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梅魂

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2006.12.20
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カテゴリ: カテゴリ未分類
日が経つほどに水音の容態は悪化していった。
僕はただ側にいてやれることしかできない・・・
「どうして水音なんだ・・・」
そんなことしかできない僕は涙をこぼした。
病院に通い始めて1ヶ月過ぎようとした頃だろうか・・・
水音は昏睡状態へと陥ってしまった。
いつ起きるかわからないと医者に言われ、僕は愕然とした。
もう1人の自分に会いに丘に行くと1人の女性が立っていた。
「君は・・・?」

「お久しぶりね。彼方。」
僕はびっくりした。そこに立っていたのは元彼女の栞だったのだ。
「どーしてここに君が・・・」
彼女は少し困った顔をして
「どうしてって、あなたに会いに来たからに決まってるじゃない。今あなたが何をしているのか気になってね」
「ここに来る奴に会いに僕は来たんだ。」
僕はそう言った。すると彼女は
「彼ね、今日は来ないわよ。」
「なんでわかるんだ・・・」
「だって、私たちは・・・あぁこの事は言えない事になってたんだ。ゴメンネ。」
「今、彼女さん大変なことになってるわね。でもね・・それは彼にとっても同じこと。あなたに会う時間なんて彼にはないの。そうね・・2人は1人とでも言っておこうかしら。」

僕は何を言っているのかわからなかった。
しかし、彼女はそのまま話し続けた。
「彼にも罰は下ってたわ。」
あいつにも罪はあったのか・・・そう思った。
「私たちはあなたたちがやり遂げてくれるのを信じてる。2つの物を取り戻すのはあなたたちなの。」

あんなことを言っていたあいつに会いたくなった。
「あいつは今どこにいる?」
栞に尋ねてみた。栞は静かに語りだした。
「彼も今頃あの子に会っているわよ」
あの子・・・?
「あなたと一緒で今、彼女から全てを聞いてると思うわ。」
「そうか・・・」
「彼方は近頃夢を見てる?」
「最近ここに近い丘にいる夢を見るよ。何を喋ってるのかはわからないが男と話してたような気がする」
「そう・・・」
彼女はそれ以上聞いてはこなかった。そして・・・
「じゃあ私は行くね。私たちを助けてね」
そう言うと彼女の姿は消えた。
「2人で1人・・・罰・・・同じ・・・夢・・・」
この中に何かヒントがあるかもしれないと思い僕は1人で考えていた。
「夢の中の丘・・・どこかで見たような・・・」
僕たちの物語はクライマックスへと近づいていた・・・

続く





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最終更新日  2006.12.21 15:47:53
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梅様・・・  
misty5152  さん
すごすぎる!!!
この文才! 隠れた才能があったのね\(◎o◎)/! (2006.12.20 23:36:12)

(*´ェ`*)タハァ  
梅魂  さん
適当でふΣ(ノ∀`*)ペチッ (2006.12.21 15:47:19)

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