怒涛の女!厄年日記

怒涛の女!厄年日記

手術~今、現在



なかなかあの日のことを思い出して書きとめておこう言う
気持ちにはなれませんでした。

というのも希望してもなかなか妊娠に至らず
手術をしたからあなたの卵巣は機能していません。
だから無理です・・・って何度も確認させられているような気がして
正気ではいられなかったからです。

でも今また読み返してみて、自分の軌跡があって今がある、
今あの時の苦しみが身になっていると思えるから
書けるという勇気がでてきました。

無駄ではなかった・・・。

うれしいことです。

しかしあの時のことをあんまり憶えていません( ;´∀`)すみません。

「案ずるよりうむが易し」でいろいろ悩んだりもしましたが
当日は、予備麻酔をかけてもらい気持ちよくなってきたところで
ストレッチャーに乗せられ手術室に行き、先生にご挨拶。

「では麻酔を入れますね~」の言葉が聞き終わらないうちに
ストンと眠りに落ち、気がついた時には病室のベットの上でした。

体にはいっぱい管がついていましたが、疲れていたのでぐっすり眠り
術後の痛みにおののいていたのに、それも全くありませんでした。
「当日の夜、痛みが来なければこのあとも痛くなることは無い!」と
看護婦さんに宣言してもらった通りまさに「奇跡」のような手術でした。
私は、まな板の上の鯉でしたが、先生の技術は最高でした。
これには深く感謝いたします。

夜、管があっても寝返りはしてもいいとは言われていたのですが
自分に何がどこについているかわからなかったので、
恐怖で一晩、固まっていました。それが悪かった・・・。

翌日点滴も終わり、体から全てのものが取り払われ身軽になったので
起き上がろうと思ったのですが、坐骨神経痛持ちで、腹筋の弱った私には
寝返りすらうてないほどの激痛が走り、さらに起き上がるのには
涙を流しながら何十分もかかりました。

すべての過程においてこれが最大の関門だったような気がします。

あとは体が自然になれ、残りの病院ライフを満喫しました。

心残りは、短期入院だったのでお見舞いの人が無く(教えていませんでした)
休日だったので売店が休みで、何も買いに行けなかったことでした。
本当に退屈で退屈で、おなかが空いてたまりませんでした。
(旦那は仕事で差し入れをしてはくれませんでした)

退院後1週間はゆっくりし、術後検査で腫瘍は良性だとわかりました。
今は卵巣の中身を抜いてあるのでしぼんだ風船のように
なっていますが、時間がたてば元に戻るということでした。

内容物は髪の毛がほとんどで、後は脂肪のようなものだったと記憶しています。

その後は生理も定期的に起き、健康そのものでした。
ただ卵巣の機能が弱っている分、出血量が少なかったような気がします。
これは病気ではないので同じ経験をされた方は心配することはないと思います。

そして今、妊娠10週目で元気な命に臍の尾も確認でき
あの時からは想像が出来ないほど幸せです。

主人の母から
「去年いっぱい泣いた分、今が笑えるんだからしっかり笑いなさい。
 生命力のある子は必ず生まれてくるんだから、しっかり構えない!」

と励ましてもらいました。その通りなんですよね。
ありがたい言葉です。













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