本を読めば『道は開ける』

本を読めば『道は開ける』

後編



あらすじ:私の知り合いの韓国人女性は、新聞社に勤めていたころノイローゼになり、2度の「自殺未遂神秘体験」の後、会社を辞め韓国中をめぐる旅にでる。

そこで様々なスピリチュアル体験を経験し、やがて自分の「天職」が何なのかわかるようになってきた。

「実はだいぶ前に私はある夢を見たんですね。それも不思議な夢で、今でもはっきりと覚えているんです。

ある夜、私が寝ていたら、私のガイドというのでしょうか、天使のような存在がやってきて、私の魂だけを連れて上に上に昇っていくんです。

寝ている私自身を見ることができたんで、いわゆる
体内離脱というものですね。

そしてそのガイドは私を連れて成層圏をつき抜け、私は宇宙空間にまでやってきました。そして私は宇宙からこの地球を見ていました。

地球は、青く素晴らしく美しかったのですが、陸地の所は、日本や韓国や中国などの東アジアだけが非常にはっきり見えるんですね。

不思議に思って見ていると、ガイドは私に言ったんです。

「あなたは、この東アジアのために活動しなさい」と。

そして、私は目を覚ましたんです。この夢を見た当初は、この夢の意味がまるでわかりませんでした。

私は韓国放浪中、様々な神秘体験を経験し、それに振り回されていたのですが、だんだんと自分自身の不思議な能力(過去世が見える、植物と会話できる、チャネリング)をコントロールをできるようになってきた時に、先ほどの夢を思い出したのです。

そして、わかったのです! 自分のやるべきことが! 

そして、もう少し深く理解するために私は瞑想を始めたのです。様々な瞑想を試みたのですが、中でも一番私にあったのがヴィバッサナー瞑想です。

瞑想しながら自分の心の細部を見つめていくことができるのです。千京さんもやってみるといいですよ」

確かその瞑想法は、以前話題になったことがあった気がする。
京都かどこかで2泊3日で瞑想の会をやっていた。
知り合いが参加するとかしないとか。

私自身は瞑想をあまりやらない。
滝行だとか、マラソンとか登山、などダイレクトに
身体にくる方が自分に向いている気がしていたからだ。

「そうですね。機会があれば私も参加してみます」

取り合えず私はそのようなことを答えた。
彼女の話はさらに続く。

「瞑想を続けたことで、私ははっきりわかりました。私は東アジアの人たちのために活動していこうと。とりあえずは日本と韓国の人たちがお互い協力できるようになるためのサポート役になろうと。

私は、これからの未来は明るいと思っています。しかも世界を引っ張っていくのは、日本や韓国や中国だと思っています。

今はまだそれぞれの国はいろいろな問題があって仲がよくない部分もあるのだけれど、この3つの国がお互い協力できるようになっていくと思っています。

私はとりあえず今は、日本と韓国の必要としている企業同士をくっつける仕事をしていますが、ゆくゆくは、東アジアの人々の中から世界をリードする人を育てるシステム作りを作っていきたい。

そして、そんな私の夢を実現するのに必要な人々と
出会いつつあります。

最近は自分がこうしたい、と思うことは何でもかなうようになってきたのです。

思ったことがどんどん実現していくのです。

今日も東アジア関係のコンサルタントの人の講演会に
行ったのですが、次につながる出会いがありました。

今はちょうど種をまいている段階ですね。やがてその実が結ばれる日が来るでしょう。

日本はものすごくやさしい感じがします。
韓国や中国にはないやさしさです。日本は東アジアの国の
お父さん、お母さんのような役割ではないでしょうか。

韓国は外に向かって出て行くというイメージでしょうか。
中国は東アジア全体を守る壁という感じがします。

未来は素晴らしいと思います」

彼女のその件についての話は終わった。
なかなか興味深かったし、面白かった。

さてこの話のタイトルは

「精神世界」的な話

としたのだが、「精神世界」というところではよく

「チャネリングや過去世が重要なのではなく、そこから受けるメッセージを大事にしろ」

などと言う。私は、

「何をいっているんだ。自分は現象の方に興味があるんだ。現象がウソだったらそれはペテンではないか」

と思っていたし、今も思っている。

ただ、丁度韓国のその女性からその話を聞いたときに、その話とは直接的なつながりのあるところではなくて「そうなんだ」と救われた部分があったのだ。

メッセージに自分の問題を救う意味があったという意味で
この話を「精神世界」的な話としたのであった。


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