インディー(54)




スーサのシャンペン、ロゼ、ブリュットを開けたばかり。


「こないだのシャンペンと比べると泡がなんかデカイですね」
とヒロト。

「そら、テタンジェのブラン・ド・ブランと比べたらあかんわ。値段が数倍違うもん」

「泡が小さい方が値段が高いんですか?」
とナオミ。


「みなさん、いいお酒を飲んでおられますねぇ」
と寝ぼけまなこのハセさん。

「良く言うよ。ハセさんなんて、しょっちゅう女優さんたちと飛びきりのワインばっかり開けてるくせに」


「エッ、ハセさんて、そんなにお顔がお広いんどすか?」
と突然、ミーハー顔になるママ。


「ホラ、こうやって、はなびらをスーサに浮かべると粋だろ?」


「ホンマヤ、泡で花びらがおどってるわ」
とナオミ。


「こういうカクテルってありますよね?」
とハセさんに同意を求める私。

「シャンペンベースのカクテルは、女性の方に人気がありますね」
とハセさん。


招かれざる客、カーネギー伯爵の登場。


「やぁ、呼んでなかったのにきちゃったの?」


「おじゃまで悪かったね」
「ぼくは仕事を休む日はあっても、ルーンに来ない日はありませんから」


「ママにホの字やもんな!」


「べつにぃ~」
と口をひょっとこみたいにとんがらかす


「まぁ、一緒に飲もう!

「先週、富山まで行って、うまい酒をいっぱい仕入れて来たんや!」

「エエッ、マジーッ!」


(つづく)




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