「うわ~~~~~~ッ!!遅刻だぁ~~~~ッッ!!」

バビューンッッ

そういってスゴイ速さで道をかけぬけていく少年がいた。
兎丸比乃。今日から十二支高校の仲間入りの少年。
そう、今日は十二支高校入学式なのだ。


十二支高校~校門裏~

「うわ~ん!!母さんの馬鹿!!ご飯なんか無理に食べさせるから~!!」

一人でわめいている比乃。『遅刻するよ?』っと言ってくれる生徒もいない。
なぜならもう8時5分を切っているからである。
十二支高校は8時10分登校だと聞いている。
そして今比乃がいる裏門付近から正門まで3分はかかる。
比乃は一人で校門裏を駆け抜けようとした・・・が、

(・・・音楽?)

比乃はどこかから聞えてくる音に耳をすませた。

(綺麗な曲だなぁ・・・これって・・・洋楽かな?)

そんなことを思いながら比乃は音のする方に目を向けた。
そこには・・・

(うゎぁ・・・空みたい・・・綺麗な青い髪)

それが最初に思い浮かんだ言葉だった。
比乃の瞳に写ったのはフェンスの向こう側にヘッドフォンをして音楽を聴いている青い髪の男の子が据わっていた。

(何の曲聞いてるんだろ?・・・ってあれ?)

比乃は不思議なことに気がついた。
その少年は自分と同じ制服をつけている。そして校内の中にいる・・・
ってことはまだ入学式は始まってないんだ!!
こう思ったその時・・・

キーンコーンカーンコーン

うゎ~~~ッッ!!鐘鳴っちゃったぁ~ッッ!!

比乃が出した大声のおかげで今まで曲をきいていた青髪の男子は比乃の様子に気がついたようで比乃の方を向いた。
青髪の少年の顔はというと・・・サングラスをしているのでよく分からなかった。

(なんでサングラス・・・?って今はそんなことはどーでもいいんだよ!)

比乃は自分にツッコミを入れてみた。
青髪の少年は「?」という顔をしている。

(そうだよ・・・今から正門まで行くのはもう遅刻だ・・・初日から遅刻なんてイヤだッッ!!)

比乃は一人で考えて考えて考えていた・・・が
どうもいい考えが思い浮かばない。
ふとあの青髪の少年の方を見るともうそこにはいなかった。

(うゎ~~~ッッ!!いなくなっちゃった・・・あの人確か一年だったよね・・・もう入学式始まっちゃったのかな!?)

そんなことを考えていると比乃は誰かに肩を叩かれた。

「?  誰?」

そう言って振り向いた。そこには・・・

「あっ!あれ??さっきそこに・・・?」

そう。あの青髪の少年がそこに立っていたのだ。

(なんでココにいるの!?僕だってココから正門まではけっこう時間かかるのにッ
ッ!?)

そう、ここは正門からまったく正反対の位置にあるのだ。

「どうやってここに・・・?」

比乃がそう言うと少年は人さし指を後ろの方へ向けた。
指をさした方にはフェンスの出入り口だあった。カギは壊れているようでそのまま開いていた。

「あ・・・あそこから?」

少年はこくこくと頷くと比乃の腕を引っ張って歩き出した。

「あっそうだった!早く行かなきゃ入学式始まっちゃうもんね♪」

青髪の少年は比乃の言った言葉ににっこりと笑顔を向けた。
比乃はその無邪気な笑顔に見とれてしまった・・・
「?」と青髪の少年は首を傾げた。
比乃の顔が赤くなっていたからだ、比乃もそのことに気づいて慌てて話題をそらした。

「えっと、僕“兎丸比乃”って言うんだ♪君は?」

その問いに青髪の少年はちょっと困った顔をした。

(?・・・僕なにか悪い事きいたかな?)

そう思って比乃はその少年の顔を覗いた。
比乃が覗くと少年のかおは真っ赤になっていた。

「え?え?どうしたの??」

比乃が問い掛けても少年は何も言おうとしない。って言うか顔がますます赤くなるだけだった。

(なっ名前聞くのまずかったのかな??)

比乃がオロオロしていると青髪の少年は何かを考えたようにカバンからケータイを取り出し、なにやら文字を書き出していった。

ポチ ポチッ

せっせと少年はケータイに文字を打っていく。
そして打ち終わったと同時に比乃の前にケータイを見せた。

「・・・?」

比乃はケータイに書かれている文字を覗いた。そこには

『比乃くん初めまして。僕の名前は“司馬 葵”です。』
――と書かれていた。

「・・・もしかして・・・司馬君話せないの?」

司馬はふるふると首を横にふった。
そしてまたケータイに打ち込む。今度は

『話せるけど・・・少し恥ずかしい。』

っと書かれていた。

「そうなんだ・・・あっ!じゃあ今度からメールで話そうよ♪司馬君が話したい時に喋ってくれればいいからさ!」

比乃がそう言うと司馬は首をすごい勢いでたてにふった。
そのしぐさを見て比乃は笑ってメールアドレスを紙に書いた。

「はい!じゃあこれ。僕のメールアドレス♪司馬君のは?」

比乃がそう言うと司馬はせっせと紙にメールアドレスを書いてわたした。
比乃は笑顔でそれを受け取ると

「ありがとv」

っと言った。
それをきいた司馬は嬉しそうに笑った。
そしてケータイの画面を閉じようとすると・・・顔色が変わった。

「? 司馬君どーしたの?」

司馬は慌ててケータイを比乃に見せた。そこには『8:14』と言う文字が書かれていた。

「あっ!!入学式!!!」

思い出したように比乃が言うと今度は比乃が司馬の手を引っ張った。

「早くいこう!!」

司馬はこくこく頷いた。それと同時に比乃が走り出した。

「!?」

司馬は予想もしなかった比乃の足の速さにビックリした。

「早く早く!!」

比乃にやや引っ張られながらも司馬は一緒に走っていった。
これからもっといろんな事が起こることを知らずに。


――――――☆コメ☆――――――――

初☆比乃司馬(!?)
未季さんからのリクで書いてみましたvv
今度こそ自分の文才の無さに取り乱しております(汗
比乃声でかすぎだし・・・(汗
っていうかこの終わり方・・・
・・・続き物?



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