NYの黒人ピアニストCHRIS ROBINSONの2000年作品。 この作品もショップに入荷するはずだったのですが、今私の聴いている一枚しか手元にありません。 クリスは現在シンガポールに住んでいて、再入荷に暫らくかかるか、2000年の自主制作ということもあり、ディーラーのもとに入荷しない可能性もあるので、やきもきしています。 ジャケットを見ると、結構いい歳なのかなぁと思っていたのだけど、バイオグラフィーを確認しようと彼のHPを訪れるドレッドヘアーで意外に若々しい風貌なのに驚く。 ハーレム生まれのハーレム育ちで、教会やローカルなジャズバンドが修行の場だったようで、現場での実演から鍛え上げられたプレイは最近のピアニストにはない骨太なものを感じる。 まるでハーマン・フォスターやハロルド・ハリスのような愛すべきB級ピアニストのような面持ちがあるのだ。 新しいことは、ほとんど演っておらず、ひたすらグルービーにピアノで唄うことに専念するクリス。 そんな訳で決して器用といえるタイプのピアニストではないけど、力強さと楽しさが伝わってくる愛すべき21世紀のB級ピアニストだと思います。 ベーシストのロンカーぶりには笑ってしまいます。 演奏ナンバーは、 1. Nostalgia In Times Square 2. Yesterdays 3. Scrapple From The Apple 4. Rhythm-A-Ning 5. 20% Blues 6. The Days Of Wine And Roses 7. Bye Bye Blackbird メンバーはCHRIS ROBINSON(P)WILLIAM GATHRIGHT(B)DARRYL ERYIN(DS) 2001年作品
何故売れるのか、聴いてみて、直ぐに理由が分かった。 心弾む演奏ってこんな演奏のことを言うのだろう。 JAMES PEARSONのピアノを聴いていると、身も心も軽やかになってくる。 スインギーで淀みの無いキーワークは、何の迷いもなく、楽曲のど真ん中をついた剛直球であり、聴いているこちらの気分も晴々してくるという仕掛け。 筋金入りのジャズファンには、そうだなぁ、エディー・トンプソンの「少女」を思い浮かべてもらえば、一番分かりやすい喩えになるかな? 同じ少女のジャケットでも、ジェイムズ盤のほうが、あどけなさの残る少女のフォトが使われているけど、演奏内容はエディー盤に勝るとも劣らぬ出来映えなのを、 保証いたします。 いやぁー、これは本当に素晴らしい作品に出合った。 選曲もGOOD!「THE BEST THINGS IN LIFE ARE FREE」「LONDON BY NIGHT」「GUYS AND DOLLS」や滅多に耳にしない「THE IMPOSSIBLE DREAM」(ソロ)など通を唸らせる心憎いセレクト、オリジナルにエリントンとハンコックも1曲づつ。
その点、この作品は安心して聴いてもらえると思う。 1997年にNYに渡ってピアノのを学び、そのまま活躍している後藤のピアノは叩き上げの骨太さがあるのだ。 Bruce Barth、Andy Ezrin、Mike Longoらにピアノのレッスンを受け、ベニー・パウエルのバンドで活躍、様々な著名ミュージシャンと共演し、Blue Note、Birdland、the Lenox Lounge、 the Jazz Gallery、 Kitano、 CBGB'sなどのNYの有名ジャズクラブに出演経験のある彼女は、ネイティブスピーカーなみのジャズ言語で喋れる(演奏できる)才能の持ち主。
これは、最初から今年発売されたボーカルアルバムの中で1,2を争う素晴らしい出来だと断言してしまおう。 アン・フィリップス(彼女は健在)の再来と言ったらよいだろうか? 再来という言い方よりアルバムから受けるイメージがとても良く似ているのです。 LAURA TAYLORが唄いだすと、たちまち辺りの景色は淡いブルーに包まれる。 何ともいえない寂寥感が心地良いのである。 ジャズ度は昔のアン・フィリップスより強く、涼感漂うボイスの中に芯の強さも感じさせ、アルバムを通してだれることがない。 素晴らしいトリオをバックにしても、全く物怖じせず堂々たる歌いっぷりの良さは、たいしたものだ。 「BUT NOT FOR ME」「YOU'RE MY THRILL」「MY FUNNY VALENTINE」「JUST FRIENDS」「GOHOST OF A CHANCE」「I FALL IN LOVE TOO EASILY」「LET'S GET LOST」「HE WAS TOO GOOD TO ME」 チェット・ベイカーゆかりのナンバー中心で構成されているが、彼女のオリジナル「SPELLBOUND」とスティーブ・キューンの「SPEAK OF LOVE」も中々の佳曲。 見事にチェットの音楽が持っていたコンセプトを表現していてもう一度言うがこれは、素晴らしい。 大手の会社が契約してリリースしない限り、将来の幻盤になるのは、間違いないので確実に入手されたし。 スティーブ・キューンのファンの方ももちろん要チェックなのは言うでもありません。 メンバーはSTEVE KUHN(P)EDDIE GOMEZ(B)LEWIS NASH(DS) 2006年作品
1. A Flower is a Lovesome Thing 2. A Time for Love 3. So In Love 4. Never Let Me Go 5. Daydream 6. Virgo 7. How Insensitive 8. Moon and Sand 9. Round Midnight 10. I've Never Been in Love Before 11. Skylark 12. I Remember Clifford