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August 23, 2012
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11月4日(日)、私の母校である関西学院大学の大学祭に、演劇のサークル仲間と想い出ツアーに行ってまいりました。 本当に久々に足を運んだので、感無量でした。改築されたり、増築されて、変わってしまった風景もありましたが、概ね昔のままで、非常に懐かしく、しばしみんなで学生時代に戻ったのでありました。 いくつになってもすぐにあの頃に戻れるのは、うれしいものです。芝居一色だった学生時代、ほろ苦い恋の思い出、授業をサボってお茶したこと、いろんなことが蘇ってきて・・・東京から、わざわざ出かけていって本当によかったと思います。 上の写真は、サークル仲間と1階を貸しきってよくミーティングを開いた 〔PAN〕という喫茶店。 当時私たちの演劇サークルはまだ新しく、大学に認知されていなかったために、 部室がありませんでした。 だから、今から考えたら信じがたいことだけれども、芝居の稽古は、 いつも青空の下でやっていたのです。 ミーティングはどこかの学部のフリースペースを使ったり、 〔PAN〕のような喫茶店で行うしかなかったわけです。 (しかし、私の所属していた演劇グループは今なお存続しており、 部室もちゃんと出来ていました。) 残念ながら、現在はこの店、クローズされているようでした・・・
November 5, 2007
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なんと、まあ、前回の日記から約2ヶ月が経ってしまいました。ひと夏の間には、それはもう、いろんなことがあったのですけどねぇ・・・読書もほとんど進んでいませんが、2ヶ月の間に読んだ本を挙げると・・・きみの友達 重松 清 わかってはいるんだけど、またやられました! 最後に泣けてきちゃうんですねぇ。池袋ウェストゲートパーク 石田衣良このシリーズが好きな人の気持ち、何となくわかります。苦くて歯がゆくて、甘い青春です!名もなき毒 宮部みゆき何ともうまいタイトルです。ブラフマンの埋葬 小川洋子ブラフマンという動物は、架空なのでしょうが、読んでいると、その姿が見えてくるのが不思議です。使命と魂のリミット 東野圭吾医師の倫理、使命感、そして人間の良心、いろいろ考えさせられる作品でした。片想い 東野圭吾性同一障害と一言で言うけれども、そのように一括りにされている人々の思いや考え方は、複雑で様々だということがよくわかりました。手紙 東野圭吾殺人を犯した兄を持つ弟の過酷な運命が、切々と語られています。一生かかっても降ろせない十字架を背負うことが、これほどまでに人間を追いつめるとは・・・照柿 高村薫うだるような暑い夏に起きた複数の事件が絡み合い・・・。どうしようもない暑さにうんざりする人々の苛立ちや焦燥感、思い起こされる不安な過去が実にリアルに描写されており、脱帽です。〔新釈〕走れメロス 森見登美彦いくつかの有名な短篇(‘山月記’や‘藪の中’‘桜の森の満開の下’など)のパロディです。京都が舞台。表題の‘走れメロス’は、あまりにもあほらしくて、笑えます。家日和 奥田英郎短篇小説。倦怠期を迎えた夫婦、ネットオークションにはまる妻、突然リストラされた夫、夢ばかり追い計画性の無い夫を支えるイラストレーターの妻、などなどの気持ちが面白おかしく語られており、うん、わかるわかる、って、ついうなずいてしまいました。ナイチンゲールの沈黙 海堂尊‘チームバチスタの栄光’の続編的作品。個人的には、‘チームバチスタ―’の方が、緊迫感とリアリティがあって面白かったかなぁ・・・もう読んでから大分経ってしまった作品が多いので、記憶も定かでなく、細かく感想を述べることができませんでした。ごめんなさい!また、気が向いたら更新しますので、どうかこりずにお立ち寄りください。
October 14, 2007
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久しぶりの更新は、やはり本の感想から・・・小川洋子は実に不思議な作家だ。これまでに読んだ‘博士の愛した数式’‘ミーナの行進’も、ありないような設定なのだが、いつの間にかその独特な世界に引きこまれて行く。夢中になる、興奮する、なんていうのとは全く違う、静かな吸引力だ。気がついたら本の中で、自分が漂っている感じ。このシンプルなタイトルの‘海’も、そう。短編集なのだが、どの作品も何となく実在感に欠ける、夢の中で繰り広げられるような散文的な話である。読み終わると、まさに夢のごとく忘れ去られてしまうような世界ではあるが、いつまでも体のどこかに、彼女の感性が沈潜している。それは、清涼感があり透明感があって、好ましい。どの作品がどう、という薦め方はし難いので、ぜひ一度、読んでみて!
June 17, 2007
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推理小説やサスペンスにはやや飽きてきたところに、図書館で手にとってみた重松清の1冊である。重松さんの作品はいじめや大切な人の死など、切なくて辛いことがしばしば描かれているが、家族の絆や人間の優しさなどが深く語られており、なぜか安心するのだ。この‘卒業’には4つの短編が収められてとり、いずれも家族や人との関わりについて考えさせられるものである。病気の母の死を目前に向かえ、子供の頃を回想する40歳の息子・幸司。彼の妹・まゆみは子供の頃、人とはかなり違った行動を取るため、学校生活になじめず先生からも友人からも理解されずに、引きこもりになった。しかし、どんなときも母は妹を叱らず、ずっとずっと見守り愛し続けた。そんな母に苛立ちを覚え、反感を持っていた幸司であったが、大人になったまゆみと、今意識不明の母の前で語り合ううちに、いろいろな思いがこみ上げてくる。幸司の一人息子もまた、今現在不登校になっていた。まゆみから聞かされた母の果てしない優しさを知るうちに、幸司は引きこもりのわが息子への対応や感情を振り返り、ある思いに到る・・・これは、最初の短編「まゆみのマーチ」である。親としてのあり方や、子供への真の愛情について考えさせられる作品だ。他に、「あおげば尊し」「卒業」「追伸」が納められている。
May 19, 2007
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久々にデザインを変えて気分を一新してみました。と言っても、私がブログを始めた時の色違いバージョンですが・・・とにかく、日々暖かくなってきて、緑も目に眩しく、さまざまな花の香りが心を浮き立たせてくれるようです。そう、私の大好きな夏に近づいてきました。気持ちも身体もリフレッシュと行きたいところです。ようやく長く患ってきた目眩もすっかりなくなり、本もまた読めるようになってきました。ブログの更新も怠りがちだったので、またちょくちょく書いていこうと思います。そう思い、先日夫のお兄さんとその息子さん(つまり甥)と私たち家族とで、吉祥寺のスペインレストランに食事に行ったときのことを、アップしようと思っていたのですが・・・張り切って、デジカメを持っていったくせに、料理が来たらつい忘れてすぐに食べてしまい、ほとんど写真が撮れず・・・かろうじて撮ったのはサラダとか、オムレツとかで、スペイン料理の代表格、肝心のパエリヤなぞ、あっという間にたいらげてしまい・・・「あ、撮るの忘れてた!」の連続で、結局おいしそうなスペイン料理を写真で紹介することが出来なくなってしまいました。ま、料理とは食べて楽しむものであり、それでよかったのかも・・・いつも弟家族を気にかけ、食事などに誘ってくれるお兄さんには、心より感謝です。これからの気持ちのいい季節に向かって、ますます元気を出さねば!
May 10, 2007
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原題は、‘ロッキー・バルボア’今日、観に行ってきた。還暦を過ぎたシルベスター・スタローンが、今再びロッキーとなって、リングに戻ってきたのだ。私は特にスタローンのファンというわけではないが、かつて‘ロッキー’(1)を観たとき、激しく心を揺すぶられた。第1作では、フィラデルフィアでうだつの上がらない4回戦ボクサーをしていたロッキーが、世界ヘビー級チャンピオンのアポロと、信じられないようなすばらしい戦いを繰り広げ、観戦していた全ての人々を魅了したのである。その奇跡は、売れない俳優だったスタローンが、3日で脚本を書き上げ、自力で映画会社に売り込み、低予算で製作した‘ロッキー’が爆発的な興行成績を上げ、一躍スターとなった奇跡と重なる。正にアメリカン・ドリームであり、彼は人々に大きな勇気と希望を与えたのであった。しかし‘ロッキー2’以降5作目までは、ロッキーがハングリー精神を失ったように、1作目を超えるエネルギーは無かったように思う。ところが、この最終章は原点に戻り、ロッキーの内から湧き出てくる熱いもの、挑戦し続ける魂がストレートに表現され、ストーリーはシンプルでありながら、心にグッと迫るものがあった。ロッキーは長い年月の間に、多くの良いこと悪いことを経験し、そして大切なものを失った。人生に生きる意味を失いかけ、過去を引きずり、ぼんやりとした日々を送るロッキー。しかし、あることをきっかけに、再びボクシングをしたいと切望するようになる。「人生は、重いパンチだ。しかし、どんなに打ちのめされても立ち上がり、前に進み続けるんだ」その台詞に嘘はなく、真に迫りくる。自分を信じることの大切さを、体現している者の言葉である。ロッキーの人生は、スタローン自身の人生そのものだといっても過言ではない。彼(ロッキー、スタローン)の苦しみ、悲哀、そしてそれを乗り越えようとする勇気やエネルギーに胸打たれる。そして、最後のボクシングの試合のシーンは、息が詰まるような緊張と本物の迫力が感じられ、実にエキサイティングであった。‘ロッキー’(1)が上映されたのは30年前だというから、もはや懐かしのムービーということになるだろうが、本作を観て古びた記憶などではなく、鮮明に蘇ってきた。ロッキーのテーマ曲が流れるとワクワクし、力がみなぎってくる。そして、フィラデルフィア美術館の階段を駆け上がる、あの有名なシーンが再び観られるのは、感激である。ロッキーは間違いなく、生きる勇気と、夢を持ち続ける力を与えてくれるのだ。
April 24, 2007
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何とも言えない嫌な読後感が残る作品である。かと言って、それはこの作品がつまらないという意味ではない。これほど人間の愚かさ、浅ましさをうまく描いている秀作は、そうはないからだ。主人公の田島は中学の頃、小学生時代からの友人・倉持に殺意を抱き始める。田島の人生の要所要所に倉持が現れ、その度に倉持に裏切ら、はめられるのだ。田島の不幸の影には必ず、倉持がいる。その度に田島は倉持への殺意を高めていくのだが、なかなか実行に移せない。刑事に言わせると、殺人を犯すには動機だけでは不十分なのだそうだ。「殺人の門」をくぐる、何か引き金のようなものが必要なのだ・・・読み進めていくうちに、倉持に何度も同じ手で騙され、ひどい目に合わされる田島のばかさ加減にイライラが募っていくのだが、正にこれが人間の愚かさなのだと気づかされる。私はこの作品を相当体調の悪いときに読み、ちょっと辛かったので、お読みになる方は、元気な時をお勧めする。
April 22, 2007
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とにかく、登場人物のキャラクターが面白い。チーム・バチスタとは、ある大学病院で心臓移植の代替手術であるバチスタ手術を、これまで100%の成功率で手がけてきた、輝かしい心臓外科チームのことである。ところが、つい最近になって立て続けに3例の失敗例、つまり術中死が起きる。神業的な手腕を持つ執刀医の桐生は、手術に何ら落ち度を感じておらず、3患者の死に不審を抱く。そして、内部調査、すなわちバチスタ・チームの調査を第三者に委ねることに・・・院長からその指名を受けたのは、神経内科で不定愁訴外来を受け持つ田口だった。田口は出世を拒むような変わり者で、不定愁訴外来は、院内の者から「愚痴外来」と陰口を叩かれるようなところであった。田口のキャラクターもさることながら、外部から調査に入ってくる白鳥のぶっ飛び方がすごい。奥田英夫氏の‘空中ブランコ’などの主人公である伊良部博士の破天荒さと印象がダブる。そして、彼を中心にバチスタ手術の術中死の謎が見事解明されていくのである。 初めて読んだ作家であるが、今後の作品が楽しみだ。
April 10, 2007
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昨夜、メルボルンで行われた世界水泳が幕を閉じました。そしてその最後にふさわしく、大和魂が見せてくれました!アメリカが準決勝で、フライングで失格というラッキーもありましたが、それにしても、森田、北島、山本、細川の4人がやってくれました!1番手の森田のロケットスタートは、すばらしかったけれども、惜しくも順位は4位。ところが、さすがは、北島!王者の意地を見せて、ぐんぐん追い上げ、1位で山本につなぎました。その山本のバタフライが、また見事でした。アテネ以来の大きく力強い泳ぎで、山本ファンの私としては、うっとり見とれてしまいました。最終の細川はオーストラリアに抜かれ、はらはらさせられたものの、踏ん張って、2着でタッチ。本当に興奮しました。そして4人の満面の笑顔に、胸がこみ上げてきました。プロ野球もセ・パ両リーグ開幕し、スポーツでは楽しみがいっぱい!今年も、たくさんの感動を味わいたいものです!
April 2, 2007
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安藤美姫の金メダル、浅田真央の銀メダル、素晴らしかったですね!特に真央ちゃんの驚異的な追い上げには、感動させられました。美姫さんは、4回転をあえて避け、すべてのジャンプを完璧にこなした集中力は並外れたものだったと思います。男子銀メダルの高橋選手といい、ため息が出るほど技術も芸術性も高いフィギュアを見せてくれて、同じ日本人として誇らしい気持ちになります。 それにしても、みんなよくあれだけクルクルクルクル回るなぁ・・・私は、またしてもめまいが再発してしまい、何もしないでも世界が回りっぱなしでした。しばらく日記も書けず、皆さんのところにもなかなか遊びに行けなくて、ごめんなさい。いつになったら、全快することか・・・今日から、世界水泳の競泳が始まります。TV見るのもちょっとつらいのですが、また応援しなくては!
March 25, 2007
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おかげさまで、めまいもほとんどなくなりました。まだ少し胃のむかつきと、疲れやすさが残っていますが、後は養生あるのみでしょう。栄養をつけてよく眠り、体力をつけて、穏やかな春を迎えたいと思っています。花粉という難敵もまだありますが・・・春先は、耳や目など、様々なところに病が出やすいといいます。みなさまも、くれぐれもお気をつけください。そう言えば、昔、ヒッチコックの映画で、‘めまい’という傑作がありましたねぇ。キム・ノバックという美しい女優と、ヒッチコック常連のジェームズ・スチュアートが主演でした。ジェームズ・シュチュアートが演じているのは、高所恐怖症が原因のめまいなんですけれどもね・・・なかなか面白い作品だったので、これを機会にまた観てみようかな。
March 12, 2007
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それは先週の水曜のこと・・・。その頃風邪を引いたり下痢をしていたりで、確かに体調は悪かったため、朝から少しフラフラしていました。それでもいつも通り、午後からバイト先のコンビニへ行き仕事をしていました。しばらくしてフラフラがひどくなり、胸がドキドキし、立っているのが辛くなってきました。もう少しの我慢、と思っていたのだけれど、そのうちに目の前が回りだし、血の気が引き、もう我慢できなくなり事務室で休ませてもらうことに。しかしよくなるどころか、どんどん目が回りだし、吐き気はするは、お腹は痛くなってくるはで、回復できず、ついに早退しました。帰り道がもう大変、自転車をまっすぐこいでいられず、人ん家の塀にぶつけたり、吐きそうなのに耐えながら、うちの玄関に着いたときは倒れこみました。帰ってすぐに飲んだ漢方薬が、半夏白じゅつ天麻湯。そう、7年前にも目が回ったことがあり、そのときすぐにそれで治まったからです。ところが期待に反して、めまいはさらに増し、吐き気も強く、目を開けていることすらできなくなりました。すぐにかかりつけの漢方薬剤師に電話し相談すると、それはもう、私の悪いところから順に治さないと、その薬は効かないとのことでした。まず、下痢を止めることが先決と言われ、桂枝加芍薬湯を飲むことになりました。そうは言っても、めまいがこれほど辛いとは・・・薬を飲むためにコップに水を入れに行くのも、ましてやトイレに行くのも地獄の苦しみ。目を開けただけで、ぐるんぐるん回っているので、這うしかありませんでした。下痢が治まった後は、私の一番の持病である冷えを取ることに。四逆湯という煎じ薬です。体がだるく目を開けていられないので、ひたすら布団に横になるしかありませんでした。。あれだけ眠れるか、というくらい、2日間は何も食べずに眠り続けました。その後ようやく冷えが少し治まり、半夏白じゅつ天麻湯を飲むこととなり、めまいを少しずつ緩和していきました。土曜日にはやっと立てるようになったので、一応医者に行き、メニエール症だろうと診断を受けました。薬も処方してもらいましたが、漢方薬でかなり回復してきたので、もう少し様子をみることにしました。(月曜から3回ほど新薬を飲んでみましたが、さほど効果はみられないようでした)目がまだまだチカチカし、すごく疲れますが、こうしてキーボードも打てるまでになりました。バイトは3日休み、明日から復帰予定ですが、まだヨロヨロするので不安です。それでも、めまいで何もできない恐怖の数日前を思い出すと、今は本当にホッとしています。こんなことになって初めて気づくこと、それは健康が何よりということと、一人でなくてよかったということです。夫と息子には本当に助けられました。感謝、感謝です。そして、今後はもっと自分の身体を大切にしようとつくづく思いました。長生きしたい、というより死ぬまで元気でいたいと痛切に感じたのです。みなさんも、ご自分の身体を大切にいたわってあげてください。
March 6, 2007
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今さらなのだけど・・・ヴィデオにとっておいたものを、今日ようやく観ることができた。この作品は、クリント・イーストウッドが監督・主演し、2005年度アカデミー賞で作品賞、監督賞を始め、ヒラリー・スワンクが主演女優賞、モーガン・フリーマンが助演男優賞を取った話題作である。老トレーナーのフランク(クリント・イーストウッド)が経営するうらぶれたボクシングジムに、マギー・フィッツジェラルド(ヒラリー・スワンク)が、彼の指導を請いにやってくる。マギーは、貧困な家庭で母からの愛情を受けることもなく育った、ボクシングだけが楽しみの31歳の女性だった。フランクは女性はお断りだし、歳が行き過ぎていて無理だとすげなく突き放す。しかしマギーは、懲りずに毎日トレーニングにやってきて、夢中になって汗を流す。そんな日々が続くうち、フランクの親友でジムの掃除夫であるエディ(モーガン・フリーマン)が、マギーの素質を見抜く。エディは、昔フランクがトレーナーを勤めていた名ボクサーだったのだ。フランクも、いつしか彼女の才能に魅せられ、ひょんなことから彼女のトレーナーを務めることとなる。みるみる腕を上げていくマギー。あっという間にマギーは力を発揮し、1ラウンドKO勝ちが当たり前のボクサーに成長する。試合相手になるのが嫌がられるほどの強さで、フランクは仕方なく1階級上で彼女を闘わせることに。しかし、そこでも負け知らずの彼女は一躍有名になり、100万ドルのファイトマネーをかけたタイトルマッチに挑むまでになる。いよいよ、タイトルマッチのリングに上がり、苦戦しながらもついに相手をダウンに追いこむ。しかしその結末に、悲劇が彼女を襲い・・・重傷を負った彼女は、自力で呼吸も体も動かすことができない身となってしまう。そして、マギーを娘のように愛するフランクは、苦しい選択に迫られることになる。極限の状態にありながら、マギーの勇ましさ、潔さが清清しい。フランクの苦悩の上の選択にも、毅然とした姿勢が感じられた。それゆえに、かえって切なく悲しいのだ。2人を見守るエディの優しさが、映画全体をじんわりと温かく包んでくれているのが救いだ。人間にとっての夢と希望の意義、真の愛情、信頼で結ばれた人と人との絆、人間の尊厳などが描かれており、心にしみる映画だった。かなり重い内容でありながら、ウエットに仕上げていないところがまたいい。
February 20, 2007
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先週の前半は「ねばならぬこと」が続き、やたら忙しく、ひどく緊張し疲れました。けれども金曜日は、結構楽しみにしていた息子の中学の、学年クラス対抗百人一首大会。役員を務めている私は、お手伝いをしに行きました。お手伝いといっても、百人一首に関わるわけではなく、子供たちへの差し入れを作りに行っただけ。その差し入れも、缶入りのフルーツやゼリー、白玉を混ぜただけの簡単フルーツポンチ。百人一首大会は、息子のクラスの圧勝で、私も息子と練習したかいがあったというものです。さて、大量に用意したフルーツポンチも大好評で、先生方と見学のお母様方にお配りした後は、子供たちのお替りの嵐で、あっという間に無くなってしまい・・・役員の私たちは、かろうじて残っていた僅かなものを、これまたちびちび分けて頂くことしかできず、ちょっと残念でした。でも想像以上においしく、みんなにも喜んでもらえたので、まあ満足かな。また、役員の仕事もこれでほとんどおしまいなので、ほっと一息です。昨日の土曜日は、夜、大学時代の演劇サークル仲間との新年会がありました。新年会といっても、私は地元の関西の大学に通っていたので、今もほとんどの仲間が関西在住のため、関東圏で集まったのは4人だけ。1人を除いて、あとの2人は2年ぶりの再会でした。おのぼりさんよろしく、渋谷のハチ公前に(わざわざ)雨の中集まり、居酒屋に向かいました。久々に会って思ったのは、「やっぱり関西人はおもろいわ~」ということです。ちょっとした会話でも、なぜか漫才みたいになってしまいますぅ。もうええ歳したおっさんとおばはんが、会うと大学生に戻ってしまい、当時の話題でえらい盛り上がりました。おかげさまで、楽しいひと時を過ごすことができ、ここのところの疲れや嫌な思いも、笑い飛ばすことができました。また、明日から、がんばろう!!
February 18, 2007
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これも、マイブームってほどのことはないんですけどね・・・ (^^ゞとにかくお笑いが好きなので、最近のお気に入りは、チュートリアル。2006年のM-1グランプリの覇者です。チュートリアルの魅力は何といっても、徳井(ハンサムな方)の変態的なテンションの高さ、意味不明な興奮ぶり。福田(脂性の方)の「なんで?!」「そこ!?」みたいなツッコミのタイミングも絶妙。最近本当によくTVで見るけど、心配なのは、売れてくると漫才師が漫才しなくなること。どうして、みんなタレント活動だけに走ってしまうのでしょう?やっぱり漫才師には漫才をいつまでも続けてほしいものです。
February 12, 2007
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マイブーム・・・ってほどのことはないのですが、最近はまっているのが、百人一首。もうすぐ中1の息子の学校で、クラス対抗の百人一首大会があります。最初は、息子が歌を少しずつ覚えていくのを手伝っていた程度でした。そのうち対戦をやろうということになり、夕食後の楽しみのひとつとなりました。最初のうちはお互いさっぱり歌を覚えていないので、全部詠むのを聞いてから必死に探していたため、百首終えるのにえらく時間がかかりました。ところが、子供ってすごいですね~。覚えようという気がそれほどなくても、いつの間に全部の歌を覚えてしまい、最初の五文字を読んだだけで、札を奪われるようになってきました。悔しがった私も、必死に覚えようとするのですが、似た言葉が出てくる歌はごっちゃになってしまい、脳の回線がこんがらがって、うまく覚えられません。うう、脳みそが古びている・・・!私も中学のときはすんなり百首入ったのにねぇ・・・それでも得意な歌もあり、上の句の5文字だけで、「はい!」と札が取れるときは快感です。息子と同時に札をはじこうとするときは、そりゃあもう白熱しますね。私の昔からのお気に入りの歌は、 ひさかたの 光のどけき春の日に しづ心なく 花の散るらむです。なぜかはわかりませんが、中学のときからそうでした。五七五七七のリズムは、日本人に心地いいのかもしれませんね。それにしても、男女ともに「あの人を思っている」「こんなに思っているのに」「待っていたのに朝が明けてしまった」などという、未練がましい歌が多いのには笑っちゃいます。でも、その分ストレートに想いを伝えようとしている純朴さが感じられます。古文なので一見難しそうですが、意味を知ると意外に親しみやすいものなのです。
February 10, 2007
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映画の方は観ていないが、なるほど、映像にしても面白い作品だなと思わせられる作品だった。突然死した椿山課長は、現世でやり残したことを成就するため、あの世から許可を得て、初七日まで姿を変えて現世に戻ることになる。他にも、やくざの男、幼い男の子の2人が現世に逆送されており、3人は図らずも、この世でも再会し、それぞれの思い残したことと関わり合うこととなる。浅田氏の人間味とユーモアにあふれる筆運び、そして意外な結末に思わずホロリとさせられるのである。今の人たちが忘れている本当の優しさや思いやり、そして人間としての尊厳について、考えさせられた。
January 24, 2007
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年が明けて半月も経ったというのに、今日が初めての日記となりました。ブログを始めた当初は、がんばって毎日更新していたのに、最近は書く気も起きず、サボっているという体たらく。読書量もガクンと減り、読んでも本の感想を書くこともなく・・・何だか、ここのところ疲れ気味なんですよね。エネルギー不足なんです。寒さに極端に弱い私は、冬はできれば冬眠したいくらい。だからといって四季のある日本が嫌いというわけではないのですが・・・どなたか、冬を元気に過ごす方法教えていただけませんか?
January 18, 2007
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夕べ「金スマ」に、今年札幌を熱くした男、新庄剛志が出演していた。今年引退宣言をしてから、日ハムを優勝に導くまで正に新庄劇場という感じだったが、彼の人生そのものが劇的で豊かな生き方であったのだ。小学生で野球選手になると決め、それを実現し、プロ初打席で初球ホームランを打ったとは、さすがである。高校時代、才能に恵まれた新庄を妬む先輩たちからひどい嫌がらせ、いじめを受けながらも耐え忍び、自らの力で手に入れたプロへの道だった。しかし、日本だけでは飽き足らず、新庄は阪神の5年契約12億という破格の提示を蹴り、わずか2000万の年俸というメッツを選択し、メジャー入りを果たした。メジャーでは通用しないなどと言われていたが、新庄はみごと1年目から活躍し、日本人初の4番打者となる。だが、その後はけがに悩まされ、差別を受け、マイナー降格を経験するなど、メジャーの光と影を両方味わったのである。新庄は、マイナーでのいろいろな経験に感謝しているという。劣悪な環境、待遇の中で、マイナー選手たちは、ハングリー精神むき出しに、メジャーに上がろうと必死に野球に取り込んでいた。その姿に新庄は感動し、また野球を楽しむということを思い出したのだという。日本に戻り、札幌ドームを満員にすると宣言し、そのためにさまざまな工夫をして、実現した新庄。弱小チームだった日ハムを、わずか3年で優勝するまでに盛り立てた新庄。その陰には、札幌の病院で知り合った難病の少女との約束があったという。それは「日本ハムを優勝させる」という約束だ。少女の病は、肺移植でしか治る見込みはなく、大ファンの新庄に会って励まされ、アメリカで移植手術をする勇気を得る。新庄も彼女のがんばりに応えると誓い、次の日の試合ではホームランを打つという彼女との約束も、本当に果たしてしまうのだ。しかし、しばらくしてアメリカに渡った少女は、手術に間に合わず、わずか19歳の生涯を閉じてしまう。新庄は、彼女からプレゼントされたハート型のかわいい2つのお守りを、いつも必ず試合前に握り締め、優勝への決意を強くしていったのだ。日ハムが日本一になった日、流した涙には、彼女と約束を果たした感無量の思いが込められていたのだろう。新庄は、言ったことは必ず実現させる、まるで魔法使いのようだ。しかも、みなを笑顔にし、キラキラさせる、希望と夢に満ちた魔法だ。新庄を見ていると、嬉しくなる、元気になる。来年は、何をして私たちを幸せな気分にさせてくれるのか・・・私自身、希望に満ちた新年を迎えたい。
December 30, 2006
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久々に読んだ1冊である。東野氏の長編としては短い方なので、あっという間に読むことができた。この作品は、ミステリー小説という形を借りて、現代の親子、家族のありかた、高齢者介護など現代社会の問題を問いかけている。少年が犯した犯罪をめぐり、その両親が愚かにも隠蔽を図る。しかもそのために、家族にとって大切であるはずの存在を犠牲にして。東野圭吾小説に欠かせない加賀刑事が、その謎解きに鋭く迫る。家族とは何か?本当の愛情とは何か?をしみじみと考えさせられる作品である。
December 26, 2006
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久々の日記・・・そして、今日ようやく大掃除を始めることができました。あまりの散らかりよう、あまりの汚れように、どこから手をつけてよいのやら・・・毎度年の瀬には泣きそうになりなりながら、掃除を始めるのです。普段からまめに掃除していれば、こんなに苦労せずともいいものを・・・!掃除に取り掛かり始めてもなかなか気乗りしないのですが、いったんエンジンがかかると、止められない!徹底的にやらないと気が済まなくなるのです。疲れきって、次の日なかなか起きられず、筋肉痛に悩まされ、身も心もへとへとになるまでやってしまうのです。でも、今年は、無理しないで手を抜くことに決めました。そうしないと、年のせいでしょう・・・もう身がもたないからです。それに、今年は、強い味方が・・・息子にベランダと窓ガラスの掃除を全部任せてしまいました。それはそれは、実によくやってくれたのです。一人で全部やらなきゃと思うと、すごくいらいらするものですが、息子のおかげで気分に余裕ができ、自分の楽なペースで、掃除を進めることができました。明日は、楽しい気分で、クリスマスイブが迎えられそう・・・
December 23, 2006
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久しぶりに読んだ本である。本作は、今年森絵都の‘風に舞いあがるビニールシート’とともに、直木賞を受賞した作品だ。三浦しをんの作品とは初めての出会いだった。軽いタッチなので、スーッと読むことができた。重いものは受け付けなかった最近の私にとって、ちょうどいい具合だった。東京の郊外に位置する、まほろ駅前の多田便利軒。ラーメン屋かなにかと間違われてしまうネーミングであるが、便利屋である。便利屋をひとりでやっているのは多田というバツ1の男。便利屋には奇妙な仕事ばかりが舞い込んでくる。そんなある日、多田は高校時代のクラスメイト行天と再会する。金もなく行く当てもない行天は、多田の事務所兼うちに転がり込んでくる。行天と親しくもなかった多田であるが、行天に対し高校時代からある事件をきっかけに後ろめたさを抱えていた。行天は奇妙奇天烈な男で、何を考えているか何をしでかすかもわからない変人である。いつの間にか行天との生活が始まり、様々な出来事を通して、多田の中にくすぶっていた心の澱が徐々に消えていくのであるが、そのことに戸惑いを隠しきれない・・・強烈な印象は持てないが、ユーモアのある作品なので単純に楽しめる作品である。
December 9, 2006
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今日は、すごく楽しみにしてい友達とのランチが、友達の体調が優れず無しになってしまった。ここのところ私は心身ともに疲れ気味で、仲のよい友達とおしゃべりしてエネルギーを充電しようと思っていただけに、それが出来なくなり、自分でも信じられないくらい落ち込んでしまった。心にポッカリ穴があいた・・・という言葉はこういうときに使うのだと分かった。このまま1日ぼんやり過ごすと、とんでもなく自分がダメになりそうな気がした。何か、有意義に過ごそう!かといって、読書はしたくない。あれほど読んでいた本も、最近はさっぱり読む気がしない。そうだ、映画だ!映画を観に行こう!そう思い立つとワクワクしてきた。インターネットで、今何が上演されているか調べてみた。観たいのは、今流行のハリウッド映画でも話題の邦画でもない。出来るだけ地味で、ほのぼのとした人間ドラマだ。出来ればヨーロッパ映画がよい。すると、目に付いた映画が、‘明日へのチケット’・・・いいタイトルだ!しかもイギリス・イタリア合作映画。これしかない!1人で映画館に足を運ぶのは10数年ぶりだった。それだけで、新鮮な気持になり、解き放たれた気がした。映画は・・・正に私の求めていたものだった。特にすごい事件が起こるわけでもないが、人間の心の機微が丁寧に描かれている。監督はエルマンノ・オルミ(イタリア)、アッバス・キアロスタミ(イラン)、ケン・ローチ(イギリス)の3巨匠で、3つのエピソードがそれぞれの監督によって手がけられている。その3つの物語が巧みにつながっており、1つの人間ドラマとなっている。舞台は、ローマに向う国際列車の中。登場人物は、さまざまな人種、さまざまな階級の人々。映画の中でいろいろな人の心に触れることができ、終わる頃には胸が熱くなった。映画館から出ると、なぜか景色がいつもと違って見えるのは不思議だ。そして、当然のことながら映画を観て英気を養われた私は、大満足なのである。明日から、また元気を出して頑張ろう!友達にも、早く元気になってもらいたいな。
December 5, 2006
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私の○×回目の誕生日は、11月27日なのですが、一足早く、昨日・土曜日に家族にお祝いをしてもらいました。息子がお花屋さんで買ってきてくれた、可愛らしいブーケ。 夫手作りの料理がテーブル一杯に並びました。 友人が勤めている鹿児島の「えこふぁーむ」から取り寄せた、黒豚のもも肉で作った焼き豚。放牧の黒豚のお肉は、引き締まって噛み応えがあり、本当においしくいただきました。その他、エスニック風サラダやお漬物なども、「えこふぁーむ」から送っていただいた新鮮な有機野菜で、夫が苦心してつくってくれました。お祝いのケーキは、禁断の生チーズケーキ。 こちらは「オーガニックサイバーストア」から取り寄せたもので、その他生チョコケーキ、生シュークリーム、ロールケーキ、おまけのロイヤルミルクティープリンが付いたセットで、大変お安くなっていました。その味は・・・口の中でとろけるおいしさでした。ここのところ、落ち込み気味だった心に、小さな温かい火がポッと灯った1日でした。家族や友人、いろんな人に感謝です。
November 26, 2006
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バンド「針生」のボーカルhariuが先日亡くなったことを、2.3日前友人から知らされた。自殺だったという。「針生」のリーダーが友人の知り合いで、2回ライブの手伝いをしたので、少しではあるが、言葉を交わした。歌は独特、エキセントリック、何度も同じ言葉を繰り返しシャウトする。魂の叫び、エネルギーの爆発。目がギラギラし、不思議な魅力があった。危なげで、怪しげで・・・一見恐そうだが、話すと、穏やかで優しい。本業は、絵描であり、映画監督・・・天才的な根っからの芸術家だ。そのhariuが突然命を絶った。可愛い年頃の娘さんもいる。なぜ?問い掛けても、応えは返って来ない。私にとって印象的な人物であっただけに、なんだかやりきれない気分だ。虚脱感が抜けない・・・
November 21, 2006
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お天気がいいので、お布団を干し叩こうとしたら、なんとカマキリくん(ちゃんかもしれない)が私の方に向って登ってきていた。そして、私と目が合った。こりゃ、面白いとカメラを取りに行き戻ってくると、カマキリくんは今度は避難しようと下に降りていく最中だった。後姿では残念なので、「おい!」と声をかけてみることにした。するとカマキリくんは、立ち止まって振り返った。またすぐに逃走を企てるカマキリくんに、再び「おい!」と声をかけると、また私の方を見た。なんとも可愛いカマキリくんだ。振り向いたところにシャッターを切ったのだが、残念ながらブレてしまって、顔がはっきり写らない。諦めて、布団を優しく叩くと、振動に驚いたのか、必死に壁に移っていった。このカマキリくん、2回の我家まで何を思ってよじ登ってきたのだろう?日向ぼっこでもしたかったのかな?逃げる時、必死に降りていくところを見ると、羽を広げて飛ぶことができないのかな?カマキリくんのおかげで、しばし、ほほえましい気分なれたのである。
November 14, 2006
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椎名さんは、いつ読んでも面白い。ただ、モヤシへの熱い思いを語っているだけなのだが、ぐんぐん引きつけられる。これを読むと誰もが、モヤシを使った鍋料理、生春巻きのバリエーションを、必ずや体験してみたくなるだろう。モズク取りに夢中になった、無人島での冒険談も笑える。そして、読者は皆、モヤシとモズクのファンになるのである。一日一麺の人生をつらぬく作家は、尿酸値の高さを指摘され、非プリン体系食品に覚醒する。代用麺類として着目したモヤシに激しく傾倒、妻も巻き込みモヤシ料理に工夫を重ねる。ついに利尻島に栽培キットを持参しモヤシ育成の旅が始まる。旅と食い物にこだわり抜く堂々の“私モヤシ小説”。同時収録「モズク」。
November 9, 2006
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これまで読んだ作品の中で、最もやり切れず、辛い作品だ。妻に先立たれ、かわいい娘と2人暮らしの長嶺。ある日、15歳の娘は友達と花火大会を楽しむために、買ったばかりの浴衣姿で嬉しそうに出かけて行った。そして、2度と帰ってくることはなかった・・・帰りが遅いことに気をもみながら、あまり心配ばかりして娘から疎まれるのを恐れ、なかなか携帯に掛けられなかった長嶺。娘は友達と別れ、ひとりで駅から歩いて帰ってくる途中に、とんでもない男どもの餌食になったのだ。自らの欲望を満たすためなら、どんな事でもするという血も涙もないやつら。そして、その犯人は少年2人だった。長嶺は何者かの密告により、犯人の正体を突き止める。娘を帰らぬものにした犯行の一部始終を、あることをきっかけに知る。かけがえのない娘の命を卑劣な方法で奪われた長嶺は、胸をかきむしられたように嘆き、号泣し、犯人2人を激しく憎悪し、復讐を誓う。本当に、本当に、辛い内容である。年頃の娘を持つ親でなくても、この惨い犯行に涙がこぼれ、強い怒りを覚えるはずだ。少年犯罪において、加害者は徹頭徹尾プライバシーが保護され、逮捕されても更生と称して、重く罰せられる事はない。一方、被害者の遺族は、どん底を味わっている間もマスコミに追いまわされ、周囲の好奇の目にさらされ、さらに辛い立場に立たされる。犯人がつかまっても少年であれば、大した刑も与えられず数年で社会にでてくるため、遺族の無念は果たせない。大切な家族を奪われ、何の保障も得られず、悲しみは一生癒されることがない。東野氏は、この作品を通して、少年法への疑問や被害者に冷たい司法のあり方を問い掛けているのだ。
November 5, 2006
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昨日、世田谷パブリックシアターに観に行った。傑作ミュージカル‘レント’を生み出したジョナサン・ラーソンの、自伝的ロックミュージカルである。彼自身は、‘レント’の大成功を知らない。初日の前夜、わずか35歳で逝ってしまったからである。‘チック,チック・・・ブーン!’は、その6年前に書かれたミュージカルである。ジョナサンは30歳を目前にして、突破口を見出せず鬱欝とした日々を送っていた。いつか、大ヒットを出してやる!名曲を生み出してやる!と息巻きつつも、いつまでも成功が無いまま、不安と焦りばかりが押し寄せ、なかなか作品がし上がらない。安いソーホーのアパート暮らし、ウエイターのバイトをしながら何とか食いつないでいる。そして、彼の頭の中では、いつも「チック、チック・・・」と時計の音が鳴り響き、続いて「バーン!」という爆発音が炸裂するのだ。ジョナサンの苦悩する姿を、実際に10月31日に30歳を迎える山本耕史が、3年ぶりに熱演した。山本耕史は日本で‘レント’を初演した時のキャストであり、彼にとって‘レント’との出会いは転機だったという。思い入れのある舞台だというのが、観客にも伝わってきた。とにかく、彼は絵になるほど美しい、声量のあるハスキーな歌声も魅力的だ。私としては、あと5年してから、また観てみたい舞台である。
October 30, 2006
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何せ、題名が滑稽だ。最初、ホルモン焼きの話かと思った。でも、ホルモンとは全く関係の無い「ホルモー」の話である。ホルモーとは何ぞや・・・?!舞台は、京都。二浪して入った京大の学生生活が始まろうとしている安倍。葵祭りの帰り道に配られた、サークル勧誘のビラ。そのサークルとは、京大青竜会。まるでどこかの組のような、センスを疑う命名である。また、何をするサークルなのかもよくわからない。わからないまま足を運んだ、京大青竜会の新入生歓迎のコンパ。その日から、安倍の学生生活は変わる。ホルモーに関わるサークルが、京都の他の大学にもあった。京産玄武組、立命館白虎隊、龍谷フェニックス。どのサークルにも3年生が10人しかおらず、1年生の新入会員もきっかり10人。新入生は、入っても長らくの間、何のサークルだかよくわからないでいる。しかし、徐々に信じがたいホルモーの正体が明かされていく・・・。「ホルモーーーーーーー!!」という断末魔の叫びを想像すると、切ないながらも、思わず笑ってしまう。京都の街に馴染みの深い人や、京都のキャンパスに思い出のある人は、郷愁に浸ることだろう。とにかく、私にとってこの本は「ホルモーーーーーー!」の一声に尽きるなぁ・・・
October 22, 2006
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サリンジャーの‘ライ麦畑でつかまえて’とは、全く無関係である。(笑)牛穴村は、日本最後の秘境といわれる大牛山の山麓に、はりついた寒村。東京都の6分の1に及ぶ広さをもつが、人口わずか300人。65歳以上人口が、30パーセントを超える典型的な過疎の村だ。主な産物はカンピョウ、人参、オロロ豆、ヘラチョンペ(?)である。牛穴村の青年会は、何とか村おこしをしようと立ち上がる。皆でなけなしのお金を出し合い、東京の広告代理店に頼んで、村おこしキャンペーンを起こそうと目論む。そして、ようやく契約にこぎつけた、倒産寸前の広告代理店が考え出したアイデアとは・・・?とにかく、バカバカしいドタバタ喜劇である。青年会の面々の訛りの強さや実直さが好ましく、読んでいて心温まる、荻原さんらしい作品である。 ハードカバー 文庫
October 17, 2006
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本当に、おめでとう!と心から言いたい。日本ハムには勢いがあった。そして、やはりなんと言ってもこの人・・・新庄、いいねぇ!!今年の4月突然今シーズン限りでの引退宣言をしてから今日まで、新庄は私たちを楽しませてくれた。あらん力を振り絞って、優勝を目標にチームメイトを引っ張ってきたような気がする。彼は常にキラキラと光を放ち、皆を明るく照らしてくれた。中日との日本シリーズでも、きっと活躍してくれることだろう。春のWBC、記憶に残る決勝戦を繰り広げた夏の高校野球、プロ野球両リーグの緊張感ある優勝争い、と・・・今年の野球は、本当に面白かったなぁ。もちろん、日本シリーズが、最大の盛り上がりとなることを期待している。
October 13, 2006
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何が初めてかというと・・・コンタクトレンズです。高校1年生まで、視力が2.0で、その頃の私は、目がよすぎると馬鹿みたいな気がして、メガネをかける生活に憧れていました。(そういう考えの方がよほど馬鹿だったのですが・・・)目が悪くなりたい一心で、毎晩わざと暗い中、本を目に近づけて読んでいました。そうしたら、あっという間に念願かなって視力が落ち、ついにメガネをかけることになりました。と言っても、必要なのは授業中くらいで、日常生活はかけなくとも支障はなかったのです。しかし、歳を取り、ここのところ本当に目が悪くなり、両眼共に0.1あるかないかというところまで視力が落ちてしまい、普段からメガネをかけなくては過ごせなくなりました。メガネをかけなくては生活できないというのは当然、不便なこともあるわけです。寒いところから温かい部屋に入るとメガネが曇る、夏は暑くってうっとうしい、鼻の上にメガネの跡が残る、服装によってはメガネが似合わないなど・・・そこで、ついにコンタクトを使おうと思い立ったのです。それまで、私は目に異物を入れることに恐怖があり、使おうなどとは1度も思ったことがありませんでした。基本的に恐がりなんです。でも、今回は、チャレンジだ!と勇み、いつもお世話になっている眼鏡屋さんで検査し、合いそうな使い捨てコンタクトレンズをチョイスしてもらいました。まずは様子見ということで、ワンデイタイプに挑戦です。恐がりのクセに、装着と着脱がすんなり出来たため、お店の人から「本当に初めてですか?」と驚かれ、賞賛の眼差しで見つめられました。(自慢するほどのことではないけれども)初めて使った感触としては、ソフトレンズってこんなにも柔らかいのかってこと。ソフトなんだから当たり前なんでしょうが、本当にフニャフニャなんですね。購入してから、トレーニングのためにほぼ毎日つけているんですが・・・お店で練習した時はあんなに簡単につけられたのに、なぜか日に日に下手になっていくんです。こないだなんか着けたつもりが、どうも見え方がおかしい・・・どうしたんだろう?と鏡でよく見たら、左目に入っていなかったのです。つまり、コンタクトを紛失してしまったわけです。ショックでした。ケースから取り出すときも上手くつかめず、レンズを裏表ひっくり返してしまったり、毎朝、悪戦苦闘しています。やっぱり面倒くさいなぁ・・・目がなんだかゴロゴロするし・・・うまい取り出し方、装着の仕方、どなたか教えてくださいませんか?それから、コスト面から考えると、やはり使い捨てじゃなく、つくった方がいいんですかね?・・・
October 10, 2006
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何とも、悲しく、やるせない物語である。ある日、事件に巻き込まれ、銃弾で頭を貫かれ、重体に陥ったごく普通の青年。脳を大きく破損され、植物状態が免れない状況だったが、奇跡的にも医療によって救われる。それは、世界初の脳移植手術だった。術後、順調に回復しているように思われた。しかし、徐々に彼は不安や不快さを感じ始める。手術前の自分と違う・・・日に日に違う部分が拡がっていく。穏やかで地味だった性格が、積極的で攻撃的な性格に変わっている。しかも、かなり過激で、暴力的な人間に変貌していく自分を、コントロールできない。これはきっと、ドナーの脳の影響を受けているに違いないと考え始める。ドナーは、誰か、どんな人間なのか、彼は自分自身で突き止める。しかし・・・!自分自身が、崩壊していくのを防ぐことが出来ない。これほど辛く、恐怖することはないだろう。自分が他の人間の脳に支配され、ついには元の自分が消されてしまうのだ。臓器移植についても、深く考えさせられる作品である。
October 5, 2006
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劇団ひとりは、テレビに出始めた頃から気になる芸人の1人だった。屈折していて自虐的で、どこか壊れていて、めちゃくちゃ暑苦しくて・・・でも、頭のよさも感じられ、クールな面もある。そんな彼の処女作‘陰日向に咲く’。タイトルも表紙もなかなかよい。道草 拝啓、僕のアイドル様 ピンボケな私 Over run 鳴き砂を歩く犬という5つの短篇が、一見独立しているようで、実は登場人物があちこちで交錯しており、上手く絡み合っている。計算高く、冷めたような文体なのだが、一方で内に秘められた「熱」が感じられる。彼の温かさ、人のよさが、ちょっとひねくれて現れているところが面白い。やっぱり、屈折してるなぁ・・・以前雑誌のインタビューで、彼は、「人見知りが激しく、あまり友達も作らず、家の中に引きこもっていることの方が好きだ」と、語っていた。そして、物の見方・考え方も基本的にネガティブシンキング(悲観的)だと言う。「ネガティブシンキングする自分を、ポジティブに受け止めている」その心持ちが、彼の源泉なのであろう。‘陰日向に咲く’・・・本作にも彼の持ち味が十分に発揮されている。気軽に読めるので、活字が苦手な人にもお薦めである。逆に言うと、活字中毒の人にはちょっと物足りないかも。でも、次の作品がまた楽しみになるのは確かだ。
October 3, 2006
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imoutoatukoさん、ご推薦のこの本。‘鉄道員(ぽっぽや)’や‘天切り松’シリーズのような、日本人の心をしみじみと描いた浅田氏の作品とは異なり、これは徹底的にエンターテイメントを追求した爆笑できる作品である。大前 剛、梶野 りさ、ジョン・キングズレイの3人は失うものも無く、全てをかけて、人生最大の大勝負に出る。ミリオネアを狙って、スロットマシーンに並んだ3人。そのうちの1台のマシーンが、なんと、史上最大のジャックポットをたたき出した!ところがその権利を巡って、3人が争いをはじめ、その支払いを巡り、経営陣が戦々恐々となる。イタリア人のマフィア、石油王、年老いた殺し屋、様々な人物が登場し、物語は二転三転していく。ラスベガスの常識は、世間の非常識・・・夢を見に、私も1度でいいからラスベガスに行ってみたい。もしかしたら、1発逆転、ミリオネアになれるかも・・・ 単行本 文庫
October 1, 2006
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30代OLの、迷い、焦り、苦悩が、5編の短篇に、こめられている。奥田さんのユーモア全開で、女性の本音が気持いいくらいに上手く描かれている。30代半ばで管理職になったはいいが、依然として会社は男社会、女を馬鹿にして言うことを聞こうともしない、年上の男性部下。それを思いっきり反省させてしまうあたり、溜飲が下がる。こないだまでは男がいくらでも寄ってきたのに、今は誰にも振り向かれなくなり、職場では、上司から派手な服装を面白おかしくいじられる30代独身OL。いつまでも若くない、ガールではいられない、焦り。自分の中では何にも変わって無いのに、周りの見る目だけが変わっていく悲しさ。う~ん、この辛さわかるよなぁ・・・でも最後に、「女に生まれたからには、生涯1ガール、女の子を楽しまなくっちゃ!」 と、いい意味で開き直った主人公の姿に、大喝采だ!シングルマザーで、バリバリのキャリアウーマン!みんなに子供がいることで、気を使われたくない、同情されたくない、という一心で、子供のことを職場に一切持ち込まず、がんばる女性。おかあさんに迷惑かけまいと、気を使う小学年の健気な息子には、泣かされる。ああ、みんな歯を食いしばって、がんばってるんだ。そして、輝いているんだ!そう思うと、私もなんだか元気になってくるのだった。ヒロくん マンション ガール ワーキング・マザー 一回りの5編が収録されている。ミミコネコさん、私も読んだよ~!!
September 26, 2006
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注目の駒大苫小牧高校の田中将大投手、楽天が交渉獲得権を得た。12球団どこでもOKと言っていた彼らしく、満面の笑顔でティームメイトに胴上げされた姿は、希望に満ち溢れ、まぶしかった。愛工大名電高の堂上直倫は、彼の希望通り中日が交渉権を獲得した。ヤクルトも相思相愛で、鷲宮高の増渕竜義投手の交渉権を得た。それに引き換え、八重山商工の大嶺祐太投手のショックを隠せない、悲しそうな表情。ソフトバンクしか指名が無いと思っていたのに、意外にもロッテが名乗りを上げ、しかも、そのロッテの方がくじ運が強かったのだ。「じいちゃんとばあちゃんと監督と、よく相談してから決めます」という言葉には、彼の戸惑いがよく現れていた。毎年、高校生ドラフトには、悲喜こもごも、ドラマがあるなぁ・・・いずれにせよ、これからの彼らの野球人生が楽しみである。私たちに、夢と希望を与える、素晴らしいプレーを見せてほしい。
September 25, 2006
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ドラマ化もされた東野圭吾の代表作だ。長い作品だが、ぐいぐい引き込まれ、一気に読みきった。読後は、なんともやりきれない暗い気持ちになった。救いがなく、悲しみだけが残る・・・雪穂と桐原の小学生時代に起きた、殺人事件とガス中毒死事件。結局事件の真相は謎に包まれたまま、年月が過ぎていく。2人は誰に知られることもなく、様々な凶行を重ねていく。人間に絶望し、心の奥底から冷え切ってしまった2人は、白夜を生きていくしかない・・・最後まで2人が接っするところは一切描かれないまま、悲劇的な幕切れを迎える。定年してもなお、20年来事件を追い続けた刑事・ササガキのため息が、耳元に聞えてきそうだ・・・
September 21, 2006
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‘博士の愛した数式’でも感じられたのだが、小川さんの作品を読んでいると、これといった大きな出来事が描かれているわけでもなく、文体も淡々としているのに、心の奥底がくすぐられ、静かな喜びに包まれる。1972年、母子家庭の朋子が、伯母の住む芦屋の家に1年間預けれた日々が、思い出として語られている。外観はスパニッシュで、内装はドイツ風の芦屋のお屋敷。そこには、伯母さんの他に、ハンサムな伯父さん、娘のミーナ、ドイツ人のローザおばあさん、お手伝いさんの米田さんが住んでいる。息子の龍一さんはスイスの大学に留学中である。通いの庭師は小林さんで、その庭には、ポチ子がいる。なんと、ポチ子はコビトカバだ。戦前は、他の動物も飼い、小さな動物園として、近所の人たちに楽しんでもらっていたというのには、驚きだ。その夢のようなお屋敷での1年間が、朋子の目を通して丁寧に語られている。喘息もちで痩せているが、美しいミーナ。本が大好きで利発なこの少女には、秘密のコレクションがある。その秘密を明かされたときから、朋子とミーナの関係は親密になり、深く心を通わせていく。ミュンヘンオリンピックでの男子バレーボールの活躍、こっくりさん、おじさんの会社で作っている<フラッシー>という飲み物、乳ボーロ、ジャコビニ流星雨などなど・・・この作品で語られる言葉になぜかノスタルジーが誘われ、彼女たちの過ごした日々が、目の裏に生き生きと蘇るのだ。
September 19, 2006
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都立小金井公園の中に、江戸東京たてもの園があります。そこには、現地保存が不可能な歴史的建造物が移築され、復元、展示されています。旧きよき時代の東京の建物や風情が再現されており、そこへ行くとなぜかいつも懐かしい気分にさせられます。昨日今日と、懐かしい乗り物の展示や乗車体験のイベントが催されていたので、家族で行ってみました。本物のボンネットバスに、人力車、三輪トラック。 他にもリンタクやクラッシクカーなどが多数展示されていました。無形文化財の方による飴細工の実演販売。注文に応じてどんなものでもつくる手並みは、見事でした。 鍵屋という居酒屋に、文具の三省(しょう)堂、銭湯の子宝湯。 田園調布の大川邸、昔のテレビ、常盤台写真場の撮影室。 江戸時代の天明家の農家、近くではヒガンバナが鮮やかに咲いていました。
September 18, 2006
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荻原 浩氏原作の小説のドラマ化ということで、楽しみにしていた。残念ながらこの作品は未読なので、先にドラマを見てしまうのにはためらいがあった。でも、荻原氏のファンとしては、今回ドラマを見逃すことはどうしても出来なかった。現代に生きるフリーターの健太と、第2次世界大戦中に生きる特攻隊員の吾一とは瓜二つ。その2人がなぜかタイムスリップをしてしまい、入れ替わってしまうという話だ。森山未来君が、その2人を見事に演じ分けた。彼は上手い。彼の吐き出す言葉はリアリティがあり、胸に突き刺さる。のほほんと生きてきた現代の若者が、最後は人間魚雷で出撃せざるをえなくなるという悲惨な話だが、決して悲壮にならないドラマの展開は、荻原氏のユーモアある作風を彷彿とさせた。しかし長編小説をドラマ化するには、当然大幅にカットしなければならないので、ドラマは原作とかなり違っていたはずだ。原作はもっと深みがあり、もっと複雑で、もっと笑えて泣けるのだろう。そう思うと、また、これから読むのが楽しみだなぁ・・・
September 17, 2006
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昨日1日で読みきった。ありえない展開、ありえない設定だけれども、ママである曜子の気持ち、わからないではない。今は日本に住み、平凡なサラリーマンの夫と結婚し、中1の娘と幼稚園児の息子を持つこれまた平凡な主婦だが、実は曜子には暗い過去がある。幼い頃曜子は、アメリカに住む祖父に預けられた。実の父を知らず母とも別れ別れになった曜子にとって、優しい祖父との生活が全てだった。祖父が死ぬまでの10年間、祖父だけが彼女の理解者だった。祖父は幼い曜子に、自分の身は自分で守るのだと、銃の使い方を教えた。曜子の射撃術はみるみる上達し、凄腕になった。祖父は最後まで語らなかったが、曜子は薄々感じていた。大好きなおじいちゃんの「仕事」は、銃で人を暗殺することだ、と・・・祖父が病に倒れ、「仕事」が出来なくなった時、Kという男から電話がかかってくる。「仕事」の依頼だった。そしてあろうことか、祖父の代わりに、曜子がその仕事をやらざるをえなくなる・・・祖父の死後、曜子は日本に戻り、何とか人並みに結婚することができ、今はささやかな幸せを守っている。もちろん、過去のことは夫にも語らず、夫も詮索しない優しい男だ。そんなある日、突然過去に引き戻される。Kから電話がかかってきたのだ・・・要件はただ一つ、「仕事」だ。曜子は、拒絶しながらも、心が揺れるのだった。暗殺者という設定自体よりも、今の曜子の状況からして、過去に人を殺していたという設定に、無理があるように思えた。でも、曜子の苦悩と、夫の左遷、退職、娘のいじめ問題などがうまく絡まっていて、面白く一気に読むことができた。娘をいじめるボスのモネに対し、曜子が脅しにかかるシーンはドキドキする。子どもに対してやりすぎとはいえ、痛快だ。最後の方の展開やおとしどころが、読めてしまったのはちょっと残念だったが・・・
September 16, 2006
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久々に読む時代小説。乙川優三郎氏の作品は初めてだ。暗くなりがちな題材だが、じめじめした感じがない。それは、登場人物の修次とちせという男女が、悲惨な状況の中でも、常に前向きに強く生きようとしているからだ。松戸・平潟河岸の遊女ちせを身請けするために、ひたすら仕事に打ち込む高瀬舟の船頭・修次。貧しさ故に13歳で女衒に売られ、15の歳から客を取らされ、年季が明けるのを待つちせ。しかし年季が明けたところで、勤めるうちに新たな借金が出来る仕組みになっているので、すぐに自由になれるわけではない。身も心もぼろぼろになり、擦り切れるまで過酷に働かされ、希望の見えない日々が続く。そんな中で、いつか修次と一緒になることだけが、ちせにとって光だった。修次もいつかちせを自由にするために、死に物狂いで働きに働いていた。ところが年季もじき明けようという頃、予期せぬ出来事が起こり、2人の夢を阻む。しかし2人は希望を捨てず、最後まで諦めない。その逞しさに、勇気づけられるのだった。
September 11, 2006
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来週息子の誕生日がなので、本日早めのお祝いということで、しゃぶしゃぶ料理を食べにいきました。 小平にある[いろりの里]というお店。美しい日本亭庭園を眺めながら、個室でいただけます。 そして、うれしいことに、蒸気機関車がお料理を運んでくれるのです。縁側に沿って線路が敷かれており、蒸気機関車が頼んだ料理を載せて、自室のまえに停車すると、もう大騒ぎ!付き出し、御造り、松茸の土瓶蒸しなど大変おいしく、お肉もとても柔らかくて、満足のゆくお味でした。 誰が行っても、楽しめること間違いなし!
September 9, 2006
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朝夕、めっきり涼しくなり、過ごしやすくなってきた。ヒグラシの声が寂しげに聞える。夏も、もう終わり・・・お座敷列車レトロバス優雅なチョウの舞い アメ横で見つけた長い長いソフトクリーム来年の夏は、どんな夏にしよう・・・
September 7, 2006
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この作品はドラマ化されるそうだ。コメディードラマにピッタリの題材である。舞台は食品会社。主人公は、転職してから4ヶ月の佐倉涼平。販売促進課の涼平は会議で失態を冒し、リストラ要因の強制収容所と呼ばれる総務課の「お客様相談室」に配置換えされる。“お客様の声は、神様のひと言”これが会社の社訓であるが、その「神様」の声を聞くのは至難の業だ。聞こえはよいが、実態は単なるクレーム処理なのである。そのクレームが凄まじい。浴びせられる罵詈雑言、吹きかけられる無理難題。上司はやる気ゼロで、見て見ぬふりを決め込んでいる。その環境の中で、涼平は悪戦苦闘しながら、自分らしい生き方、本当に大切すべき事は何かを見つけていく。お客様相談室の同僚たちもなかなか曲者ぞろいで、魅力がある。ドタバタ喜劇を観せられているような、楽しい1冊である。
September 4, 2006
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待ちに待ってようやく図書館から回ってきた。探偵ガリレオシリーズの最新作だが、これまでの短篇と違い本作は長編小説である。2005年に直木賞を受賞した。帝都大学出身の湯川は物理学科に進み、現在は同大学で教えている。方や同大学出身の石神は、天才数学者でありながら、様々な事情から今は高校の教師に甘んじている。お互いの才能を認め合っていた2人だが、卒業して顔を合わすこともなかった。湯川をガリレオと呼び、何かと頼りにする草薙は現職の刑事であり、彼もまた帝都大学出身。ある殺人事件の捜査で、草薙は大学時代面識のなかった石神と出会い、草薙が湯川にその名を告げたことで、湯川と草薙の再会が叶う。その喜びもつかの間、その殺人事件と石神の関係をかぎつけてしまう湯川。愛する女性のために、実に論理的にあるいは数式のように、完璧なトリックをこしらえた石神。石神が自分の全てを賭け、愛する女性のために考えた完全犯罪とは・・・?湯川がその謎を解き、真実に近づくにつれ、苦悩するわけとは?
September 2, 2006
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重松清さんの小説は、いつも温かい。悲しくて切なくて胸がつぶれそうになるんだけど、温かい。7つの短篇が収められている。どれも家族、友人など、大切な人の死を扱った作品である。『ひこうき雲』 『朝日のあたる家』 『潮騒』 『ヒア・カム・ザ・サン』 その後に、『その日のまえに』 『その日』 『その日のあとで』 の3作品が、連作という形で掲載されている。 関連がなく描かれた短篇のようであるが、後者の連作に前者の4作品が上手く絡み合い、溶け合って、さらに感動を呼び起こす。余命が宣告され、「その日」を待つ和美と夫の俺。その日が来ることはほぼ確実なのだが、それが思いの他早くやってきてしまう。中学生と小学生の息子2人を、残していかなくてはならない寂しさ、無念さ・・・。もし、私がある日突然癌に倒れ、治る可能性が無いと告知されたら・・・?死ぬのが恐くないとは言わない。また、病状が進むにつれ、これからどれほどの苦痛があるのかを考えると、恐ろしさにも震え、運命を呪って泣き喚くかもしれない。けれども、一番心残りなのは、愛する子ども、家族ともう2度と会えなくなることだ。子供が成人していればまだしも、幼児や小中学生の子供がいたら、それはそれは寂しく、子供の今後を考えると、心配で仕方ないはずだ。本作では、そんな愛する人への思いが見事に描かれている。和美に「その日」が来た時、、涙が止まらなくなった。そして、私も、生きること、死ぬことについて、真剣に考えなければならない歳になったな、と感じさせられたのである。
September 1, 2006
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