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代表的な一冊、 『英文法解説- 江川泰一郎』
も文法書の中の名著と言われ、私も時々参考にします。他にも十数冊は持っていますが、例えば江川先生のものなどはやや専門的で問題数も多く、英文科を目指す方ならともかく、一般の受験生には薦めかねます。
また、以前 『 コンプリート高校総合英語
』 や 『 Forest
』 をご紹介しました。これらは逆に高校生には大変使いやすいのですが、入試での最高レベルの踏み込んだ理解をしたい時にはやや物足りない。事典として引くのか、参考書として読んでいくのかきわどいところです。
本書にはそれらより詳しい解説が載っています。900ページ近い分量ですから、私のような文法大好き人間ならともかく、受験生は最初から読んでいくのではなく、わからない文法が出てきたら引く。すなわち文法事典ですね。
こういう本を使うときの問題は、ある程度学習者に文法知識がないと、該当する箇所にすらたどり着けないという点です。そういう意味では索引がこの種の本ではある意味生命線ですが、本書は非常によくできています。語句索引も充実しています。
そもそも引きやすいことをコンセプトに作られており、索引だけで50ページを越えています。
文法事典の良し悪しは、内容だけでは決まりません。あいうえお順の辞典とは違い、事典とはいえ参考書ですから、使う側の学力次第という面があります。どれを選ぶか迷ったら、引き比べをすることです。
例えば、自分は "関係副詞" というのがわからない。そうなったら実際に図書館や本屋さんへ行って、それぞれの文法書を引いて、もっとも引きやすいもの、解説がわかりやすいものを選べば良いわけです。ただし、少なくとも5つくらいは項目を比べて下さい。
"仮定法現在" とか "叙述用法" "決定詞" といった少し高度な文法用語で引いてみたり、 should とか the という語句索引で使いやすいものはどれか探してみたり、"副詞" や "so~that" という基本事項で比較することをぜひお勧めします。
さらに練習問題がたくさん付いていたほうが良いのか、いらないのか、そういったチェックポイントは人によって異なります。問題より例文の量や質とその解説も比べられます。難しすぎると思ったら敬遠してください。
受験生は志が高いので、たいてい難しそうなものを選ぶのですが、受験後も使うというくらいの覚悟なくして買ってしまうと宝の持ち腐れで、無理に使えば混乱するだけです。勉強はとにかく積み上げですから、難しそうなものは、次に買えば良いと割り切ることです。
また受験生の心理として "この一冊さえあれば" という気持ちを持ちたがるのですが、それを抑え、何冊か揃っていても良いくらいの気持ちで選ぶこと。それがこういう本を選ぶ時のポイントです。
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