Grand Canyon-2
本日はグランドキャニオンのスポット紹介とフーバーダムです。
上の絵は Grand Canyon ステファン・マーサーポイント(Mather Point：地球の襞という意味です） の夕方の風景です。
下の絵は、ラスベガスに電力や水道水を供給し現在の繁栄を築いたといわれる、 フーバーダム(Hoover dam) をArizona側からラスベガスの方向、Nevada州を眺めた、風景です。荒々しい岩塊と真っ青なミード(Mead)湖が対照的です。（白黒でｽﾐﾏｾﾝ）取水塔４個が見えます。
さて、 グランドキャニオン・・・
グランドキャニオンは、峡谷の大部分が国立公園であり、他はナバホ・インディアン(Navajo Indhia Reservation)、ハバスパイ・インディアン(Havasupai Indian Reservation)、フアラパイ・インディアン(Hualapai Indian Reservation)などのインディアン居住地域及び、カイバブフォレスト(Kaibab Forest)という森林地域から成り立っています。
Ｓ字状に蛇行しているコロラド川（Colorado Riv.)の中域の100kmほどは、ほぼ東西に流れる場所があり（正確には西の方角が30度ほど北にあがっていますが）、この部分の北側をノースリム（North Rim)、南側をサウスリム(South Rim)といいます。
北側にはKaibab高原（Kaibab Plateau)、南側にはCoconino高原という2100m級の標高をもつ平らな平原となっています。
サウスリムは、施設がよく整っているビューポイントが数多くあります。またあらゆる角度からキャニオンの壮大な景色を見ることができます。
この両リムの間の峡谷に、彫刻のようにそそり立つ岩山が重なっています。コロンビア川まで、下る道や、リム沿いの遊歩道（リムトレイル）が沢山整備されています。ここでは一般と登山と違い、逆に谷底に下りていくという形ですので、登りの厳しさを計算に入れて、降りて行かなければなければなりません。
軽飛行機による遊覧は、墜落の危険から、現在中断されています。すべてのView Pointは柵がしてありますが、年間２０人ほどの人が1600mの断崖を転落するそうです。景色のいいViewPointを求めて危ない箇所へいくと落ちるようです。気をつけましょう。（このあたりは”自己責任”ということで、日本のようにカリカリしたものではありません。）
サウスリムの中央に、サウスリム・ビジターセンター(South Rim Visitor Center)や、国立公園管理局(The National Park Service)が運営するグランドキャニオンビレッジ(Grand Canyon Village)があります。ここにはホテルが数件とレストラン、ガソリンスタンド、食料品店、コインランドリーなどのほかに、土産物屋も並んでいます。また、リムから10キロ南あるトゥシヤンという村にも、ホテルやレストランがあります。
そして、グランドキャニオンで本当に美しいのは、その時間の流れとともに刻々と変化するキャニオンの表情です。特に、日没時にキャニオン全体が赤く照らされる美しさ、日の出とともに真っ暗なキャニオンが次第に色彩を帯びていく変化の美しさには、心を強く打たれるものがあります。
サウスリム へのアクセス
いくつかのルートがありますが、サウスリムの東南イに位置するFlagstaffからはＩ－４０を西へ行き、ウィリアムズで Ariz.６４を北上するのが便利です。公園内には無料シャトルが走っています（ルートや時間は季節によって異なります）。近年、ビレッジ内の自動車の混雑解消を目的として様々な工事がなされており、新たにキャニオンビュー・インフォメーションプラザがマーサポイント(Mather Point)の近くにできるなどしています。数年後にはビレッジ内への自動車の乗り入れが禁止される予定です。
主なビューポイント
グランドキャニオンには壮大な景色が見渡せるビューポイントが多くあります。
サウスリムには東から、
Desert View（デザート）、
Lipan Point（ライパン）、
Moran Point（モラン）、
Grand View Point（グランドビュー）
Mather Point（マーサー）、
Yaki Point（ヤキ）、
Yavapai Point（ヤバパイ）、
Maricopa（マリコーパー）、
Hopi Point（ホピ）、
Mahave Poin（マハビ）、
Pima Point（ピマ）、
Hermits Rest（ハーミッツ レスト）
などです。
ライパンポイント（Lipan Point）
Desert View Drive 沿いのイーストリムにもポイントは多くありますが、中でも大パノラマを楽しむことができるのが、このライパンポイントです。ここはビューポイントがキャニオンに着き出しているだけでなく、周囲から高いところにあるため、壮大な景色を見ることができます。また、他のポイントからは見えにくいコロラド川の流れも、ここからであれば白い渦を見せながら流れている様がよく見えます。
マーサポイント（Mather Point）
マーサポイントは、グランドキャニオンを美しく見渡せるポイントの１つです。 ここは昼間だけでなく、朝夕の景色も美しいところです。特にこのマーサポイントからはキャニオンから登る日の出を見ることができます。太陽が出てくる直前から直後にかけての色の変化は感動的とさえ言えるでしょう。
南入口から一番近い展望台で壮大な景色が一望出来る。日の出の眺めが最高。
ヤバパイポイント（Yavapai Point）
ヤバパイ・オブザべーション・ステーションがあり、大きなガラス越しに展望が楽しめる。コロラド川に架かっている吊り橋が見えます。地質や生物学の展示博物館があります。
ホピポイント（Hopi Point）
キャニオンに沈む夕日が美しく見られるところです
ハーミッツ・レスト(Hermits Rest)
ここが西の果て。小さな小屋が建つその場所には、実際に人が住んでたことがあります。暮らしぶりが仙人のようだったので、この名が付いたそうです。
この小屋はギフトショップになっていて、大きな暖炉が特徴。
ツサヤン遺跡及び博物館（Tusayan Ruin and Museum)
サウスリムにあるツサヤン遺跡は、古代ネイティブ・アメリカンが生活していた建物の遺構が残されているところです。この壮大な自然の中に、わずか数百年前まで人が生活していました。遺跡の入り口付近には博物館があり、古代ネイティブ・アメリカンの生活について展示がなされています。
アイマックス シアター IMAX Theatre
空港北約2.5kmのツサヤンTusayanの町にあります。高さ20m、幅30mの大スクリーンで見る映画“グランドキャニオンの不思議”(40分)は一見の価値あり。この映画で予め知識をもって観光すれば楽しみ倍増。
フーバーダム(Hoover Dam)
場所
フーバーダムは、ネバダ州のラスベガス南東48km地点のアリゾナ州とネバダ州の州境・コロラド川・ボールダー渓谷に建造されました。
容積・用途
北米最大級のダムで、用途は、灌漑、上水，発電，洪水および流出土砂調節用といった多目的ダムです。
年間有効貯水容量344億4,000万立米、日本ダム257ダムの総合計の有効貯水容量（63億6,000万立米）の実に５倍。
しかし、流域の降水量が少ないため、満タンになるのに２年間を要しました。
規模
高さ２２３ｍ幅３７９ｍ。発電出力は１２５万ｋｗ。
歴史→現在
１９２９年アメリカ大恐怖の経済立て直しのためル－ズベルト大統領のニューディ－ル政策の一環として１９３１年着工１９３６年竣工。「フーバー」の名は当時の大統領の名から付けられました。
ここで造られた電力のほとんどは現在、カリフォルニア方面へ搬出しています。かってはそのほとんどをラスベガスに供給した電力ですが、現在は、天然ガスコンバイドンドサイクル（火力）発電が使用されており、このダムで造った電気の５％しか使われていないそうです。
コンクリートの量
フーバーダムの建設に要したコンクリートの容量は、サンフランシスコからニューヨークまでハイウェイを通すのに十分な量といわれています。
見学ツアー（Discovery Tour）
営業時間は 9:00am ～ 4:30pm ( アメリカ西部時間 )で、15分おきに行なわれています。内容はエレベーターを使ってダム施設の底まで降り、そこで発電施設などを見学するというものです。
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