伊藤王国

伊藤王国

留学体験談1 混迷




当初、彼女と初めて会った時はさほど意識していませんでしたが、ルームメイトが毎週毎週パーティを開くたんびに遊びに来るんで、というかボクの住んでた寮のすぐ向かいが彼女の寮だったので必然的に知り合いになりましてね。

それで彼女の全貌がボクの中で明らかになっていきました。まず、彼女はすごいです。何がすごいかというと
酒に半端なく強い!

 ボク自身(まぁ200mlくらいですぐ顔赤くなるんですけども)それでも弱い方ではないと一応自負していたんですが、なんと!!

 自分:「ふ、この程度のビール、飲み干してくれるわー!グビグビグビ・・・うぅ、もう限界ですTT ※※ちゃん酔わないね~、酒強い方なの??」

 ※※:「えへへー、 私、ウォッカ一気飲みしても酔わないの~。













自分:「 え??@@




とまぁ・・・。すごいんです、とにかく。

 まぁ、それは置いといて、酔った勢いで多弁になったボクは色々と話しました。

 どうやら今、彼女は親が離婚するとかしないとかで揉めてるみたいで、あんま家庭の事情がかんばしくないようです。

そんな時期によく渡米を決意したものだとちょっと感心というべきかなんと言うべきかわからない気持ちになりながらも、親そっちのけで自分の道を爆走している彼女に関心を持ち始めたわけです。

 かつてないくらい手の込んだ事をしましたねー。今までの自分と比べて見るともうびっくりです。

STAR BUCKSに大体2~4日置きくらいに誘っては話して、おごったり、彼女の寮で一緒に夜遅くまで勉強をしたりしてました。料理も作ってあげたかな?(まぁ、その頃はまだまだ料理経験ほぼゼロの時期だったんで、味は皆様の想像におまかせT_T)

ふおぉおおおおおお、俺はやり遂げてみせる!!!と相当意気込んでた事を、池にポチャンと石を投げた時の波紋のように頭の片隅に思い起こせます。



女子高の出らしくて、今まで付き合った事がないという極めてレアな(だったと言うべきかなTT)人種で、 おぉ、これはいけそう!
と心ならずとも確信めいた感を抱いていました(自惚れです、はい。ご免なさいもうしませんTT)

 まぁ、ほんとイイ線いってたはずなんですよ・・・。

彼女も何やら※※君っていいよね~。 と言ってたと彼女と同じ寮に住んでる女子から情報を仕入れて、してやったり( ̄ー ̄)ニヤリ と思ってましたからね~。(下心はないですヨ@@)

 さて、今までにない程入念に下準備(したつもり)し、ある日のパーティの夜、僕はお酒のパワーを借りて(これがまずかったのかなぁ・・・でも実際酔ってなかったなんですよね本当に)、彼女を外に連れ出しました。


                     そして告白。

まぁ、告白のセリフは、直球ストレートで言ったという事のみ、この場にて表現させていただきます。皆さんの想像にお任せ♪(書くの恥ずかしいから)

そうですね~、時間帯は・・・午後10時頃だったと思います。アメリカの夜は日本とは違い、本当に暗いです。

星も4等星までくらいなら肉眼で見えるくらいです。車も9時半以降はほとんど走りません。

 告白してからも30分~50分くらい一緒にその場で話してましたね~。

  俺はついに言ったぜええええええええ!!!!!!!!やっとぅああああああああああああああああああああああああ!!!と、話が終わってから彼女を見送り、自分の部屋に戻ってベッドへジャンプイン!

ちょっと身体が震えてたのを覚えてますねー

  まぁとりあえず返事は今もらわなくてもいいからという感じでその日は終わりましたねー。心の準備と言うものも必要だろうし~。



さて、そんな感じで1日・・3日・・・一週間と時間ばかりがむなしく過ぎていきました。





んー、彼女はどうしているんだろうか。とボケーっとすごしていたのですが、


するとある日の昼過ぎに。思わぬ一報が耳に!!!

 友人A:「彼女好きな人いるんだって~。」
 自分:心情(おぉ、ついにきたかあああああ!!!)んー、誰?」
 友人A:「何でも 例 の あ の 人 」(ハ○ーより抜粋)ウソ) 
自分:「 ?んなぬぅいいい!??」

 ふーむ。どこでどう歯車が崩れたのか、なぜかいつの間にか、彼女は別の人を好きになって、何と告白までしてました。

 しかも 俺と同じ寮に住んでるジャパニーズを!

 まぁ、百歩譲って、誰が誰を好きになるかは、その人の勝手ですね?まぁそれはOK!!

 ですが、ちょっとここでポイントを整理してみましょうか。

 1.彼女は俺の気持ちに気づいてました。というより告白しましたからね。
 2.そのジャパニーズを好きになった理由
横顔がたまらなかったから♪(どーん) (本人談)
3.その人、 彼女持ち!!(日本に)(どどーん!!)



むぅ・・・・・。俺の気持ちはどうでもよかったというのはまぁ、千歩譲っていいとして、2番と3番のコンボ、ちょっとひどくないですかな?
 俺の気持ちを無視して、その人の彼女の気持ちも無視してまで、自分の気持ちが大事だったのか・・・・。
 まぁ、自分の気持ちに素直なのはわかった!!それはイイ性格ですね!!


 しかし・・・これは・・・・・これはよくないだろういいぃいああいいううううううああああああふぇっくしょんほわっちゃっちょうううう!!!!

という感じですな~。素直すぎるのも困ったもんですね。
何が困るかって?

じゃあ例を挙げてみましょうか。
 例えば同じ臭いでも、納豆に「お前くさいんだよ身体洗えや」というのと、ワ○キーの人に「お前くさいんだよ身体洗えや」というのとでは、まったく結果が異なってきますよね?

 お察しのとおり、後者を選んでしまうと未曾有の事態になりかねません。わかってても、黙っていないといけません。これが人間の性のはずなんです................................が。

 彼女は言ってしまってました~。
 上記に述べた事なんて、まったくお構いなしでした!!!!おそらく彼女は目の前にワ○キーがいたら、ためらいなくそのセリフを言うでしょうね~。まさに一騎当千。

 十人十色とはよく言ったものですが、彼女にはどうやら色そのものがなかったような気がしてなりません。無色!!!!!!

 とまぁ、語りに入ってしまいましたが、また話を戻します。
さて、告白された当の本人の彼、P君(仮名)は、ボクと同じ寮に住んでいたので、当然ボクの気持ちにも気づいていました。
 第一、一対一で真剣に話ましたからね。その事で。

 まぁ、そのタイマンの話をしてからと言うもの、俺に協力するというような結論に達したんで、ひとまず安心??してたんですけども


 友人A:「あの二人付き合い始めたらしいよー、予想どおりだったね~。」

 自分:「 あっれー!?

 友人A:「何でも、日本にいた彼女とは別れたみたいだよ~。」

 自分:「 &&%$##$%$#%#!!??

これはさすがにばびりました。ふぅ。。まぁ、俺の女性運なんて、こんな物かもしれないな。

 続きはまた次回に・・・































































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