つんつん~のらりくらり記~

つんつん~のらりくらり記~

留袖

留袖→孫の着物に化ける


ある年のお盆に帰省したときだった。
夫のいとこの結婚が翌年明けに決まったとのこと。
あんびりは私に向かって
「つんつんさん、あんたに留袖作ってあげるわ。
子どもも3人おるし、将来必要や。
今度来るまでにカタログやら取り寄せとくから」と言った。

今時、レンタルでもいいけど、
作ってくれるって言うんならどうぞ…
そう思いながら日々が過ぎた。
年末になったが、あんびりから留袖の話は出ず、
年が明けた。

そんなある日、夫の叔母から電話があった。
「結婚式当日、つんつんさんは何を着てくださるの?
お義姉さん(あんびり)も×子ちゃんも(義妹)留袖着るって
言われてるから、つんつんさんも留袖よね。
着付けの手配しないといけないのよ」

留袖作ってくれる話はどうなったんじゃ~!?

あわててレンタルショップで名古屋流のハデなやつ
借りて出席したわよ!
着付けもあの人たちと一緒にしてもらいたくないから
実家に帰って、弟のお嫁さんに美容院頼んでもらって
髪のセットも着付けもしてもらって行った。

結婚式当日、私の着物見ても何も言わず、
義妹の留袖を見て
「ええ柄やったわ~!
やっぱりええ着物持たせて嫁がせてよかったわぁ」
とベタ褒め。
私はもうムカつきっぱなしだったわ。

数日後、「○ちゃん(義妹の娘)の七五三の着物買ったら、
お金がなくなってん。つんつんさんの留袖まで買えんかったわ」
と、あんびりから聞いた。

そんなこと聞きたくなかった。
だったら初めから「買ってやる」なんて
大きなこと言わないで!




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