福岡市個別指導学習塾慶應修学舎の記憶「石橋の思考」

福岡市個別指導学習塾慶應修学舎の記憶「石橋の思考」

2008.12.26
XML
カテゴリ: 日常
ぎゅっと握った手を、そっとひらいてみる。
たったそれだけのことが、
どれほど大きな気づきをもたらすか、
私は、ある生徒との出会いで知りました。

ある日、一人の生徒がいました。
その子は、ずっと悩みを抱えていたのです。

「一生懸命やっているのに、どうして結果が出ないんだろう」
「どうして私ばかり、こんなに苦しまなきゃいけないの?」

そんな思いが、日常のあらゆる瞬間を支配していました。

頭から離れないその悩みが、いつの間にか、
その子の身体の動きにまで影響を与えていたのです。

あるとき、私はふと気がつきました。
歩いているその生徒の両手が、ぎゅっとこぶしを握っていたのです。
あたりは晴れていて、空は高く、
心地よい風が吹いていたというのに。

「ねえ、こぶしを握って歩くと、ちょっと変だよ」
そう声をかけてみたら、
その子は一瞬驚いた顔をして、
次の瞬間、私と顔を見合わせて、ふっと笑いました。

その笑いの後に、ぽろりとこぼれた言葉があります。



その瞬間、その子のこぶしから、すっと力が抜けました。
開いた手のひらに、風が通り抜け、
目の前には青い空と、深く茂る緑が広がっていました。

こぶしを握って歩いていたときには、見えなかったものたち。
自分の内側ばかりを見つめていたから、


この出来事が教えてくれたのは、
「握りしめていたものを手放すと、新しいものが見える」
ということでした。

それは、悩みだったり、怒りだったり、
「こうでなきゃ」「こうあるべき」という思い込みだったりします。
でも、それらを一度そっと手放してみることで、
目の前の景色が変わることがあるのです。

それからというもの、私自身も、
心が固くなりそうなとき、
「これはこうするしかない」と思いつめそうなとき、
意識的に手をぎゅっと握って、
そしてゆっくりとひらく、ということをしています。

そうすると、ふしぎと気持ちが少し和らぐのです。

「これしかない」と思っていたのが、
「いや、ほかにもあるかもしれない」
「まだ試していない方法があるかもしれない」

そんなふうに、見えないはずだった選択肢が
ふわっと浮かび上がってくるのです。

私たちは、知らず知らずのうちに、
「悩み」や「不安」や「思い込み」を握りしめてしまいがちです。
でも、その手をひらいてみるだけで、
新しい光や風が入り込んでくることもあるのです。

もし今、あなたが苦しい思いをしているなら、
どうか一度、自分の手のひらを見てみてください。
ぎゅっと握っていたなら、それをそっとひらいてみてください。

その一瞬が、あなたの心に小さな変化をもたらすかもしれません。

握ったこぶしを、ひらいてみる。
それは、心に余白をつくる小さな魔法。
新しい何かが、きっと、そこからはじまります。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2025.05.08 18:49:07
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: