弁形成術


怖くない弁形成術 


弁膜症の外科治療の代表的なものに弁形成術と弁置換術(パパが進められたのは後者です)があります。

 弁形成術は弁を温存して、弁とその周囲の形を整え、機能を回復させる手術です。
近年は技術の向上が著しく、僧帽弁閉鎖不全症では80%が弁形成術になってきています。

 弁置換術は弁そのものを人工弁などに換える手術です。
弁形成術に比べ、ウシやブタの心臓弁でつくられた生体弁では寿命が10~15年と限られることや、
半永久的に使える機械弁では血栓ができやすいため抗凝固薬(ワーファリン)を一生飲み続けるといった制約があります。


 また、一部の僧帽弁狭窄症に対しては、カテーテル(細い管)を使い、患者さんの負担の少ない手術も行われています。この手術は足の静脈血管からカテーテルを入れ、僧帽弁の狭窄部をバルーン(風船)で広げる経皮的僧帽弁形成術(PTMC)と呼ばれています。

しかし大動脈弁膜症は弁が薄く小さいため、弁置換術を行う場合が多いのが現状です。


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