このアルバムはそんな田中の永年の夢が叶った一作。 エルビン・ジョーンズ(DS)CECIL McBEE(B)SONNY FORTUNE(TS,FL) 我々が観たライブの約10年後の1990年12月、NYで録音された。 ピアノトリオでBEAUTIFUL LOVE,YOU DON‘T WHAT LOVE IS,SOULTRNE, STELLA BY STAR LIGHT ソニー・フォーチュンがI WAS TOO YOUNG, MY DREAM COME TRUE TO E.J. WHEN I WAS AT ASO-MOUNTAINの3曲に参加。 ピアノトリオの素晴らしさは言うまでもないが、ソニー・フォーチュンのワイルドなテナーがなかなかアルバムのチェンジ・オブ・ペース的な役割になっていてとても良い。この人アルトよりテナーのほうが、絶対むいていると思う。 アルトは確かに饒舌だが、結局なにが言いたかったの?というのに対し、テナープレイはワイルドで無骨だが、説得力がありこちらのハートにダイレクトに響いてくるからだ。 86年だったか、エルビン・ジョーンズのクインテットで広島のチチヤス・オール・ナイト・ジャズ・フェスティバルでもテナープレイが印象に残っている。 印象といえばバックステージで虚無僧のように出番直前まで一生懸命フルートの練習をしていたのを目撃した。きっと真面目な人なのだろう。