ソムリエが贈る、プレゼントワイン

ソムリエが贈る、プレゼントワイン

コート・デュ・ローヌ編

■■■ ワインの基礎知識&デイリーワイン的オススメワイン~コート・デュ・ローヌ編 ■■■
* 各国ワインの基礎知識と私個人の勝手なデイリーワイン的考察を紹介します *

デイリーワイン的オススメワイン
太陽をたくさん浴びた、大地のワイン。
濃いワインが飲みたくなったら、ぜひ。


非常に長い地域なので、北部と南部に分けられるのですが、共通するのは、夏の日差しの暑さ。
しっかりと太陽を浴びたワインは、濃厚な果実味を誇るワインに仕上がっています。

多くのぶどう品種が作られていますが、北部では単一品種でワインを作ることが多く、南部では、複数の品種をブレンドして作ることが多く、「シャトーヌフ・デュ・パープ」や「ジゴンダス」が有名です。

デイリーワイン価格から手に入るのは、「コート・デュ・ローヌ」と「シャトーヌフ・デュ・パープ」。
どちらも、「果実味の濃さ」と「スパイシーな香り」が共通する特徴ですが、醸造元によりそのバランスが異なって、味の印象がまったく変わりますので、美味しいメーカーを見つけたら、ぜひ記録を。

ちなみに私はまだ、デイリー価格ではめぐり合えておらず、この価格帯でめぐり合うのは、難しいのかと思えてなりません。。。

コート・デュ・ローヌのワインを見てみる?



■■■ コート・デュ・ローヌの基礎知識 ■■■
* 【主要品種:赤】シラー、グルナッシュ、ムールヴェードル、カリニャン、サンソー
【主要品種:白】ヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌ、ユニ・ブラン、ブールブラン、クレレット
*

コート・デュ・ローヌ地方は、北のヴィエンヌ市から南のアヴィニョン市まで、南北約200キロに渡り、ローヌ河の南側を中心に巾70キロで広がる地域です。
生産量の95%は赤ワインと、圧倒的に赤ワインを生産している地方でもあります。
そんなローヌ地方では北部と南部で生産地の個性が異なります。


■コート・デュ・ローヌ北部

北部では、ローヌ河南側に生産地区が集まっています。
単一品種のみで作られることの多い北部で、数少ない白ワインとして有名なのがヴィオニエ種から作られる、「コンドリュー」。
「シャトー・グリエ」という地区もありますが、こちらはあまり日本では見かけません。いずれも、生産量が少ないワインです。

このヴィオニエ種、ヨーグルトに杏ジャムをかけたような甘酸っぱさがとても印象的で、なかなか他のブドウにはない特徴を持っています。
また
、長期熟成タイプの「エルミタージュ」「クローズ・エルミタージュ」、濃くてしっかりした「コルナス」も北部で作られています。
長期熟成していくと、スパイシーさがなくなり、ボルドータイプのワインになります。


■コート・デュ・ローヌ南部
南部では、ローヌ河支流の流域に生産地が広がっています。
「シャトーヌフ・デュ・パープ」が最も有名で、値段もピンキリであります。
一度奮発して、本当にいいものを飲んでみると、このワインの良さがわかると思いますので、決してお手軽価格だけを飲んで「美味しくない・・・」と決めつけないように。(^^)

また、「ジゴンダス」や「ラストー」といったワインも名が知られており、どちらも、やはり「濃い!!」というタイプのワインです。

南部で特筆したいのは、数少ないロゼワイン。
タヴェル地区で作られるロゼワインは、辛口タイプでしっかりした味で、「ロゼなんて甘いんでしょ」というイメージを一新してくれます。
値段は2000円位~と、デイリー価格からはちょっと高めですが、比較的手の届きやすい値段。
どこにでもあるというわけではないのですが、ちょっとこだわりの酒屋さんには置いてあったりするので、ぜひ試してみてください。


■主なAOC
【北部】
●コート・ロティ(Cote Rotie)
●エルミタージュ(Hermitage)
●クローズ・エルミタージュ(Croz Herimitage)
●コルナス(Cornas)
●サン・ジョセフ(St.Joseph)
●コンドリュー(白)(Condrieu)
●シャトー・グリエ(白)(Chateu Grillet)

【南部】
●シャトー・ヌフ・デュ・パープ(赤、白)(Chateaunuf du PaPe)
●ジゴンダス(赤)(Gigondas)
●ヴァケイラス(赤)
●タヴェル(ロゼ)(Tavel)
●リラック(ロゼ)(Lirac)


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: