帰りぎわ、不意にされた。

「・・・んっ」

甘い・・
触れるだけの キス―・・・


―Kiss―


「タツボーン!今日は一緒帰ろうなぁ~」

学校。
お昼休みが終わった頃に 丁度シゲが言ってきた。

「あぁ。」

それだけの会話。
それだけなのに・・・
顔が熱くなってきてる。

それというのもこの前シゲが妙なことをして来たからだ。

・・・キス。

しかもファーストキスだったのに。

「? タツボン、どないしたん?」

シゲに言われて我に返った。
意識が吹っ飛んでいたようだ。

「なっなんでもない!!それより早く教室に戻るぞ!!」

水野はぎこちない口調でそう言うと足早に去っていった。
その一部しじゅうを見ていた風祭がシゲの所にかけていった。

トントン
不意に方をつつかれたシゲは急いで後ろを振り返る
振り返った所にあった顔は部活仲間、通称ポチの“風祭将”だった

「なんや、ポチか。 ・・・どないしたん?」
「うん。ねぇ、シゲさん最近水野くんと何かあった?」

(普段は鈍い奴なのにこういう時は人一倍見ぬくんだよなぁ~ポチは。)
本当、あいつとは大違いだな。などと思いちょっと苦笑するシゲ
その反応に風祭はただキョトンとして立っていた。

「何にもあらへんよ、あったとしても大丈夫。わいとタツボンやし」

何の根拠もないことを言ってシゲは『じゃ~な!ポチ』っと言い残しどこかにいってしまった。

こういうときの風祭は単純でシゲの言葉を信じる事にした。

―in:放課後―

「今日の練習はここで終わり!各自早めに帰って明日の練習試合に供える事。」

コーチの掛け声でサッカー部の面々はさっさと帰っていった。

「ほな、かえろか?タツボン」
「あっああ・・・」

ぎこちない動きで水野はシゲの後ろを歩く―・・・
無言のままの帰り道で水野はずっと考えていた
あの時シゲは 何で、キスしたのか?・・っと。

シゲの事は好きか嫌いか、どちらかと聞かれればやっぱり好きなほうだと思う。
サッカーしていて自分が一番やりやすいプレーが出来るのはシゲとだけだ
でも、やっぱりキスというのは抵抗があった。
なにせ男同士だし。 だけど・・・

~・・ボン・・ ・タツボン?」
「へ?」

シゲの声で我に返ったときにはもう自分の家の前だった。

「どないしたんや?今日、ずっとこんなやで。」
「あっ!なん・・・でもな・・い・・ょ・・」

ぎこちない生半可な返事で水野は答えた。
それを見たシゲは少し苦笑いをしてこう言った。

「やっぱキス・・・した事考えてたん?」
「なっ馬っっ///」
「・・・タツボンは嫌だったん?」
「そ、それは・・・嫌・・」

言葉はそこでとまった。
自分は本当に嫌だったのだろうか・・?
もし嫌だったら今こんなにドキドキしている自分は何だ?
それに本当に嫌だったら今日も一緒に帰っていないだろう・・・

「そうやな、嫌だったんらゴメン。忘れていいから・・・」

いきなり口を開いたシゲがそう言った。
(何で。そんな事いうんだよ・・・そんな顔で)
悲しそうなシゲの顔。
見ているだけで辛い。
それに・・・

「じゃぁ タツボ・・・って何泣いて・・・!?!?」
「シ・・シゲが、忘れろなんていうからッッ」
「へ?」
「本当に嫌なら俺が今泣くわけないだろ!?」

いい終わると同時に水野の視界からシゲは消えた。
そう思ったらシゲに抱きしめられてた

「ちょ、シゲ!ここ家の前ッッ」
「だって嬉しいんやもん♪」
「なッ・・・・・・馬鹿。///」
「馬鹿で結構v」

その後シゲを見送って家に入った俺は
母さんと珍しく早く帰ってきた2人にさっきの事を見られてたらしくて
家のご飯がその日 赤飯になった。
そして『今度はシゲちゃんも連れてきなさいねv』って言われた。
まぁ、母さんと姉貴達にもシゲは大のお気に入りだったからな・・・
とりあえず、そのうちシゲもこの家に連れてこようかと思った。


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