雨がしずかに降る日には

人間関係をらくにするポイント




1)自分を好きになる
 「私が悪い」からスタートすると、どんどんつらくなり、閉じこもってしまいます。そして現実や相手が見えにくくなって、人間関係もこじれやすくなりがちです。まず自分を認めて、好きになりましょう。自分のことなのですから、いいところも、たくさん見つけられるはずです。


2)自分とは違う相手を認める
人間関係がこじれると、自分を責めたり、相手のせいにしたくなりますが、悪者探しをしていても問題は解決しません。まず、相手の気持ちや考えは自分とは違うのだということを理解して、相手の欠点を責めるのはやめて、その人のよいところに目を向けてみましょう。


3)いつも具体的に考える
 「自分はだめな人間だ」「あいつはひどいやつだ」と、人間性のような大きなことを持ち出さず、いま困っていること、食い違っている点、修正できることなどについて、いつも具代的に考えることから、解決策も見えてきます。


4)百点満点はない
 お互い人間同士なのですから、人間関係にパーフェクトということはまずあり得ません。「いつもわかりあっていたい」「なんでもわかってほしい」という気持ちが強すぎると、かえってつらくなってしまいます。ぶつかったり、すれ違ったりすることもあるし、そこからまた相手や自分の新しい一面が見つかることもあります。


5)食い違ってもいい
 みんなで同じ気持ちや考えでいたい、意見が対立しないようにと、自分の気持ちを抑え込んでしまう人もいますが、むりをしていると結局つらくなってしまいます。少しくらいの食い違いがあってもいいのです。違うところがあるから、一緒にいて面白いのです。


6)いいにくいこともいう
 だまっていてはなにも伝わらないし、何も変わりません。「こんなことを言ったら相手にわるい」と引っ込んでしまわずに、どうやったら相手を傷つけずに伝えられるかを考えてみましょう。他の人から間接的に伝えてもらうという方法もあります。言わずに済ませるのではなく、伝え方の工夫を考えることが大切です。


7)ことばだけじゃない
 コミュニケーションは言葉だけではありません。黙って一緒に時間を過ごしたり、ちょっとした表情で伝わることもあります。「うん」「はい」という単純な相づちでも、声の高さや強さ、調子やメリハリでずいぶん感じ方や受け取り方が違ってきます。


8)頭をやわらかくする
 人間関係がこじれるときには、自分の思い込みが影響していることがよくあります。「あのひとはもう私を嫌いになったんだ」と決め付けると、あとは自分が嫌になったり相手を責めたりするばかりです。そう思うのにはどんな根拠があるのか、証拠があるのかと、自分に質問してみることが役に立ちます。


9)いつものやり方をやめてみる
 だれでもいろいろな「自分流」のやり方、見方を持っています。慣れた方法があるのはなにかと便利ですが、なにかめんどうが起きたり、気持ちが追い詰められてくると、そういう自分流にこだわりすぎて、ますます相手やまわりが見えなくなってしまいます。とりあえず頭の中だけでも、「いつものやりかた」をやめて別の方法を試してみると、新しい視点が見つかるかもしれません。


10)「困る」を活用する
 人間関係のトラブルは、たしかに「困る」ものです。でも、「困る」のをひとつずつ解決していけば、相手のことがもっとわかります。隠れた問題が見つかったり、次に進むヒントにもなります。相手も自分もだいじにしながら、気持ちを長くしてつきあっていけば、「困る」ことを通して、より豊かな人間関係がつくられていきます。


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