松代健のHP!!

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5章~伊藤と冠


3階へ進んだら、また兵士がいる。次は15人ほどと、少なかった。むーはため息をつき、俺がやると言わんばかりに剣を構えた。
冠「いや、むーさんにまかせきりは良くないよ。僕が戦う。」
伊藤「冠さんは休んでいてください。こんな雑魚敵には私で充分です。」
冠は頷いた。伊藤は笑顔を見せ走っていった。
伊藤は兵士より離れてボソボソと呟いた。その瞬間にカッっと明るくなり、15人ほどの足元が黒くなった。それから1分ほど念じ続けた。兵士が慌てて走り回り汗が流れている。
伊藤「ファイヤーシャドウ!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ・・・。
その瞬間、黒い部分から黒い炎が勢いよく噴き出した。
兵士達は呻き声を上げてドサドサと倒れていった。ほんの3分程度の事だった。
伊藤「3分クッキングですね。雑魚ばかりでした。」
むー「今のはどんな技なんだ・・・?」
むーは唖然として聞いた。
伊藤「これは、ファイヤーシャドウと言う魔法です。ファイヤーシャドウというのは、実を言うと下に出ていた黒い物は人それぞれの影なんです。私が技を出す前に光の玉を空中に出しておきました。そうすれば影も出るでしょう。」
むーと冠は首をかしげながら聞く。だが、それも気にせず伊藤が続けた。
伊藤「実際は影から炎が出ているのではなく、体から炎が出ているんです。ほら、汗が出ているとより一層燃えるんで。それに、あの光玉は200度近くの日光を出すんです。それでも汗が一杯出てくるんですね。」
むー「確かに一瞬暑くなったな。だがそれだけで燃えるのか?」
伊藤「当たり前です。その後に相手の足元に炎の魔法をかけてあげれば、影から炎が出ていると思い、相手もあせり焼け焦げて死んでしまうっという感じです。もうこの技を1日中考えたんですよ。」
冠「凄いな。そんな技よく考えられるよ。」
その後むーは叫んだ。
むー「あぁぁ!!!敵をこんがり焼いてしまったら鍵が・・・。」
伊藤はあっと息をのんだ。そこまで考えていなかったらしい。
冠がスタスタと敵のほうへ走っていった。亡骸をあさりながら呻いた。
冠「あぁ!あったよ。でも黒いよ。焦げてる。」
伊藤「使えない事は無いでしょう。やってみましょう。」
そして、開いた。4階へと脚を進めた。

4階へ着いた。兵士は驚く事に数えれるほどの人数しかいない。
むー「5人だな。俺たちを甘く見てるな。」
冠「このくらいの人数だったら僕がやるよ。体がなまってて。」
伊藤「いいじゃないですか。戦わせてあげましょう。」
むー「早く済ませろよ。」
そして、冠は剣を一本構えた。
冠「風林火山・・・風!!!」
そう言うと冠の剣の周りに風が出てくる。
冠「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
冠は剣を一振りすると、風の刃が出てきた。
最初に伊藤・むーと戦ったときに出した技だ。
一瞬のうちに兵士が吹っ飛び、1分ほどで蹴散らした。
むー「前にも見た技だな。俺を滅茶苦茶にした・・・。」
冠「ただ単に名前をつけただけだよ。実を言うと「林」と、「山」は決まってないんだ。」
伊藤「では、「火」の技は出せるのですね。」
冠「そう言う事。まぁ林、山は決めるつもりは無いからね。」
むー「何故だ?意外に気になるのに。」
冠「林、山って例えにくいじゃん。」
むーは黙りこくった。
冠「ハイ鍵。さっさと進もうよ。」
むーと伊藤は頷きさらに階段を上がっていった。


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