マーズ・オービタル・カメラが撮影した、ケルベロス窪地の南西部の水路に見られる構造(写真提供:NASA / JPL / MSSS / D. M. Burr (The University of Arizona) et al.) アリゾナ大学のDavon Burrらの研究グループは、火星の赤道のすぐ北にあるケルベロス平原に見られる、長さ1000km以上にわたる裂け目を写した画像を解析した。その結果、この裂け目からおよそ1000万年前に大量の水が流れ出したことがわかったのだ。これまでは、20年以上前にバイキング探査機が撮影した画像の解析から、火星で起こった洪水は20億年以上昔のものであると考えられていたが、今回の結果では洪水は(太陽系の歴史から考えると)ごく最近に起こったものであるということになる。
<参照> The University of Arizona News: Floods at Mars’ Equator Are Recent, UA Scientists Say SPACE.com: Photos Suggest Recent Flooding on Mars, Study Claims <関連リンク> マーズ・グローバル・サーベイヤー: http://mars.jpl.nasa.gov/mgs/ アリゾナ大学 惑星科学部 / 月惑星研究所: http://www.lpl.arizona.edu/ <関連ニュース> 2001/11/10 - マーズ・グローバル・サーベイヤーが撮影した火星の地表 2000/04/26 - マーズ・グローバル・サーベイヤー最新画像集 (NASA)