1996年9月20日(金曜日)
横浜市神奈川区にあるコシ産婦人科で帝王切開によって2700gの男の子を出産した。
上が女の子だったから男の子は欲しかったのは本心だけど、
だけど、生まれるまでは内緒にして欲しかった。
なのに2回目の超音波の検査で先生がついうっかり喋ってくれた。
「おやぁ~?ついてるよねぇ??」
このことは担当の玲子先生は知らない。性別は教えないはずの病院だったから…
出産直後に「neneよかったね、男の子だよ~」先生は弾んだ声で言ってた。
笑顔でうなづいたけれどneneの心の中は「ヤッパリ…」という気持ちが選考して嬉しさが半減してしまった。(頼んでいないのに教えないで欲しかったよ)
そのことに気をとられていて、顔も見せてもらえずに連れて行かれた赤ちゃんのことを忘れていた。
「あれ?顔見せてくれるはずだったんだけどなぁ…?」
何かあったんだろうか、何か障害でも…
まだ残っている麻酔にまどろみながら考えた。
あれはその年の初め…妊娠が判明した時にneneは風邪薬を飲んでいた。
妊娠が判明したときに、心配で先生に相談したら『問題ないよ。大丈夫!」って言われたけど、
産んでみないことには安心出来ない。本当はどうだったんだろう??
そんなことを考えながら、どのくらい時間が経ったでしょうか。
安堵の顔で先生が赤ちゃんを連れてきた。
こっこと同じように、この子もへその緒が首に巻いてあり、生まれてすぐに泣かなかったそうです。
そういえば泣き声聞いてなかったよぉな気がする。
時間でいえば59秒...赤ちゃんが泣くのがあと1秒遅かったら何らかの不都合が起きていたんですって。
それを聞いて涙が出てきた。よかった、泣いてくれて。
2度目の帝王切開は痛み止め無しで戦うことにした。
普通分娩で埋めなかったneneが選んだ痛みだった
こっことは違って折れてしまいそうに細い足、まだお肉の付いていない体。
何だか不憫になってきてよくおっぱいを飲ませていた。
「おおきくな~れ、おおきくな~れ」って言いながら。