この作品、仕入れる事も出来るのに何故かほったらかしのままにしていて、先日N山さんから貰ったものを今、聴いている。 MATT WILSONは有名だけど、テナーのOHAD TALMORって初めて聴く名前だなぁ。 少し気になったので、バイオを調べてみた。 OHAD TALMERは19歳の南フロリダの学生の時にサックスをはじめた。 スイスで音楽活動をはじめ、グレン・フュレスを加えたコンボやZoundsというグループ、ビッグバンドなどで演奏。 ヨーロッパの名だたるミュージシャン、例えばヨアヒム・キューン、ウィーンアートオーケストラ、マシュー・ミッチェルなどと共演を重ね、1995年にNYに活動の拠点を移す。 1995年にマンハッタンミュージックオブスクールに入学し、1997年卒業後、以下の様なレコーディングを残している。 The Other Quartet" (Russ Johnson-trumpet, Jim Hershman-Guitar & Mark Ferber-drums) "Ohad Talmor "7 Deja Vus" feat. Lee Konitz" (a 7tet with Russ Johnson-trumpet, Jacob Garchik- trombone, Jim Hershman-guitar, John Silverman-bass & Mike Sarin-drums) "M.O.B. Trio" (Bob Bowen-bass & Matt Wilson-drums) "Scent of the Morning Dew" (Rob Thomas-violin, Jacob Sacks-Piano & Dan Weiss-Tablas)
ジャケはすべてハングル語なので、曲を転記しておきます。 01.Call Me 02.回る,それでももとの場所... 03.W-O-M-E-N 04.I’d Rather Go Blind 05.酔っ払う 06.人生 07.Fine and Mellow 08.清凉里ブルース 09.Just Like(I Treat You Baby) 10.忘れなければならないなら 11.夢想 12.雨鳥 2005年作品
スイス生まれで、現在NYで活動するボーカリスト、ギタリストのELIANEのファースト作。今日届いたのを聴いているのだけれど、自主制作にありがちな、CD-R作品です。 バイオ紹介には、リッチー・バイラークやこの作品に参加しているランディー・ブレッカーが賛辞を寄せていて期待のアーティストなのが分かる。 ジャージーな要素にブラジリアンなフレーバーをうまくからませ、スザンヌ・ヴェガ風のフォーキーな調味料を加えたような楽曲は魅力的で、オリジナル性を感じる。 ゲストソロイストとして、先のランディー・ブレッカーとマーカス・ストリックランドがフューチャーされている。 フューチャージャズっぽいサウンドにフォーキーでサウダージ色の強いELIANEのボーカルと、ストリックランドのうねるようなサックスが絡む7曲目など、Jazzlandのジゼル・アンデルセンのアルバムを想起させる様なところもあって、興味深い。 ジゼルよりは、ややジャズよりか? どちらにせよ、ELIANE自身、既存のジャズの概念にとらわれず、様々な音楽の要素をミクスチャーし、消化したものをアウトプットしている。 そして、その音楽が生き生きとしている事に注目したい。 9曲目の「KNOWING THAT I'M A FOOL」なんか、80年代のアーネット・ピーコックのアルバムみたいで、良いです。 個人的にはこのアルバムの一押し曲! ジャズボーカルファンより、先物買いのボーカルファンの方にお薦めしたいアルバムです。 メンバーはELIANE(VO,G)JENNIFER VINCENT(B,CELLO)HANGAR BEN ARI(ELB)MATHIAS KUNZLI(DS,PER)JEREMY MAGE(KEY)RANDY BRECKER(TP)MARCUS STRICKLAND(TS) 2005年作品
これは、ちょっと面白いアルバム。 1953年フランス生まれのバンドネオン奏者、OLIVIER MANOURYがベース奏者とのデュオでセロニアス・モンクの曲ばかり13曲、演奏したアルバムです。 1. Ruby my dear 2. Round about midnight 3. Crepuscule with Nelly 4. Evidence 5. Monk's mood 6. Straight no chaser 7. Reflections 8. Little Rootie Tootie 9. Pannonica 10. Let's cool one 11. Ask me now 12. Misterioso 13. Ugly beauty モンクの曲に目が無い私としては買わずにはおれません。 モンクのユニークな楽曲を全編、バンドネオンで弾ききろうという意気込みをかいたいですね。 バンドネオン特有の物悲しく、うら寂しい響きが意外とモンクの楽曲とマッチする事に驚きます。 勿論、OLIVIER MANOURYの技量とアレンジによるところが大きいとは思うのだけど、新鮮な響きを出す事に成功していると思う。 アルバム前半はスローナンバーが続く。目を閉じて聴いていると、パリの裏通リの地下のバールで、深夜に1人でいるような気分になってくるから不思議。 ミディアムテンポの曲ではスリリングなインタープレイも見られ、ジャズ度がぐんと急上昇する。 一貫して流れているのは、優雅であり、アンニュイな退廃の空気感。 無味無臭の音楽が多い中、この作品はとても個性的で、芳しい匂いを放つ胡蝶蘭のような作品だと思う。 またひとつ、新しい宝石を手に入れた気分になれるのではないだろうか? メンバーはOLIVIER MANOURY(BANDONEON)YVES TORCHINSKY(B) 録音は1999年 PARIS
昨日、届いたばかりのアルバムで、NATHEN PAGEの最新作はなんとピアノトリオ作品なのです。 NAHEN PAGEの奥さんが送ってくれたようで、エスニックなプリントのしている箱に入れられて送られてきた。 ネイサン・ページを初めて聴いたのは、70年代後半硬派な作品をリリースしていたBAYSTATEレーベルのチャールズ・トリバーの作品によってだった。 ページのギターは決して器用とはいえないながら素晴らしい歌心とパッションを秘めた演奏は強く印象に残ったのを覚えている。 それ以来、ページの名前を耳にしたり、目にする事はほとんどなかったのだけど、 つい先日、何気なしにページの名前を検索したらホームページがあるのが分かりこの作品を購買することとなったのです。 ページ自身、プロとしてピアノ演奏は1980年から行っていたらしいが、1998年、BRADENTONという街に引越ししてから、地元のレストランパブ「ISLAND'S END」でピアノ演奏による活動を定期的におこなうようになった様だ。 この作品はそれから4年後の同レストランでのライブをCD-Rにしたもの。 ネイサンのピアノは、やはりギター演奏と同じく、決して器用とは言えないし、 現役の一流ピアニストと比べたらテクニック的に見劣りするとこともあるかもしれない。 しかし、この演奏はとてもアジがある。 どちらかというとジャズの表舞台にあまり顔を出さず、今は田舎町でひっそり暮らしながら、地元のファンに囲まれながらライブに精をだすネイサン。 そんなネイサンのジャズへの強い思いがこの作品からは、人一倍感じられるのだ。 録音も良い。 楽器の音はもちろん、ネイサンのレコーディングに集ったファンの暖かい歓声や食器やグラスの触れる音などが臨場感豊かに収録されていて、このレストランの前の方で聴いている気分になれること請け合い。 今夜はバーボン片手にもう一度聴いてみることとしよう。 曲目は、Caravan, When I Fall In Love, Summertime, Never Let Me Go, Love For Sale Everything Happens To Me, My Favorite Things, You Make Me Feel Brand New, Juuuuust Henry (By Nathen Page), Shadow Of Your Smile メンバーはNATHEN PAGE(P)GARY DEARY(B)HENRY PAGE(DS) 録音は2002年9月20日 BRADENTON
グラミーアワードを獲得した前作と同じアーティストシェアからリリースです。 このメンバーの顔ぶれを見て思わず発注してしまいました。 録音は少し前の、2000年1月、DAVID BAKERの録音によるもの。 Track Listing: Lately; The Willow; That Old Black Magic; My Ideal; Last Season; Começar de Novo; Days of Wine and Roses; Over the Rainbow; Bird Count.
Personnel: Maria Schneider: composer, arranger, conductor; Tim Ries: alto and soprano saxophone, clarinet, flute; Charles Pillow: alto and soprano saxophone, clarinet, flute; Rich Perry: tenor saxophone, flute; Rick Margitza: tenor saxophone, flute; Scott Robinson: bass and baritone saxophones, bass clarinet, clarinet, flute; Tony Kadleck: trumpet, flugelhorn; Greg Gisbert: trumpet, flugelhorn; Laurie Frink: trumpet, flugelhorn; Ingrid Jensen: trumpet, flugelhorn; Keith O’Quinn: trombone; Rock Ciccarone: trombone; Larry Farrell: trombone; George Flynn: bass trombone; Ben Monder: guitar; Frank Kimbrough: piano; Tony Scherr: bass; Tim Horner: drums.
実際、熱狂的ファンにとって各地で行われるライブのダウンロードは興味深いかもしれない。 このアルバムについて述べる時間がなくなってしまったけど、ズバリ、トリオによる快演が聴けます。 なんといっても、メンバーがメンバーですから、悪くなろうはずが無い。 Danilo Perez(P) Adam Cruz(DS) Ben Street(B) 録音は2003年12月4-7日
1928年生まれのハル・ステインはジャズの生き証人の1人。 ドン・バイアス、チャーリー・パーカー、テディ・ウィルソンらとタウンホールで共演したこともあり、戦後間もない頃、来日したこともあるはず。 主な作品は「Hal Stein & Warren Fitzgerald」 (Progressive 1955)や「Four Altos」 Gene Quill Phil Woods Sahib Shihab and Hal Stein (Prestige 1957)などが有名です。 ステイン名義のリーダー作はなんとこれが初めてとなる。 録音当時、76歳、どうしてどうして、力強いサックスが聴かれる。 サックスのブロウだけではなく、音楽的に新しいことに挑戦していこうという気概が感じられて素晴らしいですね。 それは、このアルバムの為に選ばれた曲を見ても分かる。 ハービー・ニコルス「SHUFFLE MONTGOMERY」TOM CHRISTENSEN「OR NOT」やGARY SMULYANの作品で知ったという「THANKS A LOT」アンドレ・プレヴィンのボサノバナンバー「TWO FOR THE SEESAW」、ビリー・ストレイホーンの「LE SCARE SUPREME」など渋い曲、御馴染みの「SWEEY AND LOVELY」「CRAZY HE CALLS ME」「AUTUMN NOCTURNE」などがいいバランスで収録されている。 これは、このカルテットのピアニスト兼プロデューサーLEE BLOOMを評価すべきでしょう。 ステインは難しい事は何もしていない、只自分の感じたままを実直に、思いのたけをサックスに息を吹き込んで表現しているだけだ。 それが、どうしてこうもストレートにこちらに伝わってくるのだろう? ジャズの歴史を一緒に歩んできた、まさに「あの頃」を経験したミュージシャンでしか持っていない雰囲気をこの人も持ち合わせている。 単に「年輪」という言葉だけではかたずけられない何か・・・ 私のベスト曲は8曲目「TWO FOR THE SEESAW」。 ハリー・アレンの録音も結構だが、こんな現役バリバリの老ミュージシャンのレコーディングも企画してくれぃ!日本のレコード会社。 メンバーはHAL STEIN (TS)LEE BLOOM(P)JOHN WIITALA(B)DANNY SPENCER(DS) 録音は2005年1月31日、5月1日 CA
前作のバカラック集が大好評だったRIGMOR GUSTAFSSONの最新作で、今回はミッシェル・ルグラン集です。 バカラック、ルグラン、ジョビンの目が無い私としては買わずに、そして仕入れずにはおれない一作です。 ゲストにNILS LINDGRENのボントロやMAGNUS LINDGRENのテナー、TINO DERADOのアコーディオンを効果的にフューチャーした音作りは、ジャズとポップスのテイストが絶妙なバランスで配分された聴きやすい一作となっている。 RIGMORの北欧の空気が感じられる、ほのぼのとしたスローライフの雰囲気ながら凛とした強い意志も感じられる佇まいも、健在ながら何と言ってもルグランの楽曲の素晴らしさが一等賞。 ルグランの美曲を、リーグモルは気負う事なしにナチュラルに唄い綴っていく。 バックのサウンドは、プロフェッショナルな仕事がなされていて、様々なシチェーションにおいて使用可能な許容範囲の広い聴きかたが可能だと思います。 朝の通勤時間に、午後のティータイムに、夕暮れ時の1人の時間に、ナイトキャップのおともに・・・ リーグモルのマイナスイオンを含んだ爽やかな歌声が優しく包み込んでくれるだろう。 「The Summer Knows」 「 Windmills Of Your Mind 」「How Do You Keep The Music Playing 」 「 Once Upon A Summertime 」「 Where’s The Love 」「 Watch What Happens 」「What Are You Doing The Rest Of Your Life 」「You Must Believe In Spring 」など有名曲をバッチリ。 「One At A Time 」っていい曲も発見できたし、万人向けのいいアルバムです。 メンバーはRimor Gustafsson(vo) Jonas Ostholm (p,Hammond B3)Christian Spering (b)Johan Lofcrantz Ramsay (ds,per)Daniel Tilling (p,Wurlitzer) Thobias Gabrielsson (Fender b)Martin Hoper(b)Jonas Holgersson(ds)GUEST:Tino Derado (accor,p)Magnum Coltrane Price (vo)Magnus Lindgren(ts,bs)Nils Landgren(tb) 録音は2005年10月 STOCKHOLM