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Grand Canyon-1

Grand Canyon

本日はグランドキャニオン。ラスベガス(Las Vegas)から車で東に400km、アリゾナ州にある、グランドキャニオン(Grand Canyon)国立公園です。

今日は、少し、自然史を訪ねてみましょう。
グランドキャニオン(Grand Canyon)を壮大な景観の峡谷にしているのは、その深さ、長さ、広さ、12層に及ぶ断層の色にあります。
 峡谷の深さは1600m~1400m、
 峡谷の長さ446km、
 峡谷の幅は16km~29kmというスケール。
いまだに切り刻まれる峡谷の歴史・・最上部の層で2億6千年、最下部の層で、16億8千万年~18億4千万年という地層です。

大自然の驚異とは、まさにこのような景観を指すのでしょう。

上の絵は、 グランドキャニオン(Grand Canyon)・サウス・リム(峡谷の南のがけっぷち)のヤバポイ・ポイント(Yavapai Point)から北方のBright Angel Canyonの夜明け を望んだものです。

下の絵は、 ヤバポイ・ポイント(Yavapai Point)から東方Solomon Temple を望んだものです。日の出直後の光景です。2月23日では日の出時刻Am7:15近辺です。



グランドキャニオンの不思議・・

グランドキャニオンの地層は古い?
最も下に見える層は、花崗岩変成岩帯で、片麻石及び片岩から成り、18億年前のものです。

グランドキャニオンの歴史は新しい?
地層そのものは、最上層が、2億6千万年前に堆積したカイバブ石灰岩ですが、峡谷そのものが形成されたのは過去500-600万年の間です。峡谷の下から600mまでは75万年の間に侵食されました。しかし、あまりにも短時間で形成されましたので、疑問をはさむ地質学者も少なくありません。

なぜこの場所にあるのでしょうか?
今から約7000万年前に今日のアメリカ合衆国の南西部の大部分が隆起し、この時の地下プレートの衝突による圧力で、海底レベルであったコロラド高原が海抜3,000mにまで押し上げられました。この際、驚くべきことに地層のほとんどが崩れずにそのまま押し上げられました。中に3,000m以上に押し上げられた部分もあります。今日ノース・リムとサウス・リムから見える峡谷はカイバブ・アップリフトと呼ばれるコロラド高原南西部の突出部を切り通した部分です。


なぜ、峡谷がカイバブ・アップリフトの周囲を周らず切り通してできたのでしょうか?(具体的には高原の標高が手前(下流側)の方が高いのに!)
これは19世紀の探検家パウエル(南北戦争の勇士、ジョン ウェスリー パウエル少佐。4隻のボートを用意してコロラド川を探検した)の時代から今日に至るまで、地質学者の間で大きな謎とされてきました。この謎についてはいくつも説があり、今日でもグランドキャニオンの起源と進化をたどるための研究が絶えず続いているのです。


なぜ深いのでしょうか?
ロッキー山脈の南部からコロラド高原にかけての西側の斜面を流れた際、コロラド高原の隆起でできた海抜何千メートルもの岩の間を水が流れ、流れた水に運ばれた砂や砂利、石などが古代からの地層を削り続けました。現在サウス・リムのヤバパイ・ポイントとコロラド川の標高差は1,400mですが、それでも川の標高は海抜750mもあります。

なぜ広いのでしょうか?
コロラド川の水流が峡谷側面を浸食するためです。岩の割れ目で凍った水や植物の根が石を小さく砕き、それが峡谷の側面に流れ落ちます。先に侵食される軟らかい層がその上にある固い層をさらに侵食し、支えを失って崖が崩れます。やがて、侵食された物質は川の流れにのり、最終的にはカリフォルニア湾まで運ばれます。
グランドキャニオンは全長446km、ノース・リムからサウス・リムにかけての距離は16~29km。

なぜ壮大なのでしょうか?
圧倒的な深さ、長さ、幅、岩石の色の変化、印象的な岩の隆起などが壮大な景観にしています。
2億6千万年前のカイバブ層を最上層とし、下へ順に、トルウィープ層、ココニノ砂岩、ハーミット泥板岩、スーパイ・グループ、レッドウォール、テンプル・ビュート石灰岩、マウヴ石灰岩、ブライトエンジェル泥板岩、テーピーツ砂岩、グランドキャニオンスーパーグループの12層の岩石が堆積しています。最下層は16億4千万年前から18億4千万年の花崗岩変成岩帯となっています。それぞれ色が微妙にかわっていますので、水平に層をなしている様が眺望できます。



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