パラグアイ。


初めてパラグアイに行った時、パラグアイ人の親切に感動した。
それは、あの時出会ったパラグアイ人だけが良い人だった、って訳では無かった。
あれから8ヵ月後、またパラグアイを訪れて、また感動させられた。

パラグアイを1ヵ月半旅してても、よほど人気が無いんだろう、他の旅人に出会う事は無かった。
その後、パラグアイ良いよ!って他の国で会った旅人に勧めても、誰もが『パラグアイ?珍しい所に行くね。』『パラグアイ??普通行かないでしょ、だって何にも無いじゃん。』『パラグアイ??そんなの素通りだよ。乗り継ぎで1泊しただけ。』『親切にしてもらえたのは女の子だからだよ。』と、そう言われるばかりだった。

でも、私が涙が出る程親切にしてもらったのはエロ心たんまりなおじさんじゃなくて、ほとんどがおばさんだった。
おじさんもいたけど、家族に紹介してくれて、家族全員で私をもてなしてくれた。

適当な国だけど、その適当さもまた心地よい部分があった。
貧しい国、汚職率の酷い国で、その適当な部分を目の当たりにした時、こんなんパラグアイが伸びる訳ないじゃーーん!!って思ったりしたけど、なんだかパラグアイの時間の流れに合わせたら、それでも良いんじゃないかって気がした。
今のパラグアイは貧しいけれども素敵な国民性の、素敵な国だと思う。
特に観光する所は無いけど、パラグアイ人が、その国民性に触れる事が、観光の価値のあるものだと思う。


~~~~ イグアス ~~~~

イグアスの滝の拠点・シウダー・デル・エステに入った。
相変わらず蒸し暑い。

エステのターミナルで、その後良い友達となる、一人の男性が声をかけて来た。
その時私は、その人をターミナルに沢山いる両替を仕事にしてる人だと思った。
たどたどしい日本語で話し掛けてきたので、余計に観光客相手のぼったくりの人だと思って、良いよ、間に合ってるから。って気持ちで対応した。でも、彼はそうじゃなかった。
彼は覚えたての日本語をただ話したいらしく、日本人の私と純粋に友達になりたかったらしい。それはその後の付き合いでわかった事だけど。

ちなみにこうゆう流れで話すとパラグアイ人の良い話かと思うだろうけど、彼は韓国系のブラジル人でした。
彼は私の後にアスンシオンに入るそう。先に入る私に、アスンシオンのターミナルに着いたら彼の友達を迎えに行かせるから電話して、と言われた。
そのまま別れ、私は日本人コロニアルの街、シウダーイグアスに向かった。


シウダーイグアス。
バスを降りて街に入って行き、とりあえず日本人会館を目指す。
きっと宿を紹介してくれたり、良くしてくれるはず。


続く。


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