ちょっといい女

ちょっといい女

流れ星のお話☆ちょっぴり哀しい大人の童話



夜空の星が、お話しています。



『今度、流れ星になるのは、リュウ君だって。』

『リュウ君か、喋った事ないな。』

『マリンちゃんは、仲良かったんじゃないの?』

『う・・・うん。』


マリンちゃんは、ほんのり頬を赤く染めました。

星1

(リュウ君は、流れ星になっちゃうのか・・・)

マリンちゃんは、複雑な気持ちでした。


星たちは皆、流れ星になる事が、夢でした。

(お祝いしてあげなきゃ・・・)



マリンちゃんは、リュウ君に、

マントを仕立ててあげる事にしました。


最初で最後のプレゼント。

(もう会うこともできないのね。)

想いを伝える事のできないマリンちゃんは、

マントに想いを託します。

一針一針、大好きなリュウ君に愛を込めて・・・


リュウ君が流れ星になる夜、

マリンちゃんは、プレゼントを渡しました。

『ありがとう。』

照れながら、リュウ君は、マントを着てみます。

『似合ってる?』

『うん。』


実際、似合ってるかどうかなんて、

マリンちゃんは、わかりませんでした。

涙で翳んで見えなかったから。

星2

『さようなら。』

次の瞬間、リュウ君は流れ星になりました。


キラキラ、キラキラ・・・

リュウ君はマントを翻しながら、飛んでいきました。


『さようなら・・・』

涙で、声が詰まって言えなかったマリンちゃんは、

何度も何度も、そう心の中で叫びました。



キラキラ、キラキラ・・・

今夜も、悲しいくらい 儚く美しい流れ星が見えますか。

星3


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