福岡市個別指導学習塾慶應修学舎の記憶「石橋の思考」

福岡市個別指導学習塾慶應修学舎の記憶「石橋の思考」

2026.03.06
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カテゴリ: 経営論
ビジネスの世界では、よくこんな発想に出会います。

「できるだけ多くの人に買ってもらえる商品を作ろう」
「誰にも嫌われない商品を作ろう」

一見すると、とても正しく、合理的な考えに思えます。
しかし実際の市場では、この発想が「売れない商品」を生み出してしまうことが少なくありません。

なぜなら、「誰にでも合うもの」は、しばしば「誰の心にも残らないもの」になってしまうからです。

少し、コーヒーの話をしてみましょう。

■世界には「ホット派」と「アイス派」がいる

世界には、大きく分けて二つのコーヒーの好みがあります。

「ホットコーヒー派」と


寒い朝、湯気の立つカップを両手で包む時間が好きな人もいれば、
暑い日に氷の入ったキリッとしたコーヒーを飲みたい人もいます。

どちらも正しい。
どちらも大切な顧客です。

では、ここで一つの問いです。

もし、あなたが「両方の人を満足させる商品」を作ろうとしたら、どうなるでしょうか。

■平均を取ると「ぬるいコーヒー」ができる

ホット派にも、アイス派にも喜ばれる商品を作ろう。
そう考えて「平均」を取ったとします。

熱すぎない。
冷たすぎない。

その結果、出来上がるのは



です。

しかし、このぬるいコーヒーを飲みたい人はいるでしょうか。

ホットが好きな人は「もっと熱い方がいい」と思い、
アイスが好きな人は「冷たくないなら意味がない」と感じます。

つまり、

全員を満足させようとして作った商品が、誰からも選ばれない商品になる

ということが起きてしまうのです。

これはコーヒーの例ですが、ビジネスの世界では驚くほどよく起きる現象です。

■「八方美人の商品」は市場で埋もれる

多くの企業が失敗する理由の一つは、

「できるだけ多くの人に売ろう」とすること

です。

しかし市場には、すでに無数の商品が存在しています。
その中で選ばれるためには、「違い」が必要です。

ところが、すべての人をターゲットにすると、

・特徴が弱くなる
・メッセージがぼやける
・印象が残らない

という問題が起きます。

結果として生まれるのが

「八方美人の商品」

です。

誰にも嫌われない。
でも、誰にも強く愛されない。

この状態では、ブランドは育ちません。

■愛されるブランドは「誰かのため」に作られている

逆に、長く愛される商品には共通点があります。

それは、

「特定の誰かのために作られている」

ということです。

例えば、

・忙しい朝のためのコーヒー
・仕事に集中したい人のためのコーヒー
・ゆっくりした休日のためのコーヒー

このように「誰のための商品なのか」が明確になると、
商品は一気に魅力を持ち始めます。

もちろん、その商品を好きにならない人も出てきます。
しかし、それでいいのです。

なぜなら、

「全員に好かれる商品」よりも
「強く好きになってくれる人がいる商品」の方が圧倒的に強い

からです。

■勇気を持って「絞る」

ブランド作りで最も重要なのは、

「誰のための商品なのかを決める勇気」

です。

多くの人を狙うことは、一見安全に見えます。
しかし実際には、最もリスクの高い戦略でもあります。

なぜなら、印象が薄くなり、
市場の中で埋もれてしまうからです。

一方で、

・ターゲットを絞る
・価値を尖らせる
・メッセージを明確にする

こうした決断をすると、商品は強い個性を持ち始めます。

そしてその個性が、

「この商品が好きだ」

というファンを生み出していくのです。

■まとめ|愛されるブランドの第一歩

ビジネスにおいて最も避けたいのは、

「誰にも嫌われないが、誰にも選ばれない商品」

です。

世界にはホットコーヒー派もいれば、
アイスコーヒー派もいます。

その両方を満足させようとして平均を取ると、
出来上がるのは

「誰からも愛されない、ぬるいコーヒー」

になってしまいます。

だからこそ重要なのは、

「勇気を持って誰かのための商品に絞ること」

です。

それは一部の人を失う決断でもあります。
しかし同時に、

「強く愛されるブランド」を生み出す決断でもあります。

ビジネスとは、
すべての人に届けることではなく、

「本当に必要としている人に、深く届くこと」

なのです。





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Last updated  2026.03.06 16:00:10
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