あそびや!

あそびや!

先行体験を大切にしよう!



子どもが育つ過程で、私が大切だと思うことのひとつに『先行体験』があります。
テレビやビデオ、絵本や図鑑など机上の知識とは全く異なる学びがあると思っています。

テレビを見ていたら、世界中の国へ行けるし、各地の文化を知ることができます。
普段は見ることが出来ない植物や動物を見ることだって出来ます。
図鑑には、世界中探してもなかなか見つからないような貴重な生き物の写真が載っているかも知れません。
色々な国の文化にも触れることができるでしょう。

もちろん、それはそれで大切なことです。
世界中を歩いて見て回ることはできないし、見て歩けたとしても手に触れられるものは限られています。

けれど、身近な場所で、身近なもので、実際に触れたり体験できることまで、テレビや本で知ったつもりになることはありません。

映像や画像では、伝わってこないことが必ずあるはずです。

私が、教室でワークショップを大切にしているもその思いが強いからなんですね。

我が家の子育てにおいても、もちろん同じです。
小さいときから、いろいろな場所に連れていき、色々な体験をするようにしてきました。

6年生になった今では、塾や習い事など忙しくて家族で出かける機会も随分減ってしまいましたが、昨日は久しぶりに親子3人でコンサートに出かけました。

京都文化博物館 の別館ホールで行われた 『クラリネットとピアノによるデュオコンサート』 です。
イタリアの世界的なクラリネット奏者インチェンツォ氏を迎えてのコンサートでした。

小さなコンサートだったので最前列で、生の演奏に触れることが出来ました。
はじめて聴くソロのクラシック演奏は、心地よく、娘も途中こっくり船こぐ瞬間もありましたが、演奏に聴き入っていました。

また、演奏だけでなく、インチェンツォさんはお話もたくさんしてくださったので、生のイタリア語と通訳さんのやり取りを見るのも初めての体験でした。

帰りの車の中で、娘が小さかった頃に、茂山一派による狂言を見に行ったときの話になりました。
多分、幼稚園に通っていた頃のことだったと思いますが、娘は何一つ覚えていませんでした。

でも、それでもいいのです。
そのとき、そのとき、本物に触れ、見聞きすることが大切なのであって、記憶に留めておくことが大切なわけではないのだと思います。
頭に刻まれるのではなく、身体の奥深くに刻まれるのだろうと私は思っています。

私が、ブログで紹介している遊びも同じです。
今、やったことは何年かたったら忘れているかも知れません。でも、それでいいのだと思います。
自分の目で見て、自分の手でやってみることが大切。
まずは体験してみることが、子ども時代に大事なんだと思います。

どうぞ、いろいろな遊びにチャレンジしてみてくださいね。


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