松代健のHP!!

松代健のHP!!

6章~ジョンの復活~


だがすでに3人は疲れ切っている。そして、3人は重大なミスを犯していたのだ。
むー「疲れた。休もうぜ。もう真っ暗な夜だな。もう真夜中なのだろうか。」
冠「相当戦ってきたもん。時間も過ぎ、疲れ果てるのは当たり前さ。」
伊藤「はぁ~。ここに食料、飲料があればどれだけいいか。」
しばらく沈黙が流れた。冠とむーは驚いて口を開けているだけで言葉が出ない。
伊藤「何か悪い事でも言いました?」
むーはやっと口を閉じ、言葉を発した。
むー「伊藤…。鈍い奴だな。食料、飲料が無きゃ死んじゃうだろ!」
むーのこの言葉で伊藤は固まった。伊藤もやっと気が付いたようだ。
伊藤「それって…やばいじゃないですか!あのおじいさんに食料を調達してこればよかった。」
冠「仮に1日で30階進むとして、この塔は313階あるから、早くて10日で遅くて11日かかるよ。」
ーはため息を付き言った。
むー「まぁいい、疲れ切った頭で知恵を搾り出してもいい知恵は出ない。さっさと寝て明日考えよう。」
伊藤「はい。むーさんの意見に賛成です。寝ましょう。」

次の日。冠がいち早く起きた。
冠「体中が痛いな。相当戦ったもんな。それよりお腹がすいた…。伊藤さんとむーさんは生きているかな?叩き起こして確かめようか。でもそれじゃ怒られそうだな。」
冠は呟いていた。そんな中むーが寝返りをうち、伊藤はむにゃむにゃ言っているので死んではいないと分かった。

それから1時間が経った頃、やっと2人が起きた。
むー「腹が減ったぜ…喉もカラカラだよ。フラフラだ。」
伊藤「私達も同じ気持ちですよ…。」
冠「くよくよしてないで、さっさと上がればいいんじゃない?」
むー「そうだな。行こうか。」
3人はさらに戦いやっと40階を過ぎたところだった。
冠「なんか異常に敵が少ないような気がするけど、気のせいかな?」
伊藤「気のせいではありませんね。」  むー「少なすぎる。」

そして41階へと突入した。一人の男が静かに目をつぶって椅子に座っている。
どこかで見たような気がする人だ。
伊藤「…じょっジョン!?ジョンさんですか?」
ジョンとは、昔に伊藤と戦った事のある人物だ。伊藤と同じ怪力の持ち主だ。
ジョンはゆっくりと目を開らき、口を開いた。
ジョン「マッチョ伊藤とやらか。前はよくもやってくれたな。握手を要求したものの、殴るとはな。舐められた物だ。」
むー「ジョンって…俺が滝つぼに投げ落としちゃったぞ。」
ジョン「世の中には奇跡と言う言葉がある。まさしくその言葉どおり生き延びた。ディズニー・美喜殿に助けられたのだ。」
冠「この塔の屋上にいる人か。」
ジョン「俺は今までの俺とは違う。ここでくたばってもらうぞ。」
伊藤「望むところです!受けて立ちましょう!」
ジョン「…っと言いたいところだが、ある技を使わせてもらう。」
ジョンはそう言うと手で謎の形を作っていた。
ジョン「影分身!!!」
その瞬間ジョンが50人、100人と増えていく。
冠「かっ影分身だって!?そんなんじゃ勝てるはずが無いよ。」
伊藤「…いい事考え付きました。待っててください。」
そう言うと一瞬で伊藤が消えた。

3秒も立っていないだろう。その時に伊藤がサッと戻ってきて冠にある物を差し出した。
伊藤「次の階への鍵です。むーさんと冠さんとで先へ進んでください。ジョンさんは私に任せて。」
むー「でっでも…お前一人で出来るのか!?」
伊藤「黙って進んでください。すぐ追いつきますから!!!」
冠「むーさん行こう。こんな所で無駄口叩いたら日が暮れちゃう。」
むー「わかった。伊藤すぐ追いつけよ。」
伊藤は頷いた。冠とむーは走って階段を駆け上がった。
ジョン「リベンジだ。次は負けない。」
50人の中の一人が喋った。

ここからジョンと伊藤の戦いが始まる。


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: