maintenance




日頃のお手入れはもちろん、長年眠っていた楽器やトラブルを抱えてしまった楽器について、どのようにお手入れをすれば良いのか、知識の限り書いていこうと思います。



■□日頃のお手入れ


日頃行うお手入れは、基本的にオイル(潤滑油)・グリス(固形の油)・クロス(布)を使います。



オイルは、ローターに数滴さします。

さし方は楽器の構造によって異なりますので、良く分からない場合は、先生・先輩や楽器店の方に詳細を聞き、よく理解した上でさしましょう。

また、オイルはつける部位や楽器の使用度合いによって軽さ(粘度)を変える必要があります。

YAMAHAのオイルを使う場合は、オイルの箱の側面にさす部位やさし方が書いてあります。参考にして下さいね。

それ以外のメーカーのオイルを使用する場合は、専門の知識のある人に指示を仰ぎましょう。

さしすぎもささ無さすぎも楽器にとってはダメージとなります。

さしすぎは、埃やカスがたまったり、ローターのトラブルの原因となります。

余分なオイルは、ガーゼやキッチンペーパーといった、毛羽立ちにくいもので拭き取りましょう。

ささ無さすぎると、ローターの動きが鈍くなったり、錆び等のトラブルにつながります。

定期的にオイルをさす癖をつけるようにしましょう。



グリスは、抜き差し管に塗ります。

管に残っていた古いグリスをガーゼやキッチンペーパーで綺麗に拭き取り、まんべんなく塗りなおしましょう。

数回抜き差しし、はみ出た余分なグリスは綺麗に拭き取ります。

また、セルマーの液体グリスを使用する場合は、夏など粘度が弱くなり、オイルと混ざってトラブルの原因になったりします。

使用するグリスの量や硬さは、季節や楽器の状態に合わせて調節しましょう。



演奏後は、楽器をクロスで綺麗に拭きましょう。

ラッカー(表面のコート)は、手から出る油や汗によって痛んでいきます。

長く楽器を大切にしていくために、毎日演奏後に指紋や水分を綺麗に拭き取るようにしましょう。

また、楽器の表面を磨く洗剤は、出来るだけ使用しないようにして下さい。

長くそのままになっていた汚れを落とす際には有効ですが、研磨成分が入っているので、日常的に使うと、逆に楽器を傷める原因となります。



■□長年の眠りからさめた楽器&トラブルを抱えた楽器


部活動の場などでは、使われていない楽器を引っ張り出さなくてはならない状況が多々あると思います。

しかしながら、いざケースを開けてみると、いろいろな問題があったりするものです。



*抜き差し管が動かない場合・・・

まず、絶対に無理やり引っ張ったりしないで下さい!!

抜き差し管が動かない原因は、錆びている場合と、グリスが固まっている場合が考えられます。

前者は楽器店の方に委託するしかないのですが、グリスが固まっている場合は、楽器を暖めることで解決する場合があります。

30~35度くらいの温度で試してみて下さい。

この時温度が高すぎると、ラッカーの弱い楽器はラッカーが剥げてしまいます。

ぬるめから温度を少しずつ上げるようにしましょう。



*ローターが動かない場合・・・

原因としては、錆、オイルとグリスが混ざったことによるトラブルが考えられます。

錆の場合は、楽器店の方にオーバーホール(錆や汚れを削り落とす工程)をお願いしましょう。

後者のトラブルだと思われる場合は、軽いオイルをたくさんさして流してしまいましょう。

ある程度動き始めたら、余計なオイルを拭き取ってさし直すか、楽器を丸洗いすると効果的です。



(更新日07・11・25)


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