熊本・天草・松島の石屋(浦田石材彫刻店）

　梅雨の中休み？を利用して
先日、原石の加工から文字彫り・金箔貼り作業まで終えていた
個人墓石（九寸竿）の建立作業に町内の永浦地区に三人で出かけた。

　しかし、現場までの道（約100ｍ）が岩肌むき出しで湿っていて
急斜面だったため、滑って空周りするクローラー運搬機を押したり、引いたりで
運搬作業も三人がかりで、やっと石材を現場まで搬入することが出来た。

　建立作業中、現場近くに畑仕事に来られたオバサンに
「おはようございます！畑作業ですか？！
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　今年は、雨ん少なかばってん、草はどんどん伸びるですね
　お疲れさんです・・・」 と、軽く挨拶して施工作業に励んでいたが、

　そのオバサンが作業現場に来られ、
「あんたたちゃ～、どこから来らしたと？」 と尋ねて来られたので、
「はい、町内の阿村から来た浦田石材彫刻店です。」 と答えたら
「うちも小さかお墓ば、作ろうかと思うとるところですたい」 と言われたので
名刺を差し出し 「よろしかったらお願いします」 と軽く挨拶をした。

　そしたら、暫くしてまた作業現場に、息を切らしながらオバサンが来られて、
「何さま、小さかお墓で良かけん作ってくれんかな？
　帰りに家に寄って、婿どんと話ばしてみてくれな」 と言われ、
正午頃に現場作業が終わったので、ご主人とお会いすることとなったが、

　オバサンは、畑仕事を中断し、自分が手渡した名刺を持って、
わざわざ家に戻り、ご主人とその会話をしてこられたらしい。

　こちらは、営業目的で来たわけではないので、
営業用の写真や石材サンプルなど全く持ち合わせていなかったが、
デジカメを持っていたので、小さな画像ではあったが
ご主人に、何種類かの完成したお墓の画像見てもらったが、
その中のひとつの作品に対し
「うん、こっで良か！」 と即決してもらった。
そして、施工工事は
「あんたたちが出来るときで良かつバイ！」 と言って下さった。

　とんとん拍子に契約が成立してしまった

　今日の現場作業で、野良仕事に来られたオバサンに
挨拶をしていなければ、今日の契約は無かったことだろう。

「笑顔で挨拶！」 って小学生の標語みたいだけど、
人間として生きる上で、本当に大切なことだと感じた。