
●まるまる、よく来たね。~誕生~
10時間以上陣痛に苦しんだ末に、帝王切開。検診からずっとお世話に
なっているO先生の執刀のもと手術開始。しばらくして、
「決まり事だで泣いておくか」
というような、形ばかりの産声が聞こえてきた。
一瞬、あらっ、と思ったが、それでも涙が滲んで、名前をつぶやいたら、
「名前はもう決まっていたのね」と助産婦さんが微笑んだ。先生も
「赤ちゃん、元気ですよ」と言ってくれた。
沐浴と一連の検査が終わったまるまるを、助産婦さんが手術台のわたしの
ところに連れてきてくれた。初めて見たまるまるは、濡れて髪がくりん
くりんで、黒目がちの目が大きくて、うーちゃん似だなぁ(^^)、と思った
ものだった。
まるまる、君はすくすく育ってくれたら、それだけで最高の娘だからね。
ままも、すこしずつだけど、だんだん君のままになるからね。一所懸命
頑張るよ。
●出産は痛いの連続(;_;)~生後1日~
わたしはまだ起きられない。麻酔はようやく切れたようだ。
術後の傷も痛いし、後腹も大変痛い。
ただ、尿道にカテーテルが入っているので、
トイレに行く手間が省けて、それは楽だなぁ。
そんな具合なので、まるまるにはなかなか会えない。
うーちゃんは新生児室に行ったりできるので、
可愛い、可愛い、と連発している。
痛くて大変だったのはわたしなのに、
なんかちょっとずるいなぁ(・o・)
まるまるは、もうはやお愛想ができるようになった。
この笑顔がたまらんのですわ(^^)
●まるまる、初乳を飲む(・o・)~生後2日~
3連休3日目。出産前日からずっとつきっきりのうーちゃんは、
今日は帰らなくてはいけない。すごくさみしい。
うーちゃんもさみしそうだ。
わたしは相変わらずあちこちが痛い。でも、明日からまるまるの
お世話が始まる。
うーちゃんがまるまるをベッドまで連れてきてくれる。
小さな小さなわたしたちのまるまる。
あんまり小さくて、抱っこするのもちょっとこわい。
うーちゃんはデジカメで撮りまくっている。
まんまるのお顔、大きなお目目、かわいいくちびる。
結構器量よしかも(^^)
もう笑うことを覚えた。笑うことの意味なんてわからないのだろうに、
にこぉっ、と楽しそうに笑う。
痛いのは大変だけど、まるまるを産んでよかったな。
午後になって、まるまるがなかなか泣きやまなかったので、
うーちゃんが冗談で「乳含ませてみたら?」と言った。
真に受けたわたしが、ほんとに乳を含ませてみると、
なんとまるまるはとても上手に吸って、わたしの乳も
順調に出始めた。お乳の指導は明日からなのに(・ ・;)
●まるまるの名前~生後3日~
午前中にうーちゃんの妹とお義母さん、
お昼過ぎに私の妹がお見舞いに来てくれた。
うーちゃんの妹からはお祝い、お義母さんからはクッキー、
私の妹からは前からの約束通りおんぶひもと、
実家の父からのお祝いを貰った。
私の妹は、この日一晩泊まっていってくれた。
うーちゃんは昨日のうちに出生届を出してくれたが、
名前の漢字が人名漢字に無かったため役所で通らず、
結局ひらがなにして出し直すことになった。
そのため会社を途中抜けしてきてくれた。
漢字でもひらがなでも、思いを
いっぱいこめてつけた名前には違いないのさ。
わたしはいろんな管が抜けて歩けるようになったけど
まだ足許がふらついてつらい。
それで私の妹やうーちゃんがまるまるのお世話を
応援してくれる。
うーちゃんはまだうんちのおむつは苦手なようだ。
まるまるは意外に天然パーマが弱いらしく、髪は
ぱっと見直毛のように見える。
●まるまるは優等生(^^)~生後4日~
授乳はまずまず順調。助産婦さんの言うことには、まるまるは本当に上手
にお乳を吸うことができるし、わたしのお乳の形も理想的で、乳汁の出も
よい、ということ。「二人とも優等生ね」と言われた。ただ、まるまるの
吸う力が強くて(いいことなんだよ)、わたしの乳首が切れてしまうの
が、現時点での問題(;_;)あんまり痛いので軟膏(おむつかぶれにも
使う、弱い薬だそうだ)を出して貰い、乳首を休ませるために乳汁は
搾って与えることにする。これを搾乳というのだそうだ。
その後、助産婦さんが、お乳が張ってわたしが痛がっているのを見て、
マッサージをしてくれた。上手な人にマッサージして貰うと、本当に楽に
なる。もちろん乳の出も見違えるようになる。貰ったパンフレットを
見て、自分でも簡単なマッサージはできるようになった。うまくすると
一度に60cc出ることもある。
搾乳の途中で段々頭が痛くなるようになったけど、申し出たらきちんと
対応してくれて、母乳に影響の出ない鎮痛剤を出してくれた。病院の
スタッフも先生も本当に親切だ。
●赤ちゃんの商売♪~生後5日~
わたしの抜糸があった。病室のベッドの上で、助産婦さんと話している
うちに終わってしまった。
抜糸をしてくれたのは、今まで見たことのない先生だった。
助産婦さんが
「赤ちゃんどうですか?」
と訊くので、
「泣いてるか寝てるか飲んでるか、ってところですね(^^)」
と答えたら、
「それが商売だもんね」と言われた。
すると、それまで何も言わなかった先生、
「いいなぁ」とぼそりヾ(^^;
みんな大爆笑のうちに抜糸は終わってしまった。
もちろん、まるまるはきょうもしっかり商売に励んでいる(^^)
そろそろわたしの食事は、母乳対策でもあるのだろうが、普通食に
切り替わる。ここの病院は食事がいいのでお粥でもおいしいけれど、
やっぱり普通のご飯をしっかり食べたい。真面目に母乳も飲ませている
ので、まるまるは免疫力がついて、わたしは体重が落ちるかな?
起きあがるのがなかなか辛いので、まるまるをきちんと抱っこする回数が
うーちゃんより少ない。だから、うーちゃんの方が抱き方が上手。
まるまるも安定した抱き方のうーちゃんによくなついている。
●ご飯がおいしい♪~生後6日~
やっぱり普通食はうまい(^^)ここまでにも何食かは普通食のようなものを
食べていたのだけどね。食器もそろそろ自分で返しに行けるくらい歩ける
ようになってきた。
ワゴンを見ると、なんでも残さずよく食べるのは、
この階でわたし一人らしい。助産婦さんに
「ご飯はどれくらい食べている?」って訊かれるたびに、
「もう、すっかり(^^)」と答えてにっこりされている。
まるまるにいいお乳をあげるために、今日もしっかり食べるの。
まるまるはそんなわたしとうーちゃんの子だけのことはある、平均の
1.5倍くらいミルクを飲む。もうはや大盛りがお好みらしい(^_^;)
だから、母乳だけではとても追いつかない。それは結構プレッシャー
だけど、うーちゃんは「できるところまで母乳、ってことでいいんだと
思うよ」と優しい。乳首を傷つけてしまってコンスタントに母乳を
あげられないよりは、完全に母乳だけってわけにはいかなくても、長い
期間しっかり飲ませてあげられた方がいいし、あまり難しく考えないこと
にする。
助産婦さんが言うには、お乳を飲まない子は珍しくないそうで、
「飲まない」と悩むよりは余程贅沢な悩みなのだそうだ。確かに。
●に、にじゅっぽん??(;_;)~生後7日~
Kさんは若くて元気のいい、明るくて責任感の強い、いい看護婦さんだ。
以前、切迫早産で入院したときに、出勤したばかりで私服のKさんに
エレベータで声をかけられ、「ええと・・・」としばらく誰か
わからなかったけど、ちゃんとわたしが誰かわかって声をかけてくれて
いることに気づいて感激したことがある。
今日は、傷口の金具を抜く(「ばっこう」と言うそうだが、漢字は忘れて
しまった)時に付き添ってくれた。
「痛いのかなぁ」と尋ねたら
「抜糸は痛かった?」と訊かれた。
「看護婦さんと話しているうちに終わっちゃった」と答えたら、
「じゃあ、全然対したことない、あんな感じよ」と茨城あたりのなまりを
少し残した口調で言ってくれた。でも、
「抜糸は3本くらいだったけど、これは何本あるの?」と尋ねたら、
間髪入れずに
「20本くらい!・・・と思っておいた方が、『あれっ、もう終わり?』
って思うよ。」だって。
ばっこうの担当は、O先生のお弟子さんらしい若い先生。抜糸の時は病室
のベッドで済んでしまったが、これは処置室で行った。一本一本抜いて
いるのがはっきりわかる。けっこう痛いけど、言ってみれば毛を抜いて
いるような痛さ、確かに大したことはない。というわけで、先生と話を
しながら処置が終わる。
緊張のあまり大声で話す私は、先生に
「こんなに元気な患者さん見たことない」と呆れられる(^_^;)
…あれっ、まるまるの日記じゃないな、これではヾ(^^;

![]()
