマークの入った球はなかなか頑丈らしく、定格の2倍のプレート損失でも、プレートが少し赤熱する程度であった。

早速交換したことは言うまでもない。それにしても、もし半自己バイアスでなく固定バイアスにしていたならば、他に被害が及んでもっとひどいことになっていたであろう。





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最終更新日  2006.01.07 23:11:18
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