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2022.04.16

近鉄ではきたる４月２３日、南大阪線・吉野線などでダイヤ変更を控えています（旧・天王寺営業局の軌間１０６７ｍｍの路線区のみ）。これにより、とある計画を実行することが非常に困難になることが発覚、そのための緊急計画としてプランを実行します。
　確かに新型コロナ検査陽性者数も多い（私が去年秋に東京旅行した時の東京都内の１日の検査陽性者数が２桁だったのに対し現在は三重県内でも１日３桁）状況ではありますが、オミクロン株の特性などを踏まえればもう過度に恐れる必要もなく、基本的な対策を取ればもう行動制限を行わないと決めて毅然とこの３日間の計画を敢行することにしました。そのために利用するきっぷは近鉄の「週末フリーパス」です。今回は金曜日にどうしても動かすことができない仕事案件のため土・日・月の行程を組みました。

　まずは地元最寄り駅から６時台の名張行き急行に乗車します。列車は４両編成です。伊勢中川では名古屋方面へと乗り換える乗客が多いためかここから乗客は少し減ります。そしてこのあと、名張で後ろに列車をつないで快速急行になるとのことですが、そこまで急がないので青山町で下車します。
　青山町で当駅始発７：１９発大阪上本町行き急行に乗車します。こちらは６両編成です（三本松などの一部の急行停車駅ではホームが６両分しかなく、近鉄では基本的にはドアカットは行わないため大阪線の急行は６両編成以下となります。）。乗客はさすがに榛原や桜井では増えてきます。そして大和高田まで乗車します。

　大和高田では奈良交通バスに乗車します。奈良交通バスの乗車には手持ちのＩＣＯＣＡが利用できるので便利です。というわけで近鉄大和高田駅から８：１９発８系統奈良文化高校行きのバスに乗車します。行き先が示すとおり学生の乗客が目立ちます。そして高田市駅まで乗車します。
　高田市駅は近鉄南大阪線の駅です。近鉄大阪線の大和高田駅とは距離があり、さすがに徒歩にすると大変ですし時間もかかるのでバスを利用しました。なお、大和高田←→大阪難波の「磁気券の通勤定期券」があれば、高田市←→大阪阿部野橋の乗車にも利用できるという選択乗車制度があります（逆の高田市←→大阪阿部野橋なら大和高田←→大阪難波が利用できますが、この取り扱いはあくまでも磁気券の通勤定期券のみであり、ＩＣ定期券や通学定期券・回数券や普通乗車券には適用されません。また途中下車も定期券区間以外ではできません。）。

　この高田市からさっそく緊急作戦を実施します。それは「準急」です。南大阪線の古市～橿原神宮前間は現在、日中には大阪阿部野橋～橿原神宮前間の準急が毎時２往復設定されています。しかしながら、ダイヤ変更後は「大阪阿部野橋～古市間の準急」と「古市～橿原神宮前間の普通」に分かれてしまいます。準急を利用して各駅訪問を行うという前提で一部の駅を既に訪問しており、その前提が崩れてしまう状況は看過できません。

　というわけで高田市を８：４６発大阪阿部野橋行き準急に乗車します。３両編成です。途中の尺土（しゃくど）で大阪阿部野橋行き特急が先行していきます。そして当麻寺（たいまでら）へ。
　ここは相対式ホーム（線路２本の両側にホームがある構造）の地上駅です。構内踏切で上り線側にある改札口へと移動する構造です。無人駅ですが自動改札機・自動精算機・自動券売機もあり（これから訪問する南大阪線の駅は全てこれらの機器がありますので今後訪問する駅も同様です）、また駅舎があって待合スペースもあります。

　ここで折り返し９：０３発橿原神宮前行き準急に乗車します。３両編成です。これにてひと駅、磐城（いわき）まで。ここも相対式ホームの地上駅であり、無人駅ですが、改札口は上り線側なら構内踏切を渡らずに行けます。そして改札内に待合室もあるきちんとした駅舎があります。利用者も相応にはいるようです。

　さらに折り返し９：２５発大阪阿部野橋行き準急に乗車します。こちらもまた３両編成です。そしてこれにて二上山（にじょうざん）まで。ここも相対式ホームの地上駅で無人駅ですが、改札口は下り線側にあります。
　この駅で電車を降りてハイキングを始める乗客も見かけます。この駅の南側にはその名も二上山があり、晴れているので景色もなかなかのものです。またこの駅から北へ１ｋｍほどのところに近鉄大阪線の二上駅があります。

　さらに９：５８発橿原神宮前行き準急に乗車します。これもまた３両です。二上神社口まで。ここもやはり相対式ホームの地上駅かつ無人駅です。改札口は上り線側にありますが、駅舎自体は比較的コンパクトな印象を受けます。
　利用者もそれなりに多いように感じますが、実はここも駅からそう遠くない場所にある石光寺（せっこうじ）が牡丹で有名であり、牡丹の季節は前述の当麻寺とともに急行が臨時停車することもあります。

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