つっぱしり豚くん放浪記

つっぱしり豚くん放浪記

豚(ぶた)って...



豚(ぶた)...豚は人間にとって大事な大事な生き物のひとつです。
それはもちろん貴重なタンパク源であるということですが、特に現在の日本人にとっては、安価でしかも料理のレパートリーを問わずに使える「お肉」という意味で大事ですね。

しかし当たり前ですが、豚は生き物であり、生きています。
人間のために生まれてもらって、人間のためにその命をいただいています。
豚を育てる者は、その意義を十分に理解し、豚に感謝しながら毎日、日夜、豚を大事に大事に育てているのです。


僕らのために、僕らが生きていくために、存在してくれる「豚(ぶた)」。 だから、生きている間は、少しでも楽しく、彼ららしく彼女ららしく、苦しい思いをさせたくない、豚を育てている者はいつも考えて働いています。

豚はもともと野生で、猪でした。人間が肉を摂るために飼いならし、体に肉がよく付くように、少しでも多くの子供を産んでたくさんの肉がとれるように、そういう豚を残してきたのです(これを育種改良と言ったりしますが)。そして、いつしか野生の猪は「豚(ぶた)」になりました。今では、世界中に数百種類もの豚の品種(似たような特徴を持った集団)ができました。

たとえば昔は、一度に産まれる子供の数は4頭とか5頭とかでしたが、豚になって10頭とかになり、今では13頭15頭、時には20頭近く産まれたりします。世界中でも、特に中国の豚は数が多い豚が多いことで有名です。
話が前後しますが、一度のお産で馬や牛はほとんど1頭しか産みませんが、豚は犬や猫のように、一度に複数の子供を産みます。豚は母豚(ははぶた ぼとんと呼びます)の大きさに比べて、生まれてくる子豚は極端に小さいのです。大人の母豚だと体重は200kgとかそれ以上になりますが、生まれてくる子豚はわずか1kgとか1.5kg程度。だから産めるんでしょうけどね。


大きな母豚に小さな子豚がたくさんくっついておっぱいを飲む...。この光景はとてもかわいくてそれを見ているだけでも幸せな気分になってきます。そして、「お母さん、がんばってね!」と応援したくなりますよ。

母豚と子豚


<お産して子豚を育てる部屋で、子豚を育てる母豚>


母豚と豚を飼う者が一生懸命授けた命。 「すくすくと育ってね!」と日夜思い、日々豚に感謝しながら、自分たちとしてできることを精一杯してあげることが、豚を育てる者の使命であり、豚に対する感謝であることを皆わかっていて、行っているのです。
もちろん、ペットではなく産業ですから、きれい事だけではやっていけませんけどね。自分たちが食べていける以上のものは得られるように頑張っていますよ。すくすくと育てることが、産業として成り立つこととつながっているんです。


子豚授乳




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