Ventの徒然日記

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論理展開の進め方



概略
論理展開とは、複数のメッセージを組み合わせる「理屈」であり、要素は「演繹(えんえき)」と「帰納」からなる。帰納法からルールを導出して、演繹法によりそのルールと観察事項を組み合わせて結論を導出するのである。

詳細
1. 論理展開とは何か
論理展開とは、複数の「メッセージ」とそれらを結びつける「理屈」のことである。
このメッセージと理屈がうまくかみ合っていないと「話の内容が見えない」となる。
また、論理展開とは、1つの結論を言う場合に「それはなぜか」を示すことでもある。

2. 論理展開の要素
a.演繹法(結論の導出)
2つの情報を関連づけて、そこから結論を必然的に導き出す思考法である。
三段論法ともいえる。
ex.
一般論+観察事項=結論
ルール+観察事項=結論
といったものである。

すでに知っている情報と新しい情報を組み合わせて結論を出すという最も自然な思考法である。

b.帰納法
観察されるいくつかの事象の共通点に着目し、ルールを導出するというものである。
結論を導出するときに想像力が必要になる。
ex.
観察事項1+同2+同3=ルール

注意すべき点は、ここで1つの結論に確定せず、いくつかの仮説を立てるところまでしかできない場合もあることである。

3. 論理展開の組み合わせ
1st:帰納法でルール(一般論)を導出する。
2nd:「ルール」と「観察事項」を組み合わせて結論を導出する。
3d:結論とルールを比較し正しいかどうかを検証する。

* ここで明らかに結論がおかしい場合は、ルールが間違っている可能性があるため、もう一度観察をしなおす。
いくつかの観察事項に照らし合わせてルールの正当性を確認するという方法もある。


参考文献: MBAクリティカル・シンキング  グロービズ・マネジメント・インスティテュート著 ダイヤモンド社



その他の参考(言葉の定義)
演繹
一般的な原理から、論理の手続きを踏んで個個の事実や命題を推論する△こと(考え方)。

帰納
個個の特殊な事柄から一般的原理や法則を導き出す△こと(方法)。

参考資料
Shin Meikai Kokugo Dictionary, 5th edition (C) Sanseido Co., Ltd. 1972,1974,1981,1989,1997 より



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