クラシック音楽は素敵だ!!

クラシック音楽は素敵だ!!

12月のお勧め盤(2004年まとめ)




 まずはプーランクのピアノ協奏曲集。フランス近代の優雅な作曲家、プーランクのピアノ協奏曲が三曲納められている。演奏・録音共に美しい仕上がり。フランス音楽好きにはたまらない一品でしょう。
Poulanc
朝の歌~プーランク:ピアノ協奏曲集
RCA BVCC-31078 2854円



 20世紀イギリスの作曲家ブリッジを知る人は少ないが、この交響組曲「海」と交響詩「夏」は非常に聴きやすく、分かり易い曲だ。さすがナクソス!
Bridge
ブリッジ:交響組曲「海」・狂詩曲「春の始まり」
NAXOS 8.557167  890円



 「炎のコバケン」の面目躍如、パワーみなぎる「復活」の登場。録音もすこぶる優秀、この曲の入門に最適。
Mahler2Koba
マーラー:交響曲第2番「復活」
EXTON OVCL-00178  3500円



 忘れられた作曲家、ヨーゼフ・マルクス。ピアノ協奏曲意外にも素晴らしい曲がたくさんある。今年もASVレーベルから作品集が出た。嬉しい限り。
MarxSinfonia
マルクス:管弦楽曲集
ASV CD DCA1158   2520円



 ピアソラのバンドネオン協奏曲を初めて聴いたが、さすがにクラシック作曲家を目指したことがあるだけに、オケとのバランスも抜群。この表紙の写真も艶めかしくていいなあ。
Piazzolla
ピアソラ:「天使のミロンガ」&バンドネオン協奏曲
KING HMC-901595 2250円



 全く無名のポルトガル人作曲家、ボムテンポ。ベートーヴェンと同時代人で、古典的で流麗な作風。まだまだ知らない作曲家はずいぶんといるものだ。
Bomtempo
ボムテンポ:交響曲第1番・第2番
NAXOS 8.557163    890円



 戦前の日本人作曲家といえば、山田耕筰や貴志康一、諸井三郎らに代表される「親ドイツ派」が有名だが、それに対し菅原明朗を代表とする「親フランス派」の音楽もあったのだ!その独特の音楽を納めた素晴らしいアルバムに出会えたことに感謝。
菅原交響楽
菅原明朗とその周辺
アルケミスタレコーズ  ALQ0007  2800円



 ベートーヴェンの第九を、リストがピアノ演奏用に編曲した作品。一聴してその素晴らしさに脱帽。曲の構造がくっきりと浮かび上がり、ピアノのシチェルバコフの腕も凄い!
Liszt
リスト~ベートーヴェン第九ピアノ演奏編曲版
NAXOS 8.557366  980円



 シューベルトのアヴェ・マリアやドビュッシーの亜麻色の髪の乙女、ブラームスの子守歌・・・美しくゆったりとした音楽を集めてピアノの繊細な調べで聴かせてくれる、素晴らしいアルバム。静かな夜にぴったり。
Pianissimo
ピアニシモ  田部京子(ピアノ)
コロムビア  COCO-83762 3000円



 そしてやっぱり忘れてはならないのがこのアルバム。マの美しいチェロの調べに心ゆくまで酔うことが出来る素晴らしい作品集。「ニューシネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」「ミッション」。モリコーネの音楽は、どうしてこうも日本人の心情を揺さぶるのだろうか・・・
Morricone
ヨーヨー・マ/プレイズ・エンニオ・モリコーネ
SONY SICC-199 2520円



 最後の一枚。イギリス音楽の至宝、ディーリアスのアルバムは毎年数多く出ていると思うし、私も大好きだが、今年購入したのはのこの一枚のみ。ナクソスだから演奏の質は正直あまり期待していなかったのだが、それは見事に裏切られた。美しき詩情、楽曲に対する演奏者の慈しみがしっとりと伝わってくる素晴らしい演奏だ。音質も抜群。
ディーリアス
ディーリアス管弦楽曲集:「春初めてのかっこうを聞いて」
NAXOS  8.557143   980円



 もう一枚だけ追加。今年はフルヴェンの没後50周年ということで旧録のリマスター盤が随分出たが、その頂点がこの「ウラニアのエロイカ」だろう。1944年12月19日の録音で、戦後占領軍によって持ち去られ、当初はフルヴェンの許諾なしで米ウラニア社から発売されたため「ウラニアのエロイカ」の名前が付いた、「エロイカ」演奏史上空前絶後の名演。
 すでに数種類(数十種類?)の復刻盤が出ているが、いずれもノイズやピッチの問題が指摘されていた。今回「CDの鬼」として名高い評論家の平林直哉氏が状態の良いウラニア社LPから復刻し、ピッチにも徹底的にこだわって制作しただけあって、もうこれ以上は望めないほどの素晴らしい音質で甦った。気宇壮大、戦時下の緊張が生んだ、一期一会の名演を是非聴いてみていただきたい。
Urania
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
フルトヴェングラー指揮:ウイーン・フィル
グランドスラム  GC-2005 2500円


 ということで、今年は例年以上に交響曲以外のアルバムを聴いていたようだ。「知られざる交響曲」の鉱脈を10年かけてあらかた掘り尽くしてしまったのと、有名交響曲でも聴きたい指揮者がめっきり減ってしまったことが要因だと思う。
 来年はどんなアルバムに出会えるだろうか。



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