Greeting Cards from.....

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October 18, 2025
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カテゴリ: スポーツ
「虚空の人〜清原和博を巡る旅〜」の著者、鈴木忠平さんが丁寧に清原さんからの聴き取りを重ね、独白の一冊にまとめ上げた。

清原が子どもの頃からの記憶をたどる中で、所々にバッティングに触れている部分があって、それは本書の本筋ではないとは知りつつも「そうなんだ、意外…」と感じるところが多く、興味深かった。



例えば…
①ゾーンの四隅を打てるバッターなんかいないのに、そこを完璧に打てるようになっていきたいと思うようになっていった。

②1打席目はカーブが全然見えなかった。だから2打席目はとにかくストレートを打つしかないと思って振ったところにボールがちょうどきて二塁打になった。

③左足をツーステップしてタイミングを取り、一度右足に乗せた体重を、そこから強く踏み込んだ左足で受け止める。そうすることでバットのヘッドが走って、ボールに力が伝わる。左足にかかる負荷が大きければ、大きいほどボールは遠くに飛んでいく。

①について、僕は現役時代、大半の野球部員と同じようにアウトローを強く打てるバッターになりたいと思っていて、四隅も打てるようになりたいと思うことが当然だと思っていた。目からウロコの一文だった。

②について、これは清原自身の高校1年生時代を振り返っての言葉。相手チームから見て、清原選手が内心こんなことを考えているようには見えなかったと思う。才能もパワーもケタ違いの選手が、自分たちとさほど変わらないことを打席で考えていたことが意外で面白かった。

③について、清原選手がツーステップしている記憶がなく、改めて動画を見てみると、確かにしていた。ステップというよりは、クッ、クッ、と左足の踵で2回リズムを取っているように見えた。「強く踏み込んだ左足」についても、映像ではそれほどはっきりとしたものではなかった。流れの中で一瞬左ひざに物凄い力がかかっている、ということなのだろう。知らずに表面的に真似をしている選手がたくさんいそうな気がした。


今からでも、全国の野球少年たちに清原選手が持っているものを少しでも多く伝授していってもらえることを心から願っている。





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Last updated  October 18, 2025 12:00:13 AM
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