2011/02/20
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以前娘がお世話になった福祉施設の先生に、急に会いたくなったので
今日は、その先生の今の職場(大人の福祉施設)に娘と行って来た。

幸い、文化祭のような作品展が行なわれていて
出入り自由状態だった。

ぶっちゃけ、私は、大人の知的障害者にはまだ慣れていない。

ドアに入ると、20歳代~60歳代の大人が、
何も疑うことなく、私に優しい笑顔で挨拶をしてくれた。



お目当ての先生に会い、少し立ち話できた。

その間、娘は別の部屋に行ってしまったようで、


しかし、よく聞くと、娘の声だけでなく、お姉さんの声も聞こえる。
「あ~、つきあわせちゃって申し訳ないな。」
そんな風にも思ったのだが、そのお姉さんも娘以上に根気強い。(笑)

様子を見に行ったら、やっぱり障害のあるお姉さんで
娘のしつこさをまったく苦にしている様子もなく、
楽しそうに相手をしてくださっていた。

私だったら、とっくにブチ切れているところだ。

しつこく叫び合う二人をみて、こんな世界もあるのか、と感心した。



少し知的に遅れのあるような60歳代のオバサンが、
先生からウワサを聞いたのか、てのひらを私にみせてくれた。
なぜかは聞かなかったけど、一本だけ短い指があった。


 事故や何かに巻き込まれても助かるって線がキレイに出てますよ。
 なにかそういったことってありましたか?」

「うん……あのね、私……
 知らない人に首を締められて、殺されそうになったことがある……
 本当に苦しくて、苦しくてね……

 だけど、どういう訳か、助けてー!!って声が出てね……
 そしたらその人が逃げてって……」

「そんなことあったんですか?それは怖かったでしょう。
 今も、急にその時のことが思い浮かんで、苦しくなったりしませんか?」

オバサンは泣きながら、うんうんと頷いた。

「あの時、よくわからなくなって、警察にも言わなかったよ。
 もうね、怖いからあれから夜は一人で歩けなくなっちゃった……」

そんな怖い思いをしたあと、一人暮らしのオバサンは
そのあとどうやって気持ちを落ち着けたんだろう。

『もう死んでもいいや』なんて、
オバサンの人生はどんなものだったのだろう。



「……でも、助かってよかったですね。」

簡単にそんなことを言っていいのか迷ったけど、私がそう言った後
オバサンは笑顔でこたえてくれた。

今は楽しく過ごせているみたい。



でも、記憶が完全に消えることなんて、ないんだろうな。





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最終更新日  2011/02/21 12:35:36 AM


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