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えー、アクセス減ろうが、コメント無しだろうが、サイアノタイプネタを続ける所存であります!(大粒涙)某月某日:白黒現像に必要な薬剤とサイアノタイプで使う薬剤、その他を薬品会社へ発注。いつ届くかな。楽しみ。某月某日:薬品会社から特に連絡無し。某月某日:お盆休みに突入し、日本全国が夏休みモードとなる。某月某日:発注から3週間ほど経過し、気長な僕もちょっとイライラし始める。が、仕事が忙し過ぎてまた忘れる。某月某日:いい加減イライラが頂点に達しそうになったので、薬品会社へ電話をする。すると白黒現像には必要だからと大量発注したある薬品について、少量の試薬瓶で揃えると割高になるからと生産者レベル(数十キログラム単位らしい)での取り寄せをして、僕のために小分けしてくれるという。むーん。ま、いっか。某月某日:数日で発送します、と言われてからおよそ1週間後に全薬品が到着する。長かったなー。某月某日:到着したはいいけど、夏はもうすぐ終わりか?そして、某月某日にやっと第1回サイアノタイププリント祭をする時間を作りました。んで、必要なぉ道具をかき集めるべく、脳内整理をしてみました。1.クエン酸第二鉄アンモニウムは入手済み2.フェリシアン化カリウムは入手済み3.はかりは確かデジタルタイプがあったはず4.蒸留水を買いに行くのも馬鹿馬鹿しいので水道水にする5.メスシリンダーは暗室にある6.薬剤を溶かすにはプラカップを使おう7.薬品を瓶からすくい出すには古い小さじスプーンだな8.刷毛は新規購入9.紙はプラチナプリントで使っていた紙があったはず10.ドライヤーは普通にある11.ひとまず昔の8×10の白黒ネガでプリントするかな12.コンタクトプリンターも暗室にあったよな13.水洗用のバットもあるあるこんなもんかな、と思いつつ、事務所内を駆け巡って材料を探しました。しかしながらこの内、プラチナプリントを作っていた時に使っていた紙がみつからず、紙の購入も決意することになりました。ただ、この時点ではまだ落とし穴その1に気がついていない僕。早速30度を越す暑さの中、画材屋さんへ行きました。んー、刷毛ってこんなに高かったっけ?うわー、紙の選択肢が無いぞ。さすが田舎だ。欲しい紙がないから、このへんとこのあたりでやってみるか。と適当に購入してみました。基準は、中性紙で滑面で薄手、です。なんといっても紙に液体を塗り付けて即ドライヤーで乾燥させねばならないので、厚手の紙だと乾くのに時間がかかります。プラチナプリントの経験ね。しかし、この時点で落とし穴その2に気がついていない僕。購入して事務所へ大汗をかきながら戻りました。気持ちがワクワクしすぎて、変にニマニマしているのがなんとなく分かります。メスシリンダーに100mlの水を計って、プラカップへ入れて、はかりに乗せて風袋引きを・・・って行動を始めた段階で、じぃーっとデジタルはかりを見てみました。なんと、1グラム表示はあるけれど、基本は100グラム以上を計るためのはかりだということに気がつきました。これじゃ、8グラムだとかの薬剤を正確にはかれないじゃん( ̄□ ̄;)がーん>落とし穴その1あきらめるか、はかりを買いに出かけるか悩みました。しかし、買いに行くとなると、太陽光も弱くなってきちゃえば焼き付けができません。でも今日プリントをやってみたいという気持ちも大きく、悩んだ末に、天秤を作ることにしました。あんなもん、棒と糸と入れ物があれば作れるわい( ̄▽ ̄;)と、おもむろに天秤作りから入りました。アホですな。ちなみに分銅は1円を使うことにしました。まぁ最初だしいい加減でもいいや、程度に薬剤をはかり、なんとか感光液を作りました。>おひおひさて、薄明かりの室内で作った感光液を、買ってきた刷毛で、同じく買ってきた薄手の紙に塗ってみました。紙に腰が無くて、液体を塗るとクニャッとなっちゃうじゃん。それに強制乾燥させると皺が激しすぎるよ( ̄□ ̄;)がーん>落とし穴その2そーなんです。プラチナプリントで使っていた薄手滑面中性紙は、薄手でも吸水性が高く、腰があって扱いやすかったんです。でもね、てきとーに買ってきた今回の紙は、まるでダメ。はうぅ。それでも他に選択肢がないので、決行しました。感光液を紙に塗ってドライヤーで乾かして8×10フィルムを乗せてコンタクトプリンターに差し入れて太陽光で5分露光させて水現像をしてみました。すると・・・なんとか青色は紙に出ましたが、像はまるで出て来なくてダメ。この時点でネガが濃すぎるということも分からず。何度か試みて夕方になってしまい、紫外線が弱くなってしまったので、撤退を決めました。よーするに、失敗しました(泣)つづく・・・
2007.09.08
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えー、僕は夏休みの宿題を夏休み終了間際か、ヘタしたら学校が始まってから提出日が来る僅かな日数をたよりに仕上げていたクチです。まさかこの年になってもそーなるとは・・・(泣)そー言えば、こことここで「夏休みの自由研究」について書きました。ようやく報告をぼちぼちできるかなって成果が出始めたので記事にすることにします。久しぶりの写真方面話題だ(汗)ということで、サイアノタイプです。青写真です。ブループリントって呼び名もあります。英語表記だと「Cyanotype」と書きます。以後はサイアノタイプと表記することにします。>グーグル対策歴史とか化学とか必要材料とかプリント方法などの小難しいことは、次回以降にしましょ♪>って前回も言ったような気がするけどサイアノタイプのように現代的なプリント方法以前の写真黎明期的プリント作成方法を日本語では「古典印画法」とか、英語では「Alternative Print Process」やら「Alternative Photo」と言うジャンルで呼ばれています。いわゆる一般的な白黒ペーパー(ゼラチン・シルバー・プリント)や、カラーネガペーパー(タイプCプリント)や、ダイレクトプリント(チバクローム、RPプリント)等以外のやり方を指します。そしてほとんどのプロセスは、感材の持つ感度がかなり低いために引伸機によるプリントは不可能で、フィルムを密着してプリントします。したがって、ブローニーフィルムでもいいですが、せめて4×5以上のフィルムサイズネガを使います。あるいは、拡大デュープ(元がネガの場合)をして、大きなネガフィルムを作っておく必要があります。古典印画法の中には、サイアノタイプやプラチナタイプのように印画紙を作る方法が結構簡単な物もありますし、ゴム印画やカーボンプリントのように結構複雑な物もあります。従って、古典印画沼に足を踏み入れるには、比較的簡単なプロセスから始めるのがよいと思います。しかしながら諸プロセスよりも面倒なのが、実は「ネガ作り」だったりします。8×10カメラを担いで撮影するも現像するも大変ですし、小型カメラで撮影したフィルムから拡大デュープを作るのも難儀です。しかしながら、この「大きい密着用のネガ作り」については、現代技術を駆使することで比較的簡単にクリアーできるようになりました。ま、その辺も追々ね♪んで、僕が経験済みの古典印画法は「プラチナプリント」です。プラチナと鉄塩を使うこのプロセスは、プラチナだけにケミカルが結構高いのですが、意外と簡単にできちゃいます。なぜなら、このプラチナプリントは保存性も高く非常に美しいので、世界中にファンがいて、研究の進んだケミカルキットが売られているからです。日本では、細江英公先生の弟さんの細江賢治さんとか、服部冬樹さんが有名ですし、キットは「ザ・プリンツ」や「PGI」で手に入ります。おっと、サイアノタイプだ。で、サイアノタイプですが、なんで簡単かと言うと、プリント制作に使用するケミカルは僅か2種類。塩酸とかと比べれば薬剤の危険度は低い。しかも安価。水(水道水でもいいけど、蒸留水や純水ならなおよし)に溶かして混ぜるだけ。この感光液を紙(布でも板でもいいよ)に塗って、ネガを密着させて、太陽光に当てて、水で現像すれば終了。念のための定着をさせるには、薄めの酢酸を使えばよいのです。ね?簡単そうでしょ?(笑)・・・と思って取り組んだのですが、用意したネガが昔のプラチナプリントを作っていたときの8×10ネガで、どうやらサイアノタイプに利用するには想像以上に濃度が高かったようで、露光時間を割り出すのに結構苦労しちゃいました(汗)。もう少し研究してみますが、もしかすると通常プリント程度、あるいは、ポラロイドのタイプ55のネガとのマッチングが良いかもしれません。ま、ま、ま、くどくど書くのはこのぐらいにして、本日までのプリントをご覧下さいませ。ちなみにフラッドベットスキャンを動かすのが面倒だったので、5Dでちょこっと撮影した画像ですが、どぞ。右クリックで大きく表示もできます。これぞまさに「プルシアンブルー」ですぞ。部分拡大です。使った紙の目が大き過ぎたかな?「大口径開放戦線」古今東西大口径レンズの開放写真が集まっている参加型ブログ(引越中)ご意見やご感想や応援は、ここからweb拍手でどうぞ
2007.09.07
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