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ご存じ橘玲氏の最近の書氏の斬新な(?)発想にはいつも感心し「トーシロ投資法」なども一部実践してきた(おかげで円高にはマイった!)が、今回の発想(サラリーマン債券)も面白い。つまり安定した給与所得のあるサラリーマンは、自分自身を「毎月配当の出る債券」とみなすことが出来る。利回りから割り戻すとごくフツーのサラリーマンでも1億円以上の元本を持つことになるので、金融資産には(債券:株式が1:1になる程度の)レバレッジをかけて、しかも通貨分散のために全額外国株に投資するのが合理的・・・という具合仮に金融資産1000万なら、人的資本(1億円)とバランスさせるために10倍のレバレッジをかけることになるので、ES(ミニS&P500先物)なら20枚以上保有することになる。いやはや・・・ま、仮に全額吹っ飛ばしても毎月の「配当」で食うに困る訳ではないから、実はサラリーマンこそアグレッシブにリスクを取ることが出来る、というのは事実カモ知れない。確かにサラリーマン投資の大定番「5倍のレバレッジで不動産投資」なんてのも大変なハイリスクハイリターンである(笑)
2008年11月30日
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師匠筋イチオシの書ですが、私はアマゾンでもブックオフでも買わず、市立図書館ネット予約で順番待ちして読みました(笑)それにしてもこんな本も扱っているんですねぇ→市立図書館様様内容は・・・かなり上級者(と言うかプロ)向けなのだが、さすがに非常にハイレベルで満足ゆくもの。かつてと異なり最近すっかり「駄本」が蔓延している気がするパ○ローリングではあるが、本書は間違いなくベスト3に入る好著と思われるトレード論そのものももちろんだが、私としては最後の方の「人生論」が気に入った以下引用・・・>不安定な自由がいいか、安定した奴隷生活がいいかは、個々の価値観の問題>人間は動物のようにでも、植物のようにでも生きることができる>自己責任でリスクを取る自由人には、奴隷には見えないものが見えるそれにしても「ナンピン」については徹底的に否定していますねこれに対しさ○かみさんはどのようにニコニコ反論するのだろうか??
2008年05月18日
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私のことではありません(キッパリ・・・笑)本の題名です(副題 13のサラリーマン転落人生)これは衝撃的な本である訳あってホームレスになってしまった人々の、信じられないような経歴が並ぶ52歳、元大手総合商社財務部次長49歳、元大手都市銀行→米国系投資銀行ファンドマネージャー、TOEIC 87055歳、元大手鉄鋼メーカー副部長51歳、元準大手証券会社外務員(資産数億円)56歳、元準大手ゼネコン営業部長38歳、元都市銀行員49歳、元ビルオーナー(所有土地評価額16億円)53歳、元大手デパート外商部副部長、ブティック経営正直、今までホームレスは「ちょっと足りない人たち」「自分とは縁がない人たち」と思っていた。ところが、この本に登場する人たちは完全に自分達(=マットウな社会人)と同類ではないか!?それどころか10億20億の金を動かし「吉野屋の牛丼なんて貧乏人が食べるものと思っていた」というハイソな人も。すっかりホームレスを見る目が変わってしまった。ちなみに私は牛丼大好きです(笑)一方で、これらの人たちにある共通点が存在することも見逃せない。リストラや倒産は多分に不可抗力で仕方ないにしても、かなり自信過剰だったり、多額の住宅ローンを抱えていたり、なけなしの退職金でそれを返済してしまったり、離婚慰謝料や養育費をポンと渡してしまったり・・・要するに少々見栄っ張りで「いいカッコしい」なんだな。それに優柔不断で中途半端にマジメとも言える。もし自分だったら・・・退職金を握りしめて借金放り出してトンズラするかなぁ?(笑)いずれにせよ、今や中流以上の人でもちょっとしたはずみでホームレスにまで転落してしまう恐ろしい世の中らしい。特に「住宅ローンを抱えた夫婦仲の悪い見栄っ張りのサラリーマン」は要注意みたいですよ(汗)
2008年02月21日
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保守本流・正統派コンサルタントの山崎 元氏による書氏のお勧めは詰まるところ「個別株+個人向け国債」という身も蓋もない結論だが、その分析とツッコミには唸らせる内容も多い。特に投資初心者にはオススメ・長期投資はリスクが高い。若者がリスクを取れるのは単に人的資本(つまりは将来の労働収入)が大きいからであり、投資期間が長いからではない。 →確かにオプション料だって長期の方が高いですネ・インデッスクファンドは銘柄入替時に「引け値ギャランティ」等で損をするから個別株数銘柄の分散投資が良い。 →さすがギョーカイ人、内部事情を熟知しています。Vanguardとかはどうなのだろう?・生命保険は手数料(付加保険料)30~40%の超ボッタクリ商品 →開いた口が塞がりません!・「良いファンド」は存在するが、事前に見分けるのは不可能 →するとモーニングスターとかの存在意義は何なんだ??・金の現物は「まったく働こうとしない美人の奥さん」と同じ →眺めて楽しむだけ(笑)。でも奥さんは経時劣化するが・・・・ドルコスト平均法は有利でも不利でもない・マンション投資はハイリスクの長期信用取引・REITは「ゴミ箱」の可能性が高い・デリバティブ商品(ノックイン債など)は手数料数~十数%のボッタクリ・通貨分散は意味がない・為替(投機)にハイリスクハイリターンは成立しないなどなど自分も「通貨を分散しつつ、インデッスクファンドを、ドルコスト平均」で買うのが良いと思っていたが、本書を読んで少し考え直した。金もREITもダメだとすると、やはり個人向け国債ですかね?(爆)
2008年02月20日
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別に私が破産した訳ではありません(笑)本のタイトルです著者は投資銀行モルガンスタンレーの元デリバティブセールスマン複雑怪奇なデリバティブを開発し客に売るのが仕事以前紹介した「ライアーズポーカー」の、より現代版という感じライアーズポーカーは「幼稚園」ネタで軽く笑えたが、こちらはもっとエグい話満載ほとんど合法的詐欺そのもののような、胸クソの悪くなるような事例ばかり一般投資家や保険会社はおろか、州の年金基金さえも食い物にしてしまうなど、もう「口アングリ」もの!道義心や人間性のカケラも感じられない。これがウォール街の実態なのか!?ハーバードやらエールやらアメリカの超エリート達が、「バー」(年収$百万)のためにこぞって合法的詐欺に奔走するなんて、世も末ですねぇ。日本の証券や商品先物会社なんてまだカワイイものに思えて来る。しかし、90年代初頭から「モルガンの最上得意客」として、莫大な損失隠しをしてきた日本の金融機関。その後10数年も株価が下がり続ける訳だ。こういう膿がどこまで株価に織り込まれているのか?今更ながらちょっと不安になったりする。
2007年11月03日
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ブックオフの100円コーナーにあったので買って来た。あまり期待してなかったのだが、これがすごく面白かった。特にトレーダーの方にはお勧めです。著者は元ソロモンの債券トレーダーで、タイトルからトレードでの「騙しあい・化かし合い」の話かと思ったら、もっと生々しい業界のカネと権力闘争の話が中心。「いや~、トレーダーってこういう人種なのか・・・」と、唖然呆然。おとなしい(?)自分にはとてもついてゆけない世界だ。超有名大学のMBA達が大挙してこの業界を目指し、入社してから「下等生物」として使い走りやイジメに耐えながら修行を積み、年収ン百万$の「凄腕野郎」を目指す、という世界が生々しく描かれている。アメリカらしく陽気でユーモアに富んでいるのも印象的。サブタイトルの「ウォール街は巨大な幼稚園」というのに納得。兜町だともっと陰気でシリアスな話になってしまうのかも?著者は2年目で同期トップのボーナスをもらいながら、(あまり誇れない)仕事内容と(とんでもなく高額な)報酬とのギャップに強い違和感を感じて、あっさりと辞めて物書きになってしまった。ある意味すごくマットウな人間。ま、自分には直接は縁のない世界とは言え、いろいろ考えさせられる本であった。
2007年01月17日
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