松代健のHP!!

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9章~突然の裏切り~


もう一発伊藤が冠を殴った。
大きな鈍い音を立てて冠は地面へ叩き付けられた。
だが、伊藤はおどおどしている様子だ。
むーは冷たい目で冠を見ている。
裏切りか?それとも何かに怒っているのか?
またしぶしぶと立ち上がり二人をまじまじと見た。
ドコッ!!バコッ!!
今度は2発。蹴り、拳が冠の腹に命中した。
次はむーが殴ったらしいがくっきりとは見えなかった。
むー「かかってこい!立ち上がれ!俺はお前を殺す!」
伊藤「こっこい・・・。」
伊藤は相変わらずおどおどしている。何故だろう?
冠は剣に手をつけたが、そこでとどまった。
突然の裏切りに戸惑っている冠だが仲間と戦いたくないと言う気持ちと恐怖の気持ちが入り混じった状態だ。
だがそれにもかまわずむーは剣を構えて冠へと走ってきた。
冠「やめろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
冠は剣を一気に振りむーの剣を飛ばした。
だがその後ろから伊藤が両手に長い剣を振りかざして冠へ襲い掛かった。
冠は逃げ回った。
だがむーが冠の前に立ち塞がった。
冠「囲まれた!」
もう駄目だと思った。その時だった。
いきなり剣が光りだした。
伊藤は口を大きく開けてボーッとたたずんでいた。
冠が剣を一振りした瞬間一気に刃のような風が360度に吹いた。
そして、伊藤とむーは体中が血だらけになり、そばにあった岩に叩きつけられたようだ。伊藤とむーは意識は無い。
冠「マッチョさん、むーさん、何で何で?」
まさか仲間を殺してしまったのか・・・?
冠はその場を逃げ出したくなった。
母さんに言いに行った方がいいのか、そのまま逃げ出してしまおうか。
大変な事が起こった。どうしよう。


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