ソムリエが贈る、プレゼントワイン

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ワインの基礎知識~ボルドー編

■■■ ワインの基礎知識&デイリーワイン的オススメワイン~ボルドー編 ■■■
* 各国ワインの基礎知識と私個人の勝手なデイリーワイン的考察を紹介します *

デイリーワイン的オススメワイン
クリュ・ブルジョワとボルドーの白が、デイリー向き♪

生産量の約80%が赤ワイン。そんなボルドーは、ワインの「高級ブランド」みたいなもの。
そこで2000円以下のデイリーワインで「価格≦味」の公式が成り立つ、コストパフォーマンスの高いワインを見つけるなら、赤は「クリュ・ブルジョワ」。そして断然オススメな、白ワイン!

「ソービニョンブラン」という品種をメインに作られる白ワインは、現地でもアントルドゥメール地区を中心に、テーブルワインとして大量生産されているもの。
日本に輸入されてきているワインの中には、コストパフォーマンスの高いワインが結構あります。普通のスーパーでも、1200円前後で売っています。

「ちょっと冷たいかな?」くらいに冷やして飲めば、すっきり、さっぱりの辛口な味が楽しめます。

アントル・ドゥ・メールの白を見てみる



■■■ ボルドーワインの基礎知識 ■■■
* 【主要品種:赤】カベルネ・ソービニョン、メルロー、カベルネ・フラン
【主要品種:白】ソービニョン・ブラン、セミヨン
*

■メドック地区
シャトーマルゴーやシャトーラトゥールなど名だたるシャトーがある地区。 1~5級の格付けは、このメドック地区のものです。
メドック地区は5つの村にわかれ、ワインの味にも各特長があります。イメージしやすいように、一言でまとめるとそれそれこんなタイプです。

★★マルゴー村★★
バランスのとれた、「優等生」のワイン。一般的には、やわらかでまろやかな酒質だといわれています。

【代表的シャトー】 シャトー・マルゴー(1級)、シャトー・ローザン・セグラ(2級)、シャトー・パルメ(3級)など
マルゴーのワインを見てみる

★★サンジュリアン村★★
絹のようになめらかな舌触りの、上品なワイン。個人的には、メドック地区では最も好きな村です。きれいにまとまった、とっても上品な味がします。

【代表的シャトー】 シャトー・デュクリュボーカイユ、シャトー・レオヴィルラスカーズ、シャトー・レオヴィルポワフュレ、シャトーレオヴィルバルトン、シャトー・グリュオーラローズ(いずれも2級)、シャトーベイシェヴェル、シャトータルボー(いずれも4級)
サンジュリアンのワインを見てみる

★★ポイヤック村★★
力強くしっかりした骨格をもつワイン。 ボルドー5大シャトーのうち、3つのシャトーがこの村にあります。
また、2級に格付けされるワインでも、ポイヤック産のワインは1級の実力を備えるといわれるものが多く、非常に高品質なワインを造る村として知られています。

【代表的シャトー】 シャトー・ラトゥール、シャトー・ラフィットロートシルト、シャトー・ムートンロートシルト(いずれも1級)、シャトーピションロングウィルラランド、シャトーピションロングウィル(いずれも2級)
ポイヤックのワインを見てみる

★★サンテステフ村★★
ポイヤックに次ぐような力強さをもつワイン。ポイヤックの下流に位置する村。この産地のワインは、他の産地に比べ、タンニンの量が多いとか。

【代表的シャトー】 シャトー・コスディストゥネル(2級)、シャトー・カロンセギュール(ハートのラベルでおなじみの3級)、シャトー・ラフォンロシェ(4級)
サンテステフのワインを見てみる


■グラーブ地区
この地区で作られる「シャトーオーブリオン」は、メドックの格付けに1級シャトーとして選ばれています。
グラーブとは「砂利」という意味ですが、
その名の通り、砂利の土壌が広がるこの土地で造られるワインは、非常にバランスがよくきれいなワインが多いです。

渋みも比較的やわらかいものが多いので、「渋いのはちょっと…」というときに嬉しいワインです。
また、この地区の「ペサックレオニャン」で作られる白ワインは、世界的にも高い評価をうけています。


■サンテミリオン地区
粘土質土壌の土地で、メルロー、カベルネ・フランが多く栽培されています。
メドック地区のワインと比較すると、セパージュ(ブドウのブレンド内容)もメルローやカベルネフランの比率がやや多く、
味わいもよりなめらかで、しっとりした舌触りを楽しめます。

サンテミリオン地区の格付けは、プルミエグランクリュクラッセ(A)(B)、グランクリュクラッセと2つ(3つ?)に分かれています。
プルミエ・グランクリュ・クラッセに格付けされる、
シャトー・オーゾンヌ、シャトー・シュヴァルブランは
メドックの5大シャトーを凌ぐほどの高級ワイン。

また、銀行家から転身してわずか0.6ヘクタールの小さな畑から始め、
わずか4年であっという間に一流シャトーの仲間入りをして世界を騒がせた、ジャン・リュック・テュヌヴァン氏の造るシャトー・デュ・ヴァランドローも有名です。


■ポムロール地区
サンテミリオン同様、粘土質土壌の土地でメルローが多く栽培されています。
ポムロールのワインは、まさにビロードのようなしっとりとしたなめらかな舌触り、上品な果実の濃縮感をもっています。

小さな地区で生産量も多くないため、ここで作られるワインは非常に高価な値がついています。

代表的なワインは、その値10万前後~という、超高級ワインのシャトー・ペトリュス、そしてシャトー・トロタノワ、シャトー・ラフルール、シャトー・ラフルールペトリュスなど。
また、年間約400ケースという少量生産ながら、
非常に高品質ワインを造ることで、世界的に一躍有名となり高級ワインの仲間入りしたシャトールパンも、このポムロールです。
(シャトールパンも、10万前後の高価格で販売されています)


■ソーテルヌ地区
甘口白ワインの産地として、世界的に評価の高い地区。
最も有名なのが、シャトーディケム。世界3大甘口白ワインとして知られています。
(他の2つは、ハンガリーのトカイアスーエッセンシアと、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ)

セミヨン種とソービニヨンブラン種で造られるソーテルヌの良さを味わうには、デイリー価格では無理。
どんなに安くても5000円以上でないと、その「甘いぶどうの味のあとに、駆け抜けるような爽快感」をもつ素敵なワインに出会えません。。。

ただ、あまり見かけませんが、ソーテルヌ地区の隣にあり同様に甘口白ワインを造るバルサック地区産のものなら、もう少しリーズナブル価格で楽しめます。
味わいも、ソーテルヌ産に比べるとさっぱり軽めなので、飲みやすいと思います。


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