とっておきの一枚から・・・

R鳥


先日、素敵な写真をいただきました。
私の大好きな街、大好きな色をしている空…。
リバティ島から自由と夢の詰まったこの空間を、
一瞬止めた呼吸のように、わずかで心地よい息苦しさの重みできったシャッター。
「見ること」に限界がある展望鏡の上に、
望むなら果てしなく何処までも「見ること」ができる
ユリカモメが羽根を休め視線を遠く流しています。
自由の女神も同じように視線を流しているのでしょう。
いったい何を想って何を映すべく何処を見ているのでしょう…。

 その奥には10年以上前に私が見たあのセンタービルが当時と変わらず存在しています。
でも今は…


 胸の中の想いは人それぞれです。
誰にも邪魔されたくない、触れられたくない想いはたくさんあると想います。
これは私が自分勝手に考え、一人で行動し結果だけを友人達に知らせました。
知らせるつもりも無かったのですが、私にとってあまりにも辛い思想、発言が多かったので同意を得たかったのです。
 同じ気持ちでこの想いを受け継いでくれる人を捜したかったのです。

 私の「自分勝手に考え行動した」ことについては、ここで話すことができません。
その理由もお話できません。ここまで書いているのに…ごめんなさい。
でも、読んでいただいているうちに何をしたのか少しわかってしまうかもしれませんが。
 10年以上前に、私はこの街からたくさんののパワーをもらいました。
いつかそれを返したい、私のエッセンスを加えて私なりのやり方で…。
それが常に心にありました。今がその時だと確信してとった行動でした。

 「辛かった思想、発言」とは「報復絶対反対!」と唱えている発言です。
私も反対です。わかっています、頭では。
どんなに恐ろしいことになるのかもわかります。
憎しみからは憎しみしか生まれず、哀しい結果になることくらいは。
それでも、私の感情か許してくれないのです。
 被害者の方々、残された肉親や関係者…その方々のことを思うとそんな言(「報復絶対反対!」)は口に出すことができません。

 あのビルには夢と希望がたくさん詰まっていたと思います。
世界から選りすぐれた人々が世界を動かすべく集まり、その一人一人が一分一秒をムダにせず世界の未来を見ながら動いていた空間。
もちろんLove&Peaceを胸に・・・。
 ビルが一瞬にして崩れていった姿を映像で見たとき、その想いも音を立てて崩れていくように見えました。
目に見えるもが全てではなく、感じていたものが崩れていく瞬間はいたたまれませんでした。
 その中には私の想いももちろんありました。
一人の夢と未来を、それを動かしている企業を、それらが集結しているすばらしい空間を「テロ」は奪っていった。
 悔しくて哀しくてその場から気持ちが離れませんでした。

 そして「思うこと、感じること」を辞め、「考えること」を始めました。
嘆くのは他の人に任せて、とにかく考えました。いったい私に何ができるのだろうかと。
考えて悩んでまた考えて…やっと見つけることができました。
 私にしか出来ない、私なりの考えによる、私の「何か」に。

「何か」とは、帰ってくる場所を確保することでした。
ボランティアや義援金の活動は、そのプロの方々にお任せして、協力はおしまずすること。何も勝手がわからない私が動くのはかえって邪魔で足手まといになってしまいますから。
「ビル」は破壊しても、テロによって経済は絶対に破壊できないということを証明したかったのです。
それに悲しみ、怒り、苦しみ、憎しみ…これらの想いを整理するには、時間が必要です。
その間、その想いだけに時間を費やして欲しい。そしてその間は私達がしっかり守っておくと。
その人達が再び希望と夢を胸に社会へ出たときに、きちんと受け入れられる経済と社会にすること。
遺族の方々が安心して今この瞬間を被害者の方々に捧げられる時間と環境を。
その為に費やした私の時間は3週間。
今までに使ったことのない脳まで使ったような気がします。
これほど頭を使った時間はなかったかもしれないと思うほどです。

「そんな言葉」を唱えていた人は、いったい今何をしているのでしょうか?。
きっと毎日以前と何も変わらない生活をしていることでしょう。
好きなときに好きなものを食べ、寒ければ暖をとり、欲しい物を買い、眠くなったら寝る…そういう生活をしているのではないでしょうか?

 私が言いたいのは、気持ちの問題でなのです
あの焼き付いた光景が忘れることなく過ごしているのでしょうか?
突然奪われた、時間、夢、未来を考えたことがあるのでしょうか?
そして愛する人の形が無くなり、絶望の中で耐えながら流している涙を知っているのでしょうか?
被害者、その関係者のことを想い、毎日お祈りしているのでしょうか?

 うまく表現できなく、取り留めなく書いてしまいました。
お見苦しく申し訳ございません。しかし、それでも言いたい・・・。

壊されていく地平線の 緑の嘆きを
時々は素肌のままに 感じてみようか・・・

Oh my prayer for the ground
争うことはやめて
Oh my prayer for the ground
大地が揺れるから


野の花を忘れぬように くちびるに歌を
確かめたい 今 できること 
決して曖昧にできはしない・・・


偽り無く認めあった この世の陰りを
仮初の晴れた空へと 飛ばしたところで・・・


Oh my prayer for the sky
騙しあうのはやめて
Oh my prayer for the sky
翼が乱れていく

鳥たちを忘れぬように くちびるに歌を
確かめたい 今 できること
決して見ぬふりで逃げたくない


多分僕等は他人事のように 任せっきりで気取るけれど
ここからの僕は口笛を吹いて 高らかな声で希望のメロディー

Oh my prayer for the ground
諦めるなんてできない
Oh my prayer for the ground
気持ちを奮い起こし


色褪せた生命の匂いを 取り戻すために
確かめたい 今 できること
まだ間に合うから 何時かきっと逢えるから・・・


~SING LIKE TALKING 『La La La』~


 そんな想いを再認識できた、一枚の写真でした。
そしてかけがえのない、とっておきの一枚になりました。
この空間、気持ちを大切にして、いつまでも忘れないように・・・。♪(* ̄ー ̄)v



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