～通過点～ 　　

言葉がなかった。 

猿も牛も、もちろん私も

ものすごくお世話になったボーイスカウトのリーダーであるＡさんが亡くなった。

その方はスカウト活動に誇りを持って真剣に向き合っておられて

まるで太陽のように

時に厳しく、

時に温かく、

とてもてても大きな懐で私たちを迎えてくださった。

毎年クリスマスの集会にはサンタの衣装を着てくださって

スカウトたちも私たちリーダーたちも愉しませてくださる、

サンタを地でゆく感じのAさんだったのに

数年前に胃癌を患って手術。

術後はとても痩せてしまって「体力が落ちたから、、、」と

活動の一線からは退いてしまったけど

縁の下の力持ちのお役になって陰で私たちを支えてくださった。

ここ数年はほとんどお顔を見ることもなくて寂しかったけど

ネットでの連絡事項でAさんからメールが届くとやけにホッとしたものだ。

いつも、長年関わってきた団のこと、活動のこと、

スカウトや私たちリーダーのことをいつも気にかけてくださった。

スカウト活動では誰よりもソングがお上手で

振付けのあるソングを歌って踊る姿が今でも目に浮かぶ。

本当に、我が団にとっては無くてはならないムードメーカー。

だから誰もが信じてた。

必ず治る　と。

御通夜には、退団したスカウトやその親御さんたちもが集まり

悲しいかな、Aさんのおかげで久しぶりの再会ができ

お互いの近況を伝えあうこともできて嬉しかったりもした。

告別式には喪服じゃなく、スカウトの制服で行き

男性陣は出棺のお手伝いもして

誇りをもって関わっていた隊旗も掲げられ

みんなでお見送りした。

そして今日、空を見上げるとまん丸のお月様。

そういえば御通夜の時にリーダー仲間の一人が言ってたな。

「Aさんみたいだね」

本当だ。

Aさんは太陽じゃなくて月になったのかもしれないな。

静かに温かく、これからも私たちを見守ってください。

私はAさんを忘れません。

ありがとうございました。

まん丸お月様に、、、　合掌

それにしても

お見送りするのってホントに寂しいぃーーーー

実母と同年代のベテランリーダーＢさんがおっしゃいました。

「次は僕だからね、よろしくね

もぉーーーーーーーーーーーーーーーー