血の匂いが消えない・・・・

心の中は暗闇で、人の心など遠い所に置いてきてしまった。

衝きさすような瞳の紅と氷のような銀髪の髪

肌は白く透き通って

白い服には不似合いな血の赤

彼女は

ココロと言う物を忘れてしまった







「殺せ。」
その一言だけ
それだけでこの世から人を消す事ができた
彼女には、心などなかった・・・
遠い昔に閉ざしてしまったのだ

パァン・・・ッ

彼女の手に握られていた物から弾が飛び出した
数分前まであった命はこの世から消えてしまった、永遠に―――・・・

「よくやった」
『あの人』はほめてくれた。
けれど彼女は何も感じない
人を殺した後でさえも、何も感じなかった・・・


チクッ


――嫌、感じようとしなかっただけかもしれない
自分の中にある“何か”を感じたくなくて、
自分の記憶の“何か”を思い出したくなくて。

「――今はまだ・・・」

今はまだ、このままで・・・・


この夜は月明かりがまぶしくて、
閉ざしてしまった心が開きそうで・・・
なぜかむしょうに恐くなって


気づいた時には瞳から大きな透明な雫がこぼれ出してた





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