言い訳


どんなことも、良い面と悪い面を持っています。

楽観的で行動が早い ⇔ 思慮に欠け未計画
こだわりがある   ⇔ 頑固で融通がきかない  
自分の楽しみに正直 ⇔ 他人の痛みに無神経
理論理屈が得意   ⇔ 言い訳がましい

ようは、言いようによってどうにでもなるということです。

良い面をのばすことも、欠点を克服することもできます。
が、良い面をのばす方がはるかに楽です。

もう一度自分の、長所短所を見直してみましょう。
おそらく、すべて長所と考えることができると思います。
あとはその長所に焦点をあわせて、のばしていきましょう。

欠点に焦点をあわせていると、イヤな気分になります。
言い訳がましくなり、また、その特質を見たくなくなります。
でも、その特質は良い面を持っていたりします。

これは、沢木遥さんの著書に、かなり沢山の例がかかれてあるので
興味がある方は参考にしてみて下さい。

同じ焦点を合わせているなら長所に合わせている方が絶対お得です。
(致命的な短所を無視するのはオススメしませんが)

長所に焦点があっていると、やる気がでます。
自分に言い訳することが少なくなります。

そのことを痛感した体験を先日しました。

■自分に言い訳をする。
結構この時間ってばかにならないです。

先日、ある会合に行ったとき、初対面の方とお話をしていたときの話です。
その方は会社の経営者で、飲食店のオーナーをしているとのことでした。
いつものように、私は3色ボールペンを持ち、気になることをメモしていたときです。

急にその人が怒り始めるではないですか!

「そんなことをしているやつは話を聴くきの無いやつだ!
 そんなやつは成功することなんてありえない!!」

3色ボールペンの切り替えるためのスイッチをカチカチと
何度もならしていたことに腹を立てたのです。

無意識にスイッチをならしていたようで、そのことが気に入らなかったのですが、
話はメモするぐらい聴いてるし、いくらなんでも全否定はおかしくないか?
という気持ちを抑えつつ、不注意もあったので素直に謝りその場は
まるくおさまった。

が、当然、モヤモヤとやりきれない気分。

そうなると、自己正当化の考えにどんどんおちいっていくんですね。
自分はあんな言い方をされるような態度はとっていない!
その理由・・・
全否定される意味が分からない!
その理由・・・

としばらくその思考から抜け出せなくなってしまいました。

しばらく時間をへてから、失礼な態度を無意識にしていないか?
相手に対して誠意ある態度で接するためにはどうしたらいいか?
と改善要因にやっと頭をきりかえることができました。

ようは、言い訳を延々考えてしまうんですね。

必要があればいいんですが、得てして無意味です。

自分への質問、問いかけがとても重要なことを痛烈に感じた出来事です。

■短所に焦点をあわせると、どうなるか?
できない言い訳を延々とかんがえていませんか?

できない理由をもっともらしく考え、自分を慰める。

その時間ってバカにならないですよね。
そしてその必要は?意味は?
ほとんどないのが現状だとおもいます。

■長所に焦点をあわせたら、どうなるか?
どうしたらもっとうまくなるか?
なにを改善すればもっとよくなるのか?

と、できるようになる理由を考えはじめます。

わざわざ言い訳に時間を割く必要もないし、
自虐的になることもありません。

また、自然とできるための思考回路ができあがるので
他の事にもよい影響がでてきます。

自分への質問は本当に大切だと思います。

■自分に質問すること。
質問すると、脳は勝手に答えを探しはじめるという特質を持っています。

答えが見つからなくても探し続けます。

なんらかの妥当だとおもえる答えを見つけるまで延々と。。

どうして私はここにいるの?
人生の意味ってなに?
幸せって?

「ない」といのも一つの答えで、とにかく納得いくまで延々考えます。

あなたもある日突然、電気が走ったようにひらめくことを経験したことがあるはずです。
それは、思い出そうとしていた芸能人の名前かもしれません。
例 ダイハードに出てくる主役は?
  インディージョーンズといえば?
  小室哲也がプロデュースしていた英語3文字のグループは?
と、こんなくだらない質問をしていても答えをさがしてくれます。
(上記がわからなかった人、ためしに答えを調べないで思い出すようにチャレンジしてみましょう。)
それは潜在意識をつかって考えている証拠で、顕在意識で忘れていても
突然思い出したりするのです。

こんな便利なものを使わない手はないですよね。

■有効に質問をつかう方法。

最近ときどきおもうのですが、
もっと前に、せめて20歳くらいのときに、
こういった自己投資ができていたら・・。
いま、知り合っている師匠や友人たちと出会えていたら・・。


今頃は、ハワイのビーチでゆったりバカンス♪・・・。


とは限りませんが、違った人生を歩んでいたんではないのか?
そんなことを考えたりします。

でも、これって何の意味もないことなんですよね。

過去という『失ったもの』を取り戻すことに焦点をあわせて、
傷心にふけってもなんにもならない。

if的なものに焦点をあわせていても妄想するだけで終わるのが関の山です。

例えば
美男子、美女に生まれていたら・・。
お金持ちの家に生まれていたら・・。
宝くじにあたったら・・。

これは、失ったものに焦点をあわせていて質問をしているからです。
あのときこうしていたら、どれだけ良くなっていたか違いない。

実際、できていないし、ないものはないので考えるだけ無駄です。

では、何に焦点を合わせればいいのか?
それは、『今、一番力を与えてくれるもの』です。

■『今、一番力を与えてくれるもの』に焦点をあわせる。
どんな状況になっても、必ず脳は答えをさがしてくれます。

独立、起業しようとしたとき、なにが自分のうりなのか?
どんな経験をする必要があるのか?
なにを学ぶ必要があるのか?
今の収入でできることはなにか?
この時間、休日でなにが可能なのか?
なにに情熱を傾けていけるのか?

彼女と別れても、もう恋なんてしないなんて言わなよ、絶対。
(古っっ。。)

『今、一番力を与えてくれるもの』、必ずあるはずです。

■あとは質を高めることです。

講演会に人が沢山くるといいな~ → 何人呼ぶには?
場所は都心がいいな~ → 渋谷から10分くらいの場所は?
地域で一番になるには? → 日本で一番になるには?

つねに質問の質をたかめる。

ちょっとまて こんな程度で いいのかい?


■感動したエピソードがあったのでご紹介します。
宮井良子さんの日記から抜粋。

私にとって仕事の上で大切な彼女がいます。

彼女が美容の世界に入ってまだ1年そこそこ。誰よりも努力家で誰よりも勉強熱心でした。

ある日メールがあり
「ちょっと事故してしばらく行かれへんねんけど、
お義姉さんが化粧品欲しいって言うてるから、
サロンに直接行くように言うてあるのでお願いしときます。
私の事は大丈夫やから。また連絡します。」

化粧品を取りに来たお義姉さんに聞いても、本人から口止めされているようで、はっきりした事がわからない。

不安に思いつつも、本人の性格からして心配かけたくないというのは理解できる。
連絡を待つ事にした。

あれから、1ヵ月が過ぎ…
連絡すると一昨日退院したので、今日あたり、顔出そうと思ってたとの事だった。

そして、彼女の登場である。

「いやぁ~久し振り!もう、心配しててんでぇ~!」
「ごめん、ごめんf(^^;)」

次の瞬間、なんか違う…
「ひょっとして手?」
「うん、手」
「切ったん?」
「うん、切った」

・・・左手を切断していた・・・。

・・・一瞬、言葉が出なかった・・・。

「大変やったな」
「うん、大変やった(笑)」
「相変わらず強いなぁ。」
「うん、自分でもびっくりした。(笑)」

ほんまに自然に受け入れられたらしい。久し振りに話をした。
明後日からまたリハビリで1ヵ月位入院するらしい。

「そんなに、大変やったのに、きれいな顔してるやん。なんでよ?」
「だって、病院で毎日パックしてたもん!!優秀やろ!!」

二人で思いっきり笑った。その後、お客さん所に化粧品配達に行かんとあかんからと言って、化粧品を仕入れて帰った。

退院してすぐに化粧品の配達に出るような、そんな彼女のこれからにエールを送りたい。

■その状態になったとき果たして同じように前向きでいられるか?
非常に難しいですし、時間もかかると思います。
しかし、それでも『失った』ことでなく『今、一番力を与えてくれるもの』
これに焦点をあわせることで、たくましく、強く、生きていけるのだと思います。

言い訳をしない、強く、たくましい人、、
それは、焦点が『今、一番力を与えてくれる』長所に目が向けられる人。



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