GEORGE BOHANON/BLUE PHASE(GB1990-CD) を聴いている。1990年に自費出版したものの様で、ライトハウスから通販で購入した。トロンボーンカルテットでDSにはビリー・ヒギンズが、参加。ボハノンの名前はナベサダの「カリフォルニア・シャワー」の中でデイブ・グルーシンが編成したブラスセクションの一員にはいっていたのが最初の記憶だったように思う。 このCDでは、オーソドックスな4ビート、バラードをオリジナルをまじえて暖かい音色で丁寧に吹いている印象を強くうける。 WALKIN,IF YOU COULD See ME NOW、LINDA, BLUE PHASEなどがとくに良い。 最近名前を聞かないが久々に新録を期待したいプレイヤーだ。 もちろんカルテットの演奏で・・・ ちなみに10年ほど前にGRPオールスターズで唯一人のトロンボーンセクションとして来日した。
メンバーも今からみると凄いメンツ揃っている。 Steve Grossman(Ss,Ts)Bugzy Feiten(G) Barry Finnerty(G)Onaje Allan Gumbs(P,Rhodes) Masabumi Kikuchi(P) Mark Egan(Bs) Marcus Miller(B)Steve Jordan(Ds) Victor Lewis(Ds)Lenny White(Ds) Sammy Figueroa(Congs)Raphael Cruz(Per) 1979年 NY録音 あの頃はグロスマンも自分も若かった・・・
今日は珍しく朝からちょっと曇っているのもあるのか涼しい風が吹いています。 シャワーをあびて気付にダヴィドフのクールウォーターを身体にひとふり。 シャッキっとした気持ちになるから不思議。 そんな体で聴いているのがこれ。「IRIO DE PAULA invites FABRIZIO BOSSO/ONCE I LOVED」(PHILOLOGY) 川崎でジャズに愛情をもって売っているのがわかる「サニーサイド・レコード」から通販で入手。 実はこのCD一曲目からミスクレジット。ジョビンの「ONCE I LOVED」となっているが、これが実はジョアン・ジルベルトの「OBA-la-la」なのである。ミュージシャンの曲名覚え間違いは良くある事なのでさして気にとめることもあるまいが・・・ 実はこの「Oba-la-la」に目がないのである。 今まで3曲くらいしか自身のオリジナル作品を書いていないジョアン・ジルベルトの一曲。 小唄である。ボサノバという音楽、バチ-ダという奏法を編み出したのが風呂場の中というのは有名な話だが、この曲、本当に鼻歌みたいな曲である。 しかし、そこに、本質がある。ボサノバ音楽のコアな部分、サウダ-ジ、優しさ、愛情、ペーソスといったものが見事に組み込まれ、 表現された曲だと思う。 前にも紹介したFABRIZIO BOSSOがイタリア在住のブラジルのギタリスト、IRIOとDUOで心温まる会話を全編にわたって繰りひろげている。 他の収録曲はブラジル物でSUMMER SAMBA(ちなみに私の今の携帯着信メロディー)、O AMOR EM PAZ(これが英題でONCE I LOVEDです)、WAVE,SAMBA DE UMA NOTA SO(ONE NOTE SAMBA)スタンダードをボサ解釈でNIGHT&DAY,JUST FRIENDS を演奏しています。 あれやこれやとやかく言わず、夏の夕暮れ、ワインクーラー片手にでも身をまかしてリラックスして楽しむCDだ。
Oba-la-laを好きになったきっかけは、ラジオ番組で渡辺貞夫がシルビア・テリスの同曲をオンエアしたのが始まり。 もっともジョアンのオリジナルは耳だこになるほど聴いていたが、楽曲自体の素晴らしさはその時だった。 今日は駅前の「GROOVIN`」で2枚CDゲット。どちらも\1029。 ESMERALDA FERRARA SINGS BILL EVANS(PHILOLOGY) バックのメンバーはGIOVANNI MAZZARINO(P)のセクステットで飛ぶ鳥落す勢いのFABRIZIO BOSSO(TP)に、FRNCESCO BEARZATTI(SS,TS)GIANLUCA PETRELLA(TB)PAOLINO DALLA PORTA(B) そしてエヴァンズに縁のあるミュージシャンELIOT ZIGMUNDが(DS)を叩いている。 曲はエヴァンスのオリジナル作と愛奏曲で構成。 3曲目のA TIMELESS PLACE(THE PEACKOCKS)BY JIMMY ROWELES なんかとても良い出来である。 歌手にとってジャズオリジナルを唄うことはスタンダードと違って1つの挑戦であると思う。何故ならその楽曲は演奏されることを意図されて作曲されたものであって唄うことを最初から意識してかかれたものではないからだ。 曲によってやや歌唱が不安定になるところも見受けられるが、全般的にエバンスのもつほの暗い寂寥感がアルバムを通して表現できているところは、評価しても良いと思う。
このところ、イタリアのトランペット勢は快進撃が続き若手から中堅にかけてとても人材的に層が厚くなったと思う。 ファブリッジオ・ボッソ、マルコ・タンブリーニ、ファビオ・モルゲラ、フラビオ・ボルトロなどとても充実している。 後、この人を忘れてはいませんか? パオロ・フレスを。 20年以上伊ジャズ界で活躍し現在はヨーロッパ全域に活動の拠点を 拡大していっているフレス。 このCDはそんなフレスが当時率いていたレギュラークインテットによるスタジオ録音盤。録音は1991年5月3,4日 ミラノとクレジットされている。 ジャズオリジナルとスタンダードがいい按配で選曲されて各曲を 最高のシェフの手によって素材を料理した感じと言ったら良いだろうか。マイルスの56年の第一次オリジナルクインテットの4部作といったら言い過ぎになるかもしれないが、非常に充実した出来映え。 曲は、WHEN SUNNY GETS BLUE,IN A SENTIMENTAL MOOD、STAR CROSSED LOVERS,MONK`S MOOD,DARN THAT DREAM,FALL,DUKE ELLINGTON`S SOUND OF LOVE,I THOUGHT ABOUT YOU,I`M A FOOL TO WANT YOU,GOOD BYE PORK PIE HAT, SAIL AWAYの11曲。
MASSIMO URBANI/ROUND ABOUT MAX with strings(SENTEMO) イタリアの鬼才アルト、マッシモ・ウルバーニも突然の死を迎えて既に10年以上の歳月がたつ。(93年没) この作品は91年11月の録音で晩期の作品といえる。 SPLASC(H)やPILOLOGYからのアルバムを何枚かもっていいたが、珍しいレーベルだし、曲がよいので94年の春先、梅田のワルツ堂EST1店で購入。 曲はTHE SUMMER KNOWS,THE SHADOW OF YOUR SMILE, I COVER THE WATERFRONT, STAR EYES,INVITATION, A TIME FOR LOVE, DAYS OF WINE AND ROSESの7曲。 カルテットと曲によってストリングスがかぶさるといった構成。 全体的にいって2流ホテルのバーラウンジで演奏されているような すこし安っぽい感じをうけるつくりだが、マッシモのアルトプレイに関しては、曲によっては全盛期のこってりした、ファナティックなある意味狂気さえ感じさせるワンアンドオンリーな演奏が聴き取れる。 そして、音楽全体が、ブルー、それもダークブルーといった陰り、 悲しみの表情にとらえられた印象をうけるのは、私だけだだろうか? 今も生きていれば、47歳のウルバーニはまだまだ現役バリバリのプレイをみせていたはず。 新鋭のロザリオ・ジュリアーニやバティスタなんかとアルトマドネスを繰り広げてくれたかもしれない。 そう思うと、早すぎる死が惜しまれてならない。 「駅前GROOVIN」でMYRIAM ALTER QUINTET/REMINISCENCE(B-SHAP)を買う。\819 このCD、2,3ヶ月前SAWANOからジャケ変更で復刻されたばかりだが、こちらがオリジナル。すぐにその時買わなくてよかった・・・ 曲はすべてオリジナルでいろいろなタイプの曲で構成されていて 変化にとんでおり飽きさせない。
このアルバムでASを吹いているBEN SLUIJSはベルギーのWERFの最近の自己名義のCDなどで聴いていたが、最近よりもエッジのはっきりした、やや明るめのトーンでマッシブに吹いているのに今までの印象と違うのにやや驚いた。 リーダーのMYRAM ALTERはこの作品で初めて聴くが、演奏も悪くないが、作曲に才能を発揮する音楽家ときいた。 とてもバリエーションゆたかでウィットに溢れ、様々なカラーをもつ曲を書く。 ベルギーのジャズ情報はあまり入ってこないが、JAZZ IN BELGIUM(http://www.jazzinbelgium.org/home.htm)で知ることができる。アクセスしてみて下さい。
今、BLOSSOM DEARIE AT RONNIE SCOTT`S CLUB LONDON BLOSSOM TIME(FONTANA)を聴きながらこれを書いている。 いいレコードだなぁ!これ。 ON BROADWAY,WHEN THE WORLD WAS YOUNG,THE SHADOW OF YOUR SMILE, ONCE UPON A SUMMERTIME, MAD ABOUT THE BOY, SATIN DOLLなど選曲もよく楽しいライブといった趣。
肉体的にも精神的にも(金銭的には報われなかったであろうが)ピークをむかえていたマリオン・ブラウンの日常のライブ活動を記録した一枚。1977年6月2日 NY録音。 HARRY SUNDOWN,ANGEL EYES,EL BOCHINCHERO,and THEN THEY DANCED,LA PLACITA,ENCOREの6曲が収録されている。