犬たちとバッチフラワーに囲まれた毎日に

犬たちとバッチフラワーに囲まれた毎日に

リーダーシップが無いと犬は咬む。


問題行動、特に咬みつきの相談で来られる方で、「リーダーシップが無いから咬まれるんでしょうか?」とか、「アルファーシンドローム(権勢症候群)でしょうか?」と尋ねられる方がいらっしゃいますが、現在の家庭犬の動物行動学を科学的に勉強されている専門家はそれが『死語』であることを知っています。

咬む原因の90%以上が恐怖や痛みによるものであるという報告があります。また、程度のひどい噛みつきは、子犬の時に甘咬みをさせなかったり、犬同士のかかわりが少なかったりという社会性の不足や、トレーニングのバランスの悪さの問題であるということがはっきりしてきています。

恐怖心で咬む犬に更に痛みを与えたり、恐怖感を与えると、問題は更に悪化、複雑化していきます。私のところにはそんな風に悪化してきた犬たちと飼い主が助けを求めて相談に来られますが、私のところでは、案外簡単に治ってしまったりするものです。

私のしつけ教室では、飼い主さんにリーダーシップをとることを強要することはありませんが、犬は飼い主に攻撃したり、歯を皮膚に入れることはなくなります。ご褒美のトレーニングに否定的な意見もありますが、恐怖心で咬む犬の場合は、ご褒美で直すのが最も効果的です。

飼い主さんたちは涙ながらに「この子は大丈夫でしょうか?気が狂っているのではないでしょうか?」と来られるのですが、私たちにとっては結構笑ってしまうくらい単純な問題だったりします。

数年前から家庭犬の動物行動学は非常に進んできました。10年前の常識の中には、現在は否定されているものも多くあります。近所のおじさんや昔から犬を飼っているという素人の方の意見を鵜呑みにして、問題を悪化させて来られる方が多いです。最新の行動学を勉強されている専門家の判断をゆだねることをお勧めします。

注意:「専門家」の中にも最新の行動学を受け入れていない方もいらっしゃいますので、飼い主さんたちも勉強して、「専門家」を選ぶ目を持っていただきたいと思います。


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