～通過点～ 　　

ギューの保育園つながりのママ友とは

今も時々会ってお茶したりご飯を食べたりしてるんだけど

その中の一人、Hちゃんが「私、春までにマジで離婚するから」と言い出した。

夫婦仲が良くないのは知ってたけど、前は「娘が成人するまでは堪える」と言っていたし

「なんでまた・・・？」　と私たちは聞いた。

聞けば、今に始まったことじゃないのは私たちもよーーくわかってたけど

とにもかくにも、ご主人が自分勝手なのだ。

なんの相談もなく、ボーナスで大画面のテレビを買ってきて

「俺の金なんだからいいだろ」　と横柄な言い方。

別に大画面テレビを買ってきたことが不満なわけじゃないけど

Hちゃんだって、買いたくても我慢してたものがあるわけで

少しは相談してくれたっていいじゃない！　てこと。

しかも「俺の金って、そんな言い方ないじゃない？」　ってHちゃん。

はい。確かにそう思いますです。

子供たちが小さい頃は、家族ぐるみで呑んだり食べたり集まってたこともあって

Hちゃんが「ガレージに小さなプレハブでいいから建てて、

リサイクルショップみたいのがしたいの」と夢を話したら

Hちゃんのご主人は酒の勢いもあってか、それをケチョンケチョンにけなし

「お前はバカだ」だの、「"俺の"車を買うからダメだ」だの、

コアサも呆気にとられるほどの言い方。

そして一昨年、ずっとお勤めしてた百貨店に退職願いを出した。

学生時代の先輩に、起業するので手伝ってくれ　と　もち掛けられたらしい。

もちろん、Hちゃんには何の相談もなくて全部自分で決めていて

Hちゃんにしてみたら予告なしのことにビックリで納得できないんだけど

もう何を言っても遅し、言ったところで聞く耳持たず。

それでもどうやら、その仕事は稼ぎも良かったようで

金銭的には不自由のない生活になって

Hちゃんも長年勤めてた仕事を辞めて、初めて専業主婦になって

気ままに過ごしてたみたいだったのに

なんとご主人、たった2年ほどで、それも辞めてしまったと言うのだ。

なーーーーぜーーーー？？？？

聞けば、「共同経営なのに不公平だ」と、先輩に対する不満が募ったらしいんだな。

共同経営ったって、先輩は「社長」。

どういう役職なのかはよくわからないけど、差があって当たり前。

だけどどうにも我慢が出来なくなって辞めてしまった・・・っつーんだけど

それもまた事後報告・・・　はーーーーーー・・・　だめだこりゃ。

でも今回は、その後の仕事も決まってないわけで

「これからどうするのよーーー」と言うHちゃんに

「もう人に使われる仕事はしたくない」と言い出すご主人で

Hちゃんは、もうホトホト呆れてしまったのね。

とは言え、Hちゃんも仕事をしてないし

家にいるようになったご主人とは喧嘩ばかりが増え、

ご主人はそんな鬱憤を晴らすように、娘に暴言を吐いたんだそうな。

「お前なんか大嫌いだ。かわいくない」

これにはさすがのHちゃんもブチギレ。

我が子に対して言っていいことじゃない！！！

男として、夫として、父親として、人として、

もうこんな人と一緒に暮らせない！離婚する！

とは言え、もらえるものはもらわなきゃ、母子で生活していくには不安だ。

出て行くにもお金がかかるしね。

なのにご主人、ここでも聞く耳もたず。

「ここは俺の家だ。気に入らないなら出て行けばいい。

　離婚してもいいけど金は出さない。勝手にすれば」　だってーー

ひっどーーーい！！

それでも男？　それでも父親？

どうせ出て行けるはずなんかない　ってたかをくくっている。

いよいよ双方の親も入っての話し合い。

ところが向こうの両親は

「仕方ないわねぇー・・・息子も悪いかもしれないけど

Hさんも息子をうまく導いてくれたらよかったのにーー」的なことを言ったらしく

話し合いは決別。

H母娘は家を出てアパートを借り、賃貸マンションに住んでいた義父母が

それまで住んでたHちゃんちに越して来ることになったと聞いて

アタシのほうが呆れたよ。

息子が息子なら、親も親だーーーーー！！

はーーー　・・・　やだねぇー

気になるのは多感なお年ごろのHちゃんの娘（小6）。

だけどHちゃんはそんなこんなで心の余裕がないようで娘のことは放ったらかし。

一人娘の、1回しかない小学校卒業間近だってのに

学校のこともクラスのことも、なんにも知らないし関わろうとしない。

Hちゃん的には「娘を信じてるから」ってことなんだけど

ものわかり良く見えても、子どもは子どもだからねぇーーーー

心配してるのは私だけじゃないんだけど

そんな友だちからの言葉もなかなか耳に入らない、入れようとしないHちゃん。

しょうがないのかなぁーーー