なんという 欠落感

なんという 欠落感

お別れ


君はいつものように僕に声をかけてきた。
「・・・・。」
僕はいつものように君の目を見るだけだった。
君は、いつもなら「なによぉ~。」などと悪態をつくのに今日は違った。
何も言わず僕の目を見つめ返し今にも泣きだしそうな笑顔をみせて自分の席へついた。
「?」僕は不思議に思ったがそれ以上は何も考えずに自分も席についた。
授業が終わり、今日もやっと1日が終わった。

次の日、学校に君の姿はなかった。
先生にきくと引っ越したらしい。
そうだったのか・・・。それであんな・・・
「おはよっ」って答えてやれなくて悪かったな。
そんな泣きそうな笑顔でお別れするなよ……


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