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戦略YOSHIKI
ART OF LIFE YOSHIKI+市川哲史より
戦略YOSHIKI
I: インタビュー側のコメント
Y: YOSHIKIさんのコメント
I:『JEALOUSY』のレコーディングすら物理的に削らなければ間に合わなかったリリース日なんだから、当然事前のプロモーションなんか一切できるはずもない。
そこで戦略YOSHIKIはどのようなことを企画実行したのかと。
Y:まぁ実際、本物のYOSHIKIが何故、レコード会社からの無理な発売日に曲を落としてまで妥協したかというと、やっぱり凄い不安を感じてたんではないか、と。
日本のシーンの速いサイクルの中でこれだけ無謀なレコーディング期間(※LA滞在だけで6ヶ月強、表舞台から姿を消した 期間は1年1ヶ月にも及ぶ)は命取りにならないか、それは常に焦ってたと。
まぁ本人不在のフィルムギグをやったり、その好反響で少し安心できたんだけど、結局俺が倒れたことで更にレコーディングが延びる羽目になって、また帰国までかなり空いちゃう。
で、帰国1ヶ月前に現地記者会見を俺が企画したんですよ。
媒体関係にはずーっと情報を与えてなかったでしょ。本当言うとやっぱり、純粋YOSHIKIはレコーディングを集中してやりたい。
けれどもヤバイと。だから彼を説得して『一日でもいいから記者会見の場を設けよう』と。
あとまぁ某雑誌に10ページ広告を出してくれとか戦略YOSHIKIが考えた。
とりあえずファンに姿を見せる前に、ああいうことやると業界が騒ぐでしょ?そういうのをまず、『Xが帰ってくるんだぞ』的な前兆としてやりたかったの。
I:しかし帰国後のメディア展開はすさまじかったですな。
Y:発売前の露出は結局TVスポットと市川さんとこ含めて音楽雑誌2誌しかなくて。だから紙媒体は全部発売後になっちゃうんだけど、やれるだけやろうと。
選んではいるけど、基本的に何でも対応しちゃうつもりだったんで。
I:それは今から思えばさっきの危機感の裏返しなわけだ。
Y:本当に危機感あったから。あったからレコード会社にも最大級のプロモーション展開を約束させてたし・・・それが無理なスケジュールを飲む条件だったから・・・
でも帰国してみたら、実際その体制が確立してなかったんで、もうほとんど自主的に組みましたよ。
自分で選んで、どういう雑誌が取材したいと来てるんだ?誰に話が訊きたいと来てるのか?例えば俺に来てても日数足りないから誰かに回してくれ、とか。
とりあえず5人が集まるのは能率の悪さがあるんで、各々個人で取材を受けようかと。
もう時間がなかったから。
I:それに関して言えば、5人のバンドであるにも関わらず、全員の集合写真がプロモーション用のアーティスト写真すら無くて。
雑誌はおろかレコードジャケットにも無くて。私は意図的に撮影しなかったように思えたんだけれども。
Y:そう。結構意図的なものもあって。戦略YOSHIKIで喋ると戦略が全部見えちゃうなぁ。
I:そういう本なんだよ、これは。(笑)
Y:完全な俺じゃないからいいか(笑)。集合写真って面白くないと思う。偶然はまれば凄いけど、なかなかはまらない。個人の古生が様々なんだから。じゃあ分ければいいんじゃないかと。
まぁアーティストも自分で危機感を感じたら考えるべきなんだろうけど、俺たちは逆に『俺たちを潰すぐらいのプロモーションをしてほし い』って会社に言ってるのね。
そこで潰れるか潰れないかはアーティスト自身の問題であって、俺たちはずっと『これ以上してほしいのに』と望んでたんだけど。
いつもそこには到達しなかったことが多かったっていうか。
過剰プロモーション受け付けます、アーティストを潰す気でプロモーションしてくれ、それで潰れるか潰れないかは俺たち自身の力だから、実際それは証明できたんじゃないかなぁ。
I:おお、不遜な発言をしております。
しかしよーく考えてみると『JEALOUSY』は大変な騒動で純粋YOSHIKIはその屈辱を思い出して涙まで流してたんだけれども、戦略YOSHIKIは結果的にこの騒動を上手くプラスに転化させたというか、プロモーションに見事に利用したというか。
Y:しなきゃいけなかったですからねぇ。プラスに変えなかったら、純粋YOSHIKIが黙ってなかったですよ。
売れて結果を出すことが、彼を説得する唯一の材料だったんですから。
I:話題は提供したわ、被害者イメージまで定着したわ、イメージ戦略的にも非常に有効に機能したもんね。よく考えると狡猾な男だけどなぁ、戦略YOSHIKIって。
Y:何か上手くいったんですよね。でも実際、被害者という感覚はありましたよ。なきゃおかしいよね?実際に被害者なんだから。
I:そうした自分の戦略性に自覚的になったのって、そもそもいつ頃からなんですか?
Y:んー・・最近やっとわかったっていうか、前々からわかってたのかもしれないけど、ビジネス的なことを何のためにここまでやらなきゃいけないか?
考えなきゃいけないのか?っていうのをずっと考えてて、最近わかったことはね、『いかに自分が自由に音楽に専念したいか』っていう、例えば、最初の頃は『メジャーだろうがインディーズだろうが、
俺たちは俺たちの音楽を演ってりゃいいんだ!他のことは何も関係ないんだ!』っていう人たちたくさんいるでしょ?
でも実際に2~3年経って売れてくると、『どうしてこんなにお金が入ってこないんだ?』って急に言い始めるでしょ?そこで今度はみんな、頭がどんどんどんどん固くなっていくわけ。
そういうパターンも多いと思うのね、大体。だったら最初から仕組みを知ってた方がいいんじゃないかっていうか、もうそういうことを知ってる上で音楽を自由にやりたいっていう。
必ずトラブるでしょ?事務所にしてもレコード会社にしても。
それはなぜかというと、自分達が知らなさ過ぎるっていう、ミュージシャンの責任もあると思うの。
レコード会社やプロダクションの責任もあるだろうから、どっちが悪いとは言えないと思うんだけど。
だから(仕組みを)知った上で、自由にやっていきたいなっていう気持ちが凄く強い。
I:最近自分の戦略性に意識し始めたということだったけれども、デビュー当時からXって非常に戦略性に富んでたというか、システマチックだったと思うんだけれども。
Y:んー、まずレコード会社(エクスタシーレコード)を自分達で始めたから。
自分達のレコードを作りたいって気持ちになったときに、まず『どうやったらレコードって出来上がるんだろう?』っていう発想から始まって。
レコードっていうのは自分でも作れるのかなと思って、俺は工場に駆け込んだ。レコードを作ってるという工場を探して、1人でね。
そしたら、『いくら出せばレコードを作れるんだ』っていう話になっていろいろ教えてくれたの。
千枚プレスすると何円云々、って書いてある表をくれたのね。で、レコード自体はこの程度の金で作れるんだってことがまずわかったの。
でも『レコードだけじゃだめだ、ジャケットはどうすれば出来るんだ?』ってなって、今度は印刷所に駆け込んで、『いくら出せばジャケットが出来るんだ?』って話になって、やっぱり表みたいなのをくれたのね。
それでもまた疑問に思ったのは『何で綺麗な活字で、クレジットにしてもタイトルにしてもバンド名にしても載っているんだろう?』っていう。
どうすればああいう風になるんだと思って、写植屋というものが存在することに気付いたのね。
で、写植屋に駆け込んだの。というような経緯で勉強して、とりあえず自分達でレコードも作れるっていうことを知って、まぁその前にレコーディングしないといけないけど・・・
レコーディングして写植屋や印刷所やプレス工場に持っていけば形になると。で、今度は『何処に持っていけばいいんだ?』っていうので、雑誌とかでインディーズ取り扱いのレコード店をいっぱい調べたの。
それでおいてくれるっていうところへ持っていってそこから始まった。
本当に、とりあえず始めたっていう感じですね。
I:レーベル設立というよりは、非常に原始人に近い、純粋なノリだよな(笑)レコードができるまでという小学校の社会見学のような・・・
Y:だって謎じゃん(笑)。何もわかんなかったから
I:そもそもどうして自力で作ろうと思ったわけですか?業者とかに頼めば、そんなに手間はかからなかっただろうに。
Y:確かにインディーズレーベルはそのときにはあったけど、『制作費は15万円』とかって言われてもよくわかんなかったの。
で、レコーディング自体にはもっと時間をかけたい、金もかけたいっていうか、レコーディング経験はデモテープ作ったりしてあったから、『5万円だと8チャンネルだ』とかそういう知識はあったからもっとやりたいって。
でも『レコーディングで100万円欲しい』といっても、そんなインディーズレーベルじゃ出ないでしょ?だけど、お金のために妥協するようなレコーディングはしたくなかった。
それでとりあえず自分でなんとかやってみようという発想になったのね。それで全部始めたの。
そしたら上手くいきだしちゃったの。それなりに売れたの。
I:そこで会社に発展した時点で、X以外の若手バンドも抱え始めるわけだよねぇ。
Y:とにかく『VANISHING VISION』を出したいからっていうことが会社化の目的だったから、
最初はそういうつもりは無かったのね。俺はアーティストだからっていう。だけどレディースルームの方から『出してくれ』って言うから『ああ出せるよ』ってシングルか何かを出したの。
『今度アルバム出したい』って言うから出したの、友達だったから。そしたらそれなりに売れて、その時点から少し騒がれ始めて、『出したい』っていう人たちがいろいろやってきて
自分でも彼らに何か協力できるんじゃないかなと思い始めて。それが始まりかな。
I:ビジネスを拡大することによって利益が上がるとか、そういう下世話なことは全く考えてなかった、と。
Y:考えなかった。実際に裁判とかやってた時期もあって。その時期にまた、『ああ、大会社っていうのはこういうシステムなんだって何か目覚めたというか。
結局、アーティストっていうのはレコードを出してもらってる立場なんだっていう。
大きい企業があって、その枠組みの中の下の下のほうで俺たちはゴチャゴチャやってるんだと思ったら悔しくなっちゃって。
ちょうどそのとき、自分の作った音源が某会社に不正にプレスされたわけでしょ?『俺たちは本当に純粋な気持ちで曲を作ってるのに、それをこんなに乱しやがって!』って超怒って。
最初は本当に暴力的に走ろうかともしたんだけど、それじゃ何も太刀打ちできないっていう判断もあったから、じゃあ本当にアーティストの純粋な気持ちを持った上でしっかりしたシステムをやっていきたい、とそこで思って。
だったらがんばろうっていう気になった。
メジャーに行って訪れたのが『何故、俺たちはテレビに出ないんだろう?』っていう。
ツアーもガーッとやって、取材も今まで以上に受けてて。その時にレコード会社の上のほうの人と喋ったのね。
『ロックバンドは最初からテレビに出しちゃダメなんだ。そういうレッテルが貼られちゃうからマイナスイメージだ』って話だったのね。
その時に『いや、全然マイナスじゃないと思う。最初は色モノと捉えられるかもしれないけど、結局は俺たちの音楽を聴いてもらう機会が増えるんだから。
そんなことで潰されるような気持ちだったら、メジャーに入ってない』 って言ったのね。
その時点での話し合いでも『いや、出ないほうがいい』っていうことになって。
で、俺たちがいろんなロックイベントなんかに出てるのを偶然観て、ミュージックステーションのプロデューサーのほうから『番組に出したい』ってオファーが来たのね。
で、『出たい』って言って出たの。そうしたら反響が凄くて。ロックを知らない人の反響も凄くて。あと『何でテメェらが出るんだ!?』っていう反響も、同じ位に凄かったのね。
それでそのとき、『テレビに出る意味っていうのを考えて欲しい。他の音楽と同じ土俵に立たなければ先には進めないんだ。別に媚を売って出たわけじゃないんだ。出たいと思って出たんだ』
ってことを言ったりしたんだけど。
でも実際、テレビ展開してなかったら今のセールスも無かったかもしれないし、ていうか、テレビに限らずメディアは利用すればいいと思ったから。
使われるんだったら全然意味無いけど、利用するべきだと思ったっていうか、使えるメディアは使いまくって。
それに飲まれちゃうようなバンドは、飲まれちゃうようなバンドでしかないと思った。その辺は割り切ってあるから。
I;じゃあメディアの有効な機能自体は、メジャーデビューして改めて思い知ったっていう部分でもあるわけだ。
Y:うん。だけど、特に俺たちなんかみたいなバンドは、半分以上は間違って捉えられてしまう。
自分達の意志と反するところで盛り上がってしまうっていう危険性からは逃れられないけれど、最初からそれは承知の上で。
今でもそれは否定できないと思うのね。Xっていうと『ああ、あれね?』みたいな。本当に好きな人たちは増えてきたかもしれないけど、やっぱりそういう誤解をしてる人は絶対いるし。
でも最終的に・・・5年後か10年後かもしれないけど・・・わかってくれるときが来ると信じてるし、それも契機だなと思ったから。
I:リスク承知ってやつだ。
Y:うん、そう。だからそういう、もし千人のロックファンが観てたとして、
その半分の人が『何だ、色モノバンドがテレビに出てやがる』と思ったとしても、そのロックファン以外の、もう何人でもいいから『テレビ観ていいバンド見つけた、嬉しい』っていう人がいれば
そのぐらいのリスクなんてどうでもいいから。そういう気持ちで出てたから。
あの『JEALOUSY』のパフォーマンスはあれはまたちょっと意味合いが違うんだけど。最初からロサンゼルスにいる時から、『レコード発売時期にジャケットを打ち出したいな』と思ったっていうか。
まぁ、CDが売れるってことはまずジャケットを人々の脳裏に叩きつけることも一つのアイデアだと思ったのね。
実際自分がレコード買いに行ったときに、以前1回どこかで見覚えがあるってだけで『ああ、あれだ』て買うことがあるから
それでジャケットを焼きつけたいと思ったことから始まったのね。
I:それを世間では戦略と呼ぶのだよ。
Y:(笑)そうそうそう。でもでも、その時期に、俺って結構正当に終わるのが嫌な人間で、音楽と関係ないことで何かしたかったっていうか。
音楽に対しての気持ちは本当に正当派なのね。だけど、そういうのを逆に、それでわかったような振りしてるジャーナリストに対して『やっぱりあの人は何考えているのかわからない』
って俺をまた馬鹿にする機会を与えたかったというか(笑)。そういうのをしたかったのね。馬鹿みたいなことをしたかったっていう。
I:(笑)そうした自分の存在の利用の仕方が上手いんだよなぁ。自虐的とも言うけれども。
Y:てゆうか、ノリだからねぇ。例えばいろんな人から『どうしてあんな馬鹿なことしたの?』って言われれば、そう思ってくれれば成功ですよっていう。
実際怪我人出そうで寸前に中止になっちゃって、ファンに対しては本当に本当に申し訳ないし、俺も本当に悔しかったけど。
でもあれは芸術の一部として演りたかったっていうのもある。必ずしも戦略のためだけじゃない。
I:LAから帰って以降の戦略YOSHIKIって、もう徹底的に燃えまくってたからなぁ(笑)
Y:凄かった。自分でも『俺は一体何をやってるんだ?』ってわかんなくなったときがよくあったけど。
I:例えばどういうときに思った?
Y:まず、シングル“スタンディングセックス”のジャケット撮影で、背中に入れ墨描いてずーっと裸になってるとき。
『俺は一体何をやってるんだ?何なんだ俺は』と思って(笑)
だけど『ここで考えちゃダメだ』と思ってね(笑)あと、シングル“セイエニシング”のこれもジャケット撮影のとき。
熱があるのに裸で水に打たれながら、『俺は一体何をやってるんだ?』って(笑)
それで次の日の横浜アリーナのライブ(91.10.24~25)の途中でぶっ倒れちゃったし。
ライブ中止になっちゃったもんねぇ。そういう場面っていっぱいあった。『何故、俺はここでこういうことやってるんだろう?・・・』って(笑)。
とりあえずやってから後悔しろっていう(笑)。
I:アルバムリリース後のシングルカット3連発(SILENTJEALOUSY、STANDING SEX、SAYANYTHING)はプロモーション効果ありましたか。
しかも3枚ともアルバム未収録曲やライブバージョンを必ず配するという入念な企画で
Y:んー、だけど「SILENT JEALOUSY」はあんまり意味が無かったよな
I:第1段シングルはやはり、アルバムリリース前に予告編として出さなきゃ意味無いと思うなぁ。
結局のところ、後追いになっちゃったんだよね?
Y:そうそう。本当はアルバムを出すより前に発表しようとおもってたんだけど。
I:それじゃ確かに苦しい。
Y:うん。だけどまぁ、シングル曲あると無いとではプロモーションとしての意味では天と地の差ぐらい違うじゃない。
で、まぁ・・・・・・まぁ、って感じで(笑)あと、タイアップ取れてたから。取れてたんだけど中止になってるんだよ(笑)
I:やっぱりタイアップが今のレコード業界における戦法として、一番有効であると判断したわけだ?
実際のところ、タイアップものが強いのは事実だもんねぇ。
Y:うん。でもねぇ、ちゃんとアーティストとしてのプライドもあったよ。「SAYANYTHING」とかは作品に自信があったから、結局なっちゃったんだけど。
その主題歌の話が最初来たときに、あっさり断っちゃったの。『刑事ものの主題歌で決まりました』って聞いたときに『いや、いいです』って。
そしたらスタッフが『えっ?』となって。みんな愕然としちゃったみたいで、何回も何回も来て『こんないい話普通決まらないんですよ』って言うから、『うん、知ってる知ってる』とか言って。
『向こう側が90%以上使いたいって言ってるんですよ』『でもいいよ、また他に使い道があるよ』って言ってたんだけど。
結局俺の方がその熱意に折れて、『じゃあ使ってもいいよ』っていったって言う。今どき珍しいでしょ?
I:確かに。
Y:まぁでも人に聴かれることはいいことだっていう気持ちがあるから、使ってもらったんだけどね。
I:以前「ENDLESS RAIN」がシングルヒットしてさ、Xの勢いに拍車がかかったじゃない?
あの曲が売れた理由としてさ、映画の主題歌に採用されたという事実と、映画のテレビスポットで曲が流れた点だと思うんだよね。
そのありがたみはあの時思い知っただろう。
Y:あるよぉ。映画のプロモーションスポットの流れる量って作品によっては半端じゃないからね。
I:あれが無かったらXここまでメジャーになってなかったかも・・・・・・。
Y:だから、結構タイアップが何になっても自信はあるっていうか、曲に対してのプライドがあるから、主題歌のために作るなんてこと絶対ありえないから。
そうした基本線を守りつつ、これだけ露出できてるんだから、これは大変なことなんですよ、実は。
結構『何でも来い!』っていう態勢取ってるけど、その中で厳格なとこってあるじゃない?どうしてもここまでは退けないっていう。
純粋YOSHIKIがたまにでしゃばってくるからいけないの。俺が本当に戦略YOSHIKIだけの人間だったら絶対可能なの。
ただ純粋YOSHIKIが『いや、俺はこんなことするために生まれたんじゃない』とか、急にふと我に帰って暴走しはじめるわけよ、呑みに行っちゃったりして。
あと、戦略YOSHIKIは純粋YOSHIKIに対して“殺されても働く人間”だと思ってるんですよ。
でもそれは間違いであって、純粋YOSHIKIっていうのはルーズな面も持ってるじゃない?『おお、そこまで俺まだわかってなかったぞ』みたいな(笑)
Y:レコード会社のシステム自体ももっとアーティストをアーティスト視してほしい、という。
確かに売るという営業的な面から見れば、商品視してもいいと思うんだけど、『アーティストとしても見て欲しい』と思うんですよね。
だから、僕たちをレコード会社が何故恐れてるかというと、抱えてるアーティストの中の1コが乱れると全てが崩れてしまうと。
実際に僕がぶっ壊してきたことって沢山あるんですよ。例えばクラシックを選曲したアルバム出したでしょ?
最初は、選曲料としてギャラでくれるって話だったんですよ。僕もやりたかったから、たまたま波長があ
って『じゃあやりましょう』と。ギャラを決めたんですよ。でも、『自分が製作をプロデュースするのに、取って付けたようなギャラは嫌だ。 印税方式で欲しい』と言ったんですよ。
でも『セレクト・プロデュースだけで印税を出したこと、うちの会社は無いんです』と。
『じゃあ断る、ただお金もらってやってるみたいで嫌だ、今までのアルバムのように想いを込めて作りたい』っていう。
結局1ヶ月くらいずーっと――レコード会社の法務と僕の話し合いになっちゃったんですけど、悩んで。
最終的に法務の人が『じゃあ1枚につきX円の印税を出しましょう』ってことになったのね。
5万枚売れても最初のギャラの1/4程度にしかならないけど、ギャラをもらうより全然気分的にいいと思ったんですよ。
I:(笑)YOSHIKIの言い分は確かに正しいけれども、総会屋じゃないんだから何度も何度もゴネてどうするんだよ?
Y:(笑)いやいや、やっぱりはっきりさせなきゃダメですよ。で、実際そのときクラシックの人が言ってたのは
『クラシックのアルバムは5千枚売れればヒット、2万枚といったらもう大ヒットなんです、ましてやセレクトしただけなんだから』ってことで。そしたらイニシャルがボーンっと3万ついたの。
まぁ他にもいろいろあって、契約書来たけど俺ハンコ押さなかったの。
で、いろいろ話し合いがあって、『会社の事情があるから』ってことで報酬として相応の金額を印税とは別に出す、という話はついてるんだけど。
実際それゴールドディスク大賞とっちゃったから、今は8万も突破しててクラシックで1番になっちゃったんだけど。
だからそれでもやっぱり会社が恐れてるのは、秩序を乱されたくないということで。
I:YOSHIKIの方はYOSHIKIの方で、金の問題ではない、と。要はアーティストとしてのプライドの問題である、と。
Y:その通り。アーティストのプライドで物事を進めてきて。俺はこれだけの仕事をしたのに、っていう。
だからレコード会社の上の方の人ともこの前呑みに行ったんだけど、
『YOSHIKI君は散々物事をぶっ壊してきたじゃないか。まだ何かしたいのか?』って言うから
『ぶっ壊したいから壊してるわけじゃなくて、根本的にアーティストは自由なんだ。アーティストをもっとアーティストとして見てほしい
っていとこから発想が始まってるんで、今後は何もぶっ壊さないという決まりはないし、納得いく契約をしたい』って言ったの。
I:純粋YOSHIKIも表現には誠実だけどさ、アーティストとしての自分に誠実であるっていう意味合いでいくと、実は戦略YOSHIKIが一番誠実なのかもしれないな。
Y:うん。だから今の戦略YOSHIKIっていうのは、誠実な戦略YOSHIKIね。
そういうデカイのがあって、さっきのパフォーマンスだとか細かいことやったり、約束破ったりする滅茶苦茶な戦略YOSHIKIもいる、と。
戦略YOSHIKIの二重構造がわかったでしょ?(笑)
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